『
Record china配信日時:2016年4月22日(金) 8時10分
http://www.recordchina.co.jp/a134403.html
中国人は日本を知り始めたばかり!
日本に押し寄せる500万の中国人観光客に見る中国人記者の思い―中国メディア
2016年4月20日、海外特派員を20数年勤め、50余りの国を訪れたが、いまだ日本に行ったことがなかった。
今回、環球網と中国公共外交協会が主催するイベントに参加して、日本のメディア関係者と交流することになった。
環球網が伝えた。(文:丁剛[ディン・ガン]「人民日報」社高級記者)
訪日経験のある友人が
「日本に行ったことのない人は日本の悪口ばかり。
日本に行ったことのある人は日本を褒めてばかり」
と話すのを聞いたことがあったが、ちょうど日本へ行く前日に、日本旅行から戻ったばかりの親戚が私に会いに来た。
50過ぎの親戚は会うなり
「多分私が生きているうちに中国が日本に追いつくのを見ることはできないだろう」
と言うと、数々の日本人の礼儀正しさに関するエピソードを数え上げ、日本で購入したトイレの消臭剤、電気炊飯器、空気清浄器などについてひとつひとつ語ってくれた。
親戚の見聞は私がネット上で見た多くの中国人が語る日本旅行の経験とおよそ似通っていた。
人によって細かい点は異なるものの、主な内容は同じなのだ。
これらの日本人がいかに礼儀正しく、日本製の商品がいかに細やかであるかというストーリーは、中国人が心に描く日本の主要な部分となりつつある。
それらが最終的に中国人の日本全体のイメージを変えることになるだろうか?
現時点では何とも言えないが、
日本政府が中国人向けの観光ビザの緩和を決定したのは、
経済的な要素ばかりを考慮したわけではない
という一点は確信できる。
中国と日本は動かざる隣国であり、中国の日本への認識は今に始まったことではない。
日本は中国が開国して最初に接触した「外国」
であり、現在も中国市場の重要な地位を占めている日本企業は全て最も早い時期に中国に進出した外国企業だ。
しかし、多くの同胞と共に
パスポートを手に入国検査を通った時、
突然中国人の日本への認識は始まったばかりだという感覚に襲われた。
実際、中国人がより遠い国まで足を運ぶようになり、そのペースが加速するにつれて、近隣という意義はすでに地理的概念で括られるものではなくなってきている。
日本は影のように中国人や中国企業に寄り添い、世界各地に出現している。
私が海外に駐在していた20数年あまりの間も実はこの影を振り切ることはできなかった。
日本というのは常に無視することのできないテーマだからだ。
私はタイに3年ほど駐在したが、バンコク国際空港から市内に移動するたびに、2つの大きな広告パネルの前を通る。
1つは中国のハイアールのもので「世界最大の家電サプライヤー」と書かれている。
もう1つは三菱で「タイの製造業発展をサポートします」と書かれている。
この2つのキャッチコピーが中国とタイ、日本とタイの異なる関係と2社のタイにおける異なる地位を明確にしている。
2011年に日本の近海で大きな地震が発生したニュースがタイに伝わると、その日から多くのタイ人が街頭での募金活動を始めた。
タイの日系自動車企業では、タイの工場労働者が日本人経理と抱き合いながら涙するという感動的なシーンも見られた。
統計によれば、タイは日本に6億バーツ(約18億7000万円)を超える募金を行ったという。
このデータが公表されると、中国の外交官は四川大地震に対するタイからの募金は3億バーツにも満たなかったことを大変感慨深く思い起こしたという。
ミャンマー北部を取材した際、日本の慈善団体が独立武装勢力であるミャンマー北部の少数民族に停戦を条件に援助を申し出ていることを知った。
フィリピンではミンダナオ島のイスラム系住民の武装勢力の武装を解くのに日本の慈善金が使われたと聞いている。
今年1月には、2年余りにわたったブラジル駐在を終えた。
2014年にブラジルで開催されたワールドカップC組の試合では、日本チームが1対2でアフリカのコートジボワールチームに敗れた。
日本チームはグラウンドでは敗れたが、グラウンドの外では勝った。
なぜなら、日本のサッカーファンたちが雨具を着て、会場内のゴミ拾いをする写真がネットに載せられたからだ。
これらの写真はツイッターやフェイスブックといったSNSを通じて世界各地に広まった。
日本の国際的なイメージがアップする一方で、多くの人々はまだ人類が忘れてはならない歴史を忘れることはない。
日本人は本当にこんなにも簡単にあの歴史を拭い去ることができたのか?
