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BBC ニュース 2016年06月23日 最終更新 16:54 JST
http://www.bbc.com/japanese/video-36604154
中国の村、村長の拘束に抗議デモ
かつて共産党幹部を追放
中国・広東省の烏坎(うーかん)村で、村の党支部書記でもある村長の拘束に抗議する大規模デモが続いている。
烏坎村では5年、当時の村幹部が土地を勝手に売ったと怒る住民が大規模な抗議を展開し、中国では異例の直接選挙で林祖恋村長が選ばれた。
しかし村有地が村民側にまだ返ってこないため、村長は新たなデモを組織しようとしていた。
村長はその後、汚職容疑で逮捕され、テレビ放送された「自白」で収賄を認めた。
しかし村長の支持者たちは、自白は強制されたものだと強く反発している。
村長が拘束された本当の理由は、5年前の村幹部が住民の土地を勝手に売ったことがきっかけで、補償の支払いを求めるデモを村長が組織しようとしたからだと
スティーブン・マクドネル記者が報告する。
(英語記事 Wukan, China: Village rebellion after chief 'confession')
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日本テレビ系(NNN) 6月26日(日)19時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160626-00000037-nnn-int
中国“民主的な村”トップ拘束に異例のデモ
中国で最も民主的な方法で選ばれた村のトップが突如当局に拘束された事件で、住民たちが釈放を求め抗議行動を続ける異例の事態となっている。
中国南部の広東省烏坎村で、18日未明、村のトップである村民委員会の林祖恋主任が突然収賄容疑で拘束され、住民は釈放を求め連日デモを行っている。
住民「主任は無実。はめられたんだ」
この主任は5年前、土地の売却を巡り住民が地元政府と対立した際に、住民が直接選挙で選んだ人物で、烏坎村は「民主の村」などと呼ばれ注目されていた。
住民たちは、拘束は不当だと反発。当局が無人機ドローンなどで監視する中、1週間にわたって抗議デモを行い緊張が続いている。
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ニューズウィーク 2016年6月30日(木)16時00分 リア・リュウ、べサニー・アレン・イブラヒミアン
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5410.php
小さな村の民主主義を強権でつぶす習政権
●逮捕に抗議する村人は林が賄賂を受けることなどあり得ないと言う James Pomfret-REUTERS
<土地の「強制収容」に抗議する住民が直接選挙で選んだ指導者を拘束し、
ネットの検閲を強化する習近平政権>
中国南部広東省の漁村・烏坎(ウーカン)は小さな民主化の成功例として知られるが、村人が困難な闘いで勝ち取った民主主義は今、大きく切り崩されようとしている。
11年9月、土地の不正取引に抗議する村人たちは村に通じる道路にバリケードを築いた。
警察はこれを逆手に取って村を包囲し兵糧攻めにしようとした。
立て籠もった村人たちは共産党への忠誠を表明し、党中央に地元幹部の腐敗を正してほしいと訴えた。
長い抗戦の末、広東省の党幹部が村に入り、村人と協議、腐敗した村の幹部に代わる新しい指導者を住民の直接選挙で選べることになった。
このときに選出された村の共産党委員会の林祖恋(リン・ツーリエン)書記が6月半ば、当局に突然拘束された。
村人はすぐさま抗議の声を上げ、ネット上でも当局の暴挙を告発。抗議の拡大を恐れる当局は躍起になって検閲し、烏坎に言及した投稿を次々に削除している。
【参考記事】習近平、集中化と民主化の境界線
土地問題がいまだに解決していないからだ。
地方当局が農民の土地を取り上げ、開発業者に払い下げて法外な利益を得る――全土にはびこるこの理不尽な慣行をやめさせるには、抗議の声を上げるしかない。
林はそう訴えた。
数日後、警察の車が何十台も村を取り囲み、異様な厳戒態勢の中で林は夜明け前に連行された。
村を管轄する陸豊市の警察は収賄容疑で逮捕したと発表。
だが村人に言わせると、容疑はでっち上げだ。
逮捕当日には警官400人が村人と対立。翌日、「村の書記を返せ」と叫びながら、村人数千人がデモを行った。
■腐敗一掃は看板だけか
デモ参加者は村を包囲する警官隊の動画や画像をネットに投稿。
監視カメラが捉えた暗闇での逮捕劇もネットで公開された。
ネット上の言論統制を強化している当局は即座にこれらの投稿を削除。
2日間で微博で最も多く検閲に引っ掛かった言葉は「烏坎」と「村民」だった。
林が訴えるように、地方政府による不当な土地収用は中国全土にはびこる病弊で、毎年各地で何千件もの争議が起きている。
地方政府は土地払い下げを主要な財源にしてインフラ整備などの公共事業を行い、経済成長を達成しようとする。
土地を取り上げられた農民への補償は微々たるものだ。
17の省で1791人の農民を対象に行われた11年の調査では、土地を取り上げられた農民は平均して1畝(ムー、約667平方メートル)当たり1万8739元(約29万3078円)の補償金を受けていたが、地方当局による土地の払い下げ価格は1畝当たり約77万8000元(約1216万7920円)にも上る。
烏坎の闘いに中国全土の人々がエールを送ったのも無理はない。
習近平(シー・チンピン)国家主席は就任以来、腐敗一掃の旗を振る一方で、厳しい言論弾圧を行ってきた。
11年の烏坎の闘いが示すように、汚職を摘発するには言論の自由が必要だが、習政権はそれを認めようとしない。
人民日報系のタブロイド紙・環球時報の6月20日付の論説は、
「烏坎の村人のような過激な行動が他の地域の土地争議にも広がれば、
中国は草の根レベルで大混乱に陥る」
と警告した。
11年に烏坎で行われたような当局と村人の話し合いは習指導下の中国では望めない。
そして腐敗だけがはびこり続ける。
From Foreign Policy Magazine
[2016年7月 5日号掲載]
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【2016 異態の国家:明日への展望】
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