いや、そうではない。
著名作家であるイアン・ブルマの著書「戦争の記憶―日本人とドイツ人」で、日本人の第2次世界大戦に対する認識がどうして我々と「つながる」ことがないのかその原因を知った。
ブルマは日本人とドイツ人の比較を通じて、
★.ドイツ人にとっての第2次世界大戦とはスターリングラード攻防戦でも、ベルリンの戦いでもなく、アウシュビッツ収容所が発見された瞬間だとし、
★.日本人にとっては真珠湾攻撃でも、ミッドウェー海戦でもなく、広島の原爆なのだ
としている。
今度のG7サミットは広島で開催される。
日本は特にこの原爆投下の歴史を強調し、全世界からユース非核特使を集め、サミットという機会を通じて、ボランティアから日本の国家イメージを国際舞台で示そうとしている。
このような巧妙な国際外交手段により、原爆の悲惨な歴史を日本国民に伝えていくことができるだけでなく、国際的には反核を通じて自国の侵略者としての本来の姿を隠すことができる。
原爆は説得力と合法性のある外交カードであり、日本はこのカードを使って、核保有または保有しない国々の間をまわり、積極的に議題を設定し、自国に有利に運ぼうとしている。
戦後の日本は、大国の冷戦が続く中、アメリカとの同盟を利用し、次第に戦争の罪という重荷を捨て去り、国家イメージを変えていった。
しかしそれにより日中両国は信頼のおける政治的基礎を構築することができなかった。
70年後、中国は日本を越えて、世界第2位の経済大国となった。
一方の日本は弛まぬ努力を続け、アジアで良好な国家イメージを作り上げた。
中国と日本の両国の経済格差は縮まるばかりだが、両国の国民の心理的な距離は益々開くばかりだ。
中国人は日本人からかつての日本兵の影を追い払うことができず、日本人もまた巨大な中国という影に恐怖を覚えている。
この世界で、文化的にも最も共通点の多い国であるのに、どうしてこんなにも距離があるのだろうかという点について、とても知りたいと思う。
わずか5日間の訪問で、正確にこの「距離」を推し量ることはできないかもしれない。
しかしここから私の「測量」の仕事はずっと続いていくだろう。
(提供/人民網日本語版・翻訳/TG・編集/武藤)
』
『
ダイヤモンドオンライン 姫田小夏 [ジャーナリスト] 2016年4月22日
http://diamond.jp/articles/-/90098
「日本は理想郷」ネオ親日派は中国を変えるか
上海の徐匯区にある日本風居酒屋を訪れた。
大漁旗が掲げられた店内には、短冊に書かれたメニューが壁一面に広がり、70年代のフォークソングが流れる。
東京の下町の居酒屋をそのまま上海に持ってきたかのような空間だ。
訪日旅行がブームとなり、上海市民を中心に「今の日本」を虚心坦懐に受け入れる世代が育まれている
この店の経営者は上海人で、お客さんも圧倒的に中国人が多い。
かつて、上海の居酒屋といえば日本人駐在員のたまり場だったが、今では中国人プロデュースのこだわりの店で、地元の中国人が徳利を傾け居酒屋文化を楽しんでいる。
地下鉄2号線静安寺駅の百貨店では、特設コーナーを設けて“日本発のアイディア商品”が売られていた。
かつて、こうした商品は上海在住の日本人が好んで消費していたが、今では地元の主婦らが手に取るようになった。
日本語学習も新たな世代を中心に熱を帯びる。
筆者も「日本語、教えて」と言われることがにわかに増えた。
こんなこともあった。
街中を歩いていると、たまたま中国人の女性営業社員のビラ配りに出くわした。
そのうちのひとりが筆者を日本人だと見抜いた瞬間、こう奇声をあげたのである。
「わーっ、日本人なんですね~、私、日本語勉強中なんですぅ」
隣の女性社員が赤面しながらすかさず解説を加えた。
「この子は習いたての日本語をしゃべりたくてしょうがないんです。
仕事中もわけのわからない日本語をひとりでつぶやいているんですから」
上海にはかつてから日本ファンも少なくなかったが、たとえ日本に関心があっても口にするのは憚られたものだった。
最近は世代交代もあり、だいぶ自由な空気になったようだ。
「日本が好き」
「日本はいい」
と、堂々と人前で言えるような雰囲気が醸成されつつある。
安徽省出身の李娜さん(仮名)は、昨年、初めて訪日旅行を計画した。
だが、両親にはなかなか切り出せずにいた。
勇気を出して父親に電話したのが出発の前日。
日本行きを切り出すと父親は案の定、
「日本に行くなどもってのほか。
すぐに取り消せ!」
と電話口で怒り出した。
最後は母親が仲裁に入り、その場をとりなした。
翌日、彼女はなんとか上海発大阪行きの便に予定通り乗り込むことができた。
「父親も自分の考えが古いことに気づいたようだ」
と李 さんはいう。
訪日旅行は個人で行くのが上海スタイルだ。
その個人旅行がブームになっている様子を、会社員の顧佳さん(仮名)は次のように語ってくれた。
「私のwechat(LINEのような中国のスマホアプリ)には100人ほどが登録されていますが、『モーメント』という機能を利用して、いつも誰かが日本で撮った画像を発信しているんです」
少なくとも顧さんの周りの友人は、年間通して日本を訪れているのだ。
「今、××にいる」
「今××を食べている」
など、日本を体験する様子はスマートフォンを通してたちどころに広まる。
■「民主」に目覚めた新世代にとって日本は「理想郷」
一方で、日本に駐在する上海人の沈蓉さん(仮名)は、こうした訪日旅行者たちのコメントを見て驚く。
「10人のうち9人が、日本をベタ褒めしているんです。
警察官も駅員もみんなやさしい、区役所の公務員ですら親切。
日本は国民を大事にする国だと。
これはむしろ、中国社会に対する怒りの裏返しであり、中国政府へのあてつけだとも言えるでしょう」
なぜ中国人はこんなことに感心するのか。
中国では「公僕」という概念は薄く、一般市民にとって公務員とはまさに腐敗・堕落の象徴だからだ。
公安(日本の警察官に相当)に至っては、良心に従い公平中正に職務を遂行するどころか、因縁をつけて金をせびる醜悪な存在というイメージが強い。
中国には毛沢東時代の「人民のために尽くす」というスローガンがあるが、現代の社会において形骸化したこの言葉は一種のジョークとして使われるに過ぎない。
「こうした現実の中で生きる中国人にとって、日本は理想郷のように映る一面があります」
と沈さんは話す。
もちろん、日本も一皮めくれば矛盾だらけで課題山積みではあるが、
「市民目線での制度設計や行政サービス」
については、注目に値するのだという。
他方、衣食足りて「民主」の重要性に気づいた国民は、もはや黙ってはいられない。
しかし、表立って政府を批判できないのが中国である。
そこで日本を徹底的に褒めちぎろうというわけだ。
中国政府に向け皮肉たっぷりの民意を伝える――、
これが今、中国の国民のささやかなるレジスタンスなのである。
■日本に学んだ清の留学生が革命を起こした
中国人が日本を批判することはあっても褒めることは少ない、
というのが筆者のこれまでの実感である。
「日本を褒める」というのはこれまでにもあるにはあったが、
「やっぱり中国の方が優れている」と結論付けるのがお決まりのパターンだった。
訪日観光においても
「日本の観光地はスケールが小さい」
「××文化は中国が起源」
など、すぐに中国の優位性を主張するのが中国人観光客の癖でもあった。
中国は伝統文化における「絶対の自信」を持っている。
その源流には印刷術や羅針盤、火薬の発明がある。
さかのぼれば、明治時代、日本と中国は近代化において好対照を成した。
明治維新において日本が必死に近代西洋文化の吸収に努めたのに対し、当時の清国は自国の文化を過信し、西洋文化には無関心だった。
実藤恵秀は著書「中国人日本留学史」の中で、中国の近代化の遅れの思想的原因はここにあると指摘する。
西洋のもので優れたものがあれば(たとえば武器など)「起源は中国にある」とする「中国起源説」に置き換えることも行われた。
ちなみに、中国を起源に求める発想はいまだにある。
「真摯に相手を認め、そこから学ぶ」というのは得意でない
ようだ。
その相手が日本となれば、抵抗は増す。
歴史的経緯があるためだということは言うまでもない。
また、近年は日中の経済格差が縮まりバブル経済の高まりとともに「小日本(シャオリーベン)」と見下す態度が強まった。
日本の製造技術が伝わり、アニメ文化が浸透しても、「日本の社会」に関心を寄せる市民はまだまだ少数に限られていた。
ところがここ数年、訪日旅行が復活し、一種のブームにもなった。
昨年、中国からは500万人近い観光客が日本を訪れた。
特に上海市民を中心に世代交代とマインドの切り替えが進み、虚心坦懐に「今の日本」を受け入れるようになった。
そして日本を「いい」と言えるようになった。
これは大きな変化である。
今からちょうど100年以上前には清国からの留学生─魯迅も含む─が日本に大挙して押し寄せた。
彼らの中には祖国の革命に自らを賭した者もいる。
そして時代は変わり、今は中国の民衆が訪れるようになった。
その眼に映し出されたのは「民ありき」の日本社会である。果
たして彼らは中国を変える原動力になれるだろうか。
』
人民網日本語版 配信日時:2016年4月28日(木) 17時57分
http://www.recordchina.co.jp/a136730.html
日本は今も中国の発展を支援するプラスのエネルギーだろうか?
日本のメディアとの交流では、ある2つのデータがしばしば話題にのぼった。
一つは昨年日本を訪れた中国人観光客が延べ469万人に達し、2014年と比べ倍になったこと。
もう一つは日本の最新アンケートによれば、日本国民の中国への好感度がきわめて低く、マイナスイメージを抱く人が80%以上にも達したことだ。
(文:丁剛。人民日報社上級記者。環球網掲載)
延べ469万人の中国人観光客は日本で1兆4000億円を消費し、日本経済を0.3ポイント近く引きあげた。
これらのデータをうけて、日本のメディアは「爆買い」という新語を生み出した。
中国人観光客は今後も引き続き増え続けるのだろうか?
全日空の伊東会長は我々に昨年日本に観光に訪れた外国人は延べ2000万人であり、ほぼ4人に1人が中国人という別のデータを示した。
日本政府の新たな目標は2020年の東京オリンピックまでに、訪日外国人観光客を延べ4000万人にするというもので、そのうち中国人観光客は25%の割合を保持すること、つまり現在のさらに倍である延べ1000万人をその目標に定めているという。
日本に長年住んでいる林さんは
「これは安倍政権の賢明な行動の一つだ。
中国人のビザを緩和することで、数多くの中国人が日本に来てその目で見て、日本の商品を多く購入するチャンスを得られる。
これは日本の対外史上と中日両国の外交史上においても初の試みだ。
日本が得るものは経済的な利益だけではなく、政治的な利益もある。
継続していけば、数千万人の人々が日本を観光し、結果的に中国国民の日本に対するイメージを変えることができるかもしれないからだ」
と語った。
しかし、日本を訪れる中国人観光客が劇的に増加していることと比べ、中国を訪れる日本人の数は一向に変化していない。
昨年もおよそ延べ260万人となっており、2年前からほぼ同じレベルを保っている。
同時に日中貿易額は減少し始めており、将来的に韓国が日本を超えて、中国の第2の貿易相手となる可能性が高い。
中日関係は政治レベルで冷え込んだ「単冷(一つの面での冷え込み)」だけでなく、すでに政治と経済関係が共に冷え込む「双冷(二つの面での冷え込み)」へと歩みを進めているのだ。
▼日中の著名メディア人による対話会会場の様子
日本に長く住むある華僑の話では日本企業の中国に対する見方が急激にマイナスイメージに転じたのは3年前の釣魚島(日本名・尖閣諸島) 領有問題に関係しているという。
2012年9月、日本政府は釣魚島の「国有化」を宣言、中日関係が悪化し、中国各地で民衆の強烈な抗議活動が起こった。
長沙、青島などでは抗議者が暴徒化し、日系の商店や工場が焼き討ちされる事件も起きた。
日中関係について長年研究しているある人物は、特に日系企業2社の焼き討ちと破壊事件について日本人は全く理解できなかったと語った。
1社は青島開発区にあったパナソニックの工場だ。
パナソニックは最も早い時期に中国に進出した日系企業の一つであり、松下幸之助氏がトウ小平氏の要望で進出した経緯があり、先進技術で中国の発展をサポートした典型的な例だ。
そしてもう1社はスーパーマーケットのイオンだ。
イオングループの経営陣は中国の環境保護を支援し、長年北京の長城や青島近郊で植樹活動を展開してきた。
また四川大地震発生後、イオングループは中国に最も多額の寄付を行った日系企業だ。
日系企業の破壊事件はすでに過去の事件となったが、その後遺症は今も継続している。
この事件は中国の人件費の上昇と投資の敷居の高さと共に、
日本の対中国投資に影響を与える三大要素となっている。
2014年、日本の対中国投資は38.8%減少し、2015年にも投資がさらに29%減少した。
中国と日本の世界経済におけるシェアや中日経済の補完性という観点からみてもこれは正常とは言えない。
先進各国の中でも日本が中国に対する技術貿易が最も多く、今日の中国製造業における数多くの技術は全て日本から学んでいるからだ。
ある華僑は
「日中の経済的な冷え込みが長期化していけば、遠く対岸でコントロールしているあの国を利するだけだ」
と懸念するように語った。
日中関係を進めていく上での希望はどこにあるのだろうか?
今回の訪日で感じたのは、日本人の多くが中国に対してマイナスイメージを抱いているものの、取材をした人々の7割以上が、日本と中国の関係は非常に重要だと考えていた。
中国国際放送局(CRI)の張暉記者は自身のデータからこの関心の高さを説明している。
昨年の軍事パレードを国際局は日本の関係局と中継したが、そのクリック数は1億4千万回を上回り、また今年の両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)期間中における李克強首相の記者会見中継はそのクリック数が1億6千万回に達したという。
中国人の日本のトピックへの関心度もまた同様に非常に高い。
私がこの記事を書き終えようとしていた時に、環球網の石丁副編集長が今回の中国メディアの訪日団専用に解説したウェイボー公式アカウントのクリック数がすでに億単位に達したというデータを届けてくれた。
日本メディアとの対話交流の中では、双方共に問題を回避することなく、むしろいくつかの提携の提案が出た。
テレビ朝日外報部の橋岡可絵記者からは日中双方のメディアは中国人観光客の「爆買い」の背景にあるストーリーをさらに掘り下げてみるべきだという提案があった。
「爆買い」の背景には経済的、文化的な理由があるだろう。
例えば中国人は交友関係を重視するので、日本に行った場合は、何かしら親戚や友人に買っていかねばならず、また彼らからの頼みでたくさんの物を買って帰らねばならないなどだ。
時事通信社外信部の北条稔記者は日本のアニメーションは1兆5000億円の市場を有しており、アニメにおける中国との提携はポテンシャルを大いに秘めており、もし日中が提携すればアニメーション市場は大きく発展するだろうと語った。
日本側との交流の中で、皆しばしば「引っ越すことのできない隣人」という例えで両国関係を形容し、引っ越すことができないならば、交流し、提携していくしかないという意見が大半を占めた。
ある中国人外交官の言葉を借りるならば
「全ての二国間関係の中で、日中関係は最も複雑で、敏感で、その任務が最も困難を極める」
という。
日中関係は我々の忍耐力と戦略指導力を試すものだ。
中国は現在日本を超えて経済の総量において世界第二位の国となり、日中関係を再構築する優位性とパワーを備えている。
いかにして日中関係を最大限利用し、中国が発展していく上でのプラスのエネルギーとし、「2つの百年」を実現するための重要な原動力にできるかは日中関係を認識し、把握する上で重要な問題である。
(提供/人民網日本語版・編集TG)
』
『
サーチナニュース 2016-05-09 10:49
http://news.searchina.net/id/1609222?page=1
中国人は騙されていた!
・・・「日本経済には活力がある」=中国報道
日本経済の回復の遅れを案じる声が高まりつつあるなか、中国国内ではアベノミクスによる景気対策が奏功していないという見方が増えている。
アベノミクスによる成長戦略と日銀による異次元緩和によって、日本経済はデフレから脱却するという筋書きだったが、日銀は物価上昇率2%の目標達成時期の先送りを続けている。
中国ではこうした日本経済の現状に対し、デフレ脱却はまだまだ先という見方も増えているが、中国メディアの騰訊はこのほど、中国の中央銀行である中国人民銀行がまとめた報告書を引用し、
「日本経済には活力があることに驚いた」
と伝え、
中国人たちは「騙されていた」
などと報じた。
記事は、2015年1月から16年3月の期間中における日本の失業率はもっとも高かった時で3.6%、最低は3.1%だったと紹介。
同期間中、米国の失業率は4.9%から5.7%、欧州は10.2%から11.2%という水準だったと伝えたほか、中国の16年第1四半期における失業率は4.04%だったと伝えた。
欧米に比べて労働市場が逼迫する日本はそれだけ仕事があり、景気が良いことを示すものとの見方を示した。
続けて、米国、欧州、日本、中国という世界最大の経済体のうち、米国経済は回復傾向で、日本と欧州は今なお苦境に直面しているというのが一般的な認識だったとしながらも、
★.日本の失業率の低さは驚くべき水準であり、「苦境に直面しているとは到底思えないもの」
と主張した。
さらに、中国人の大半が
「アベノミクスがまもなく崩壊し、日本経済もまもなく終焉を迎える」
と考えていたとする一方、実際の日本は
★.「失われた20年のなかで失業率がもっとも低下していた」
と主張、中国人の認識と日本の失業率のギャップに対して「中国人は騙されていた」と表現した。
失業率が日本経済のすべてを示すものではなく、実質賃金の低下や実質消費支出の落ち込みなど、日本経済が今なお低迷していることを示す指標も存在することは事実だ。
労働市場の逼迫が人件費の上昇、さらには消費の増加へとつながるかどうかが鍵だ。
』
『
サーチナニュース 2016-05-30 06:32
http://biz.searchina.net/id/1610832?page=1
日本が「没落の危機?」
中国メデイア「日本は一瞬たりとも没落していない」
バブル崩壊後に日本経済が直面してきた状況は「失われた10年」あるいは「失われた20年」と表現される。
ほとんど経済成長がなく、低迷し続けた日本経済を端的に表現した言葉だ。
だが、中国メディアの同花網は26日、「失われた10年」といったフレーズは
日本の「真の経済力」を隠すための「煙幕弾」である
と主張する記事を掲載した。
記事が「隠し持っている」と指摘する日本の真の経済力とは何だろうか。
記事は財務省が発表している日本の対外資産負債残高を紹介し、日本の対外純資産残高は2015年末をもって25年連続で世界一となったことを指摘。また、
日本は「失われた20年」の間にも対外資産残高、対外純資産残高の双方を拡大し続けてきたと指摘し、その伸び率は同時期の日本のGDP成長率よりも高かったとしたうえで、日本の国外における投資規模は「世界を震え上がらせる規模」と主張した。
こうしたデータに基づき、
★.バブル崩壊後の日本は「失われた」どころか、「明らかに富んでいる」
と説明。
さらに記事は、日本は経済発展の長期計画のために失われた10年あるいは20年の煙幕弾を惜しみなく使用してきたと指摘。
★.「他国をおだてる一方で、日本は真の経済力の発展に集中してきた」
と主張、
★.「没落の危機が声高に叫ばれていたが、実は日本は一瞬たりとも没落したことはない」
と指摘した。
記事が言うところの
「日本がおだてた他国」とは、まず間違いなく中国のこと
だろう。
2010年、中国のGDPは日本を抜き、世界第2位の経済大国になった。
その年以降はもちろん、その年以前にも日本は中国の経済発展をおだてていたということだろう。
しかし日本は25年間、世界一の債権国として君臨してきた。
記事の主張に基づいて言うならば、もし日本が煙幕弾を使用せず、逆に豊富な海外資産を中国に対して誇っていたなら中国は日本に対する競争心から海外投資により一層力を入れていたかもしれない。
特にアジア地域における経済活動における日中の衝突はもっと以前から激化していた可能性もあるだろう。
記事は、
日本はそうした衝突を避けるために煙幕弾を使用し続け、自国の経済発展に集中してきた
と見ているようだ。
』
『
Record china 信日時:2016年5月25日(水) 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/a130917.html
中国人が日本に移民したい理由―中国ネット
2016年5月21日、中国のインターネット上に、
「私は日本に移民したい、なぜだかわかりますか?」
と題する記事が掲載された。
記事では、中国人が移民を考えるほどの
「日本の良さ」について、15の項目を挙げて
紹介している。
「青空(環境の良さ)」
「街が清潔であること」
「静かで快適なこと」
「治安が良いこと」
「公共の施設が整っていること」
「交通機関が時間に正確なこと」
「サービスが行き届いていること」
など、これまでにネットユーザーの日本旅行記などでたびたび紹介された内容のほか、
「濃密な文化的雰囲気が漂う」
「法定休日が多い」
「医療環境が良い」
なども挙げている。
いつもごみが少ない街、
高齢者や子ども連れに配慮した公共施設、
自転車に鍵をかけなくても安心な治安の良さ、
儀正しい人々、
和服からコスプレまで多種多様な文化
などに中国人は心打たれるようだ。
記事は、
「本当に称賛すべきは物質面ではなく精神面。
日本人の少しもゆるがせにしない真摯でまじめな姿勢である」
として、
「われわれが欲しているのは、こうした“心が落ち着く場所”なのかもしれない」
と結んでいる。
この記事に、ネットユーザーからは
「こういう国にあこがれないという方がおかしい。
世界中がこれくらい素晴らしくなればいい」
「日本では少なくとも病院で診てもらえないということはない。
子どものころは社会主義が素晴らしいだの資本主義は駄目だのと言っていたが、日本に来て初めて本当の社会主義の福祉を体験した」
「2030年には中国もきっとこういう国に」
などのコメントが寄せられている。
』
Record china 信日時:2016年5月25日(水) 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/a130917.html
中国人が日本に移民したい理由―中国ネット
2016年5月21日、中国のインターネット上に、
「私は日本に移民したい、なぜだかわかりますか?」
と題する記事が掲載された。
記事では、中国人が移民を考えるほどの
「日本の良さ」について、15の項目を挙げて
紹介している。
「青空(環境の良さ)」
「街が清潔であること」
「静かで快適なこと」
「治安が良いこと」
「公共の施設が整っていること」
「交通機関が時間に正確なこと」
「サービスが行き届いていること」
など、これまでにネットユーザーの日本旅行記などでたびたび紹介された内容のほか、
「濃密な文化的雰囲気が漂う」
「法定休日が多い」
「医療環境が良い」
なども挙げている。
いつもごみが少ない街、
高齢者や子ども連れに配慮した公共施設、
自転車に鍵をかけなくても安心な治安の良さ、
儀正しい人々、
和服からコスプレまで多種多様な文化
などに中国人は心打たれるようだ。
記事は、
「本当に称賛すべきは物質面ではなく精神面。
日本人の少しもゆるがせにしない真摯でまじめな姿勢である」
として、
「われわれが欲しているのは、こうした“心が落ち着く場所”なのかもしれない」
と結んでいる。
この記事に、ネットユーザーからは
「こういう国にあこがれないという方がおかしい。
世界中がこれくらい素晴らしくなればいい」
「日本では少なくとも病院で診てもらえないということはない。
子どものころは社会主義が素晴らしいだの資本主義は駄目だのと言っていたが、日本に来て初めて本当の社会主義の福祉を体験した」
「2030年には中国もきっとこういう国に」
などのコメントが寄せられている。
』
『
サーチナニュース 2016-05-28 07:09
http://news.searchina.net/id/1610808?page=1
中国人を惹きつける日本の「何か」、
中国人はなぜ日本を旅行先に選ぶのか
日本を訪れる中国人が増えているが、それは決して円安だけが理由ではない。
日本は中国人を惹きつける「何か」を持っているのだ。
中国メディアの今日頭条は24日、中国人が日本を旅行先の「第一候補」にする理由について説明する記事を掲載した。
記事がまず
★.「日本は製品の品質が高い」という点を指摘。
多くの日本企業が中国企業をOEMメーカーとして利用するのは、中国企業の生産技術レベルが高いことの証拠だと記事は説明する一方、中国国内で販売される製品に対する品質要求レベルは日本に比べてそれほど厳しくはないと指摘した。
そのために中国人は日本まで出かけて、中国よりも良い品質が保証されている家電製品などを購入していると説明し、これは「中国企業の恥辱である」との見方を示した。
さらに記事は
★.「人民元と円の交換レートが有利に働き、商品を安く買える」という理由を紹介。
中国で販売されている温水洗浄便座の価格が5680元(約9万5000円)だとすれば、日本で販売されている同水準の製品は2万7000円ほどで購入できると説明した。
すべての製品がこれほど安く買えるわけではないが、円安や関税などの要素により、日本のほうが安くなる可能性が高いのは事実だ。
中国人が日本を旅行先の第一候補にする「絶対的な理由は商品の安さにある」と説明している。
記事はまた、
★.日本のドラッグストアはまるで「ドラえもんのポケット」のようだと表現、
安くて便利な商品が何でも揃っている点も理由の1つであると説明した。
つまり、中国国内で販売されている商品に対する品質、価格、品数の面でのアドバンテージが、中国人に日本を旅行先の第一候補として選ばせる要因になっているという見方を記事は示している。
もし日本から飛行機で2-3時間ほどの位置に日本よりはるかに発達した国があり、その国には日本国内で流通している商品よりも品質、価格、品数の点ではるかに勝る商品が販売されているとしたら、その国へ買い物旅行に出かけたいという強い意欲がわいてくるかもしれない。
これは日本人にとっては想像に過ぎないが、
中国にとって豊かな日本は想像などではなく現実の存在なのだ。
』
サーチナニュース 2016-05-28 07:09
http://news.searchina.net/id/1610808?page=1
中国人を惹きつける日本の「何か」、
中国人はなぜ日本を旅行先に選ぶのか
日本を訪れる中国人が増えているが、それは決して円安だけが理由ではない。
日本は中国人を惹きつける「何か」を持っているのだ。
中国メディアの今日頭条は24日、中国人が日本を旅行先の「第一候補」にする理由について説明する記事を掲載した。
記事がまず
★.「日本は製品の品質が高い」という点を指摘。
多くの日本企業が中国企業をOEMメーカーとして利用するのは、中国企業の生産技術レベルが高いことの証拠だと記事は説明する一方、中国国内で販売される製品に対する品質要求レベルは日本に比べてそれほど厳しくはないと指摘した。
そのために中国人は日本まで出かけて、中国よりも良い品質が保証されている家電製品などを購入していると説明し、これは「中国企業の恥辱である」との見方を示した。
さらに記事は
★.「人民元と円の交換レートが有利に働き、商品を安く買える」という理由を紹介。
中国で販売されている温水洗浄便座の価格が5680元(約9万5000円)だとすれば、日本で販売されている同水準の製品は2万7000円ほどで購入できると説明した。
すべての製品がこれほど安く買えるわけではないが、円安や関税などの要素により、日本のほうが安くなる可能性が高いのは事実だ。
中国人が日本を旅行先の第一候補にする「絶対的な理由は商品の安さにある」と説明している。
記事はまた、
★.日本のドラッグストアはまるで「ドラえもんのポケット」のようだと表現、
安くて便利な商品が何でも揃っている点も理由の1つであると説明した。
つまり、中国国内で販売されている商品に対する品質、価格、品数の面でのアドバンテージが、中国人に日本を旅行先の第一候補として選ばせる要因になっているという見方を記事は示している。
もし日本から飛行機で2-3時間ほどの位置に日本よりはるかに発達した国があり、その国には日本国内で流通している商品よりも品質、価格、品数の点ではるかに勝る商品が販売されているとしたら、その国へ買い物旅行に出かけたいという強い意欲がわいてくるかもしれない。
これは日本人にとっては想像に過ぎないが、
中国にとって豊かな日本は想像などではなく現実の存在なのだ。
』
【2016 異態の国家:明日への展望】
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