2016年5月28日土曜日

適正人口への長い道のり(7):働くことの意味、「死ぬまで働き続ける」調査対象国で日本がダントツ!

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 日本人の働き好きは昔からのもので、それがマックス・ウエーバーのプロテイスタンチズムの論理に対抗できる要因になった。
 「働くことに意味を見出すこと」
 「働くことが自己実現である」
という発想である。
 働くということはゼニ儲けのためではなく、その行為の中に自分のあるべき姿を見出そうという考えである。
 日の出から日の入りまで働くことは「お天道さまに申し訳がない」という倫理である。
 自分に目的を与え、言い換えると負荷をかけることによって、自分とはなにかを道いびいていくものでもある。
 これは単にソロバンで評価するものではない。
 働くとは「贖罪」であるという後ろ向きことではなく、「将華」であるとい前向きものでる。

『
Record china 配信日時:2016年5月28日(土) 0時0分
http://www.recordchina.co.jp/a139878.html

「死ぬまで働き続ける」調査対象国で日本がダントツ!
=中国ネット「こういう考え方は間違い」
「何のための年金制度なの?」

 2016年5月26日、新浪財経によると、マンパワーグループが世界25カ国19万人の若者を対象に行った調査で、「死ぬまで働き続ける」と回答した割合が最も高いのが日本だった。

 24日に発表された調査結果によると、
 世界の平均は12%
なのに対し、
 日本は37%が「死ぬまで働き続ける」
と回答した。
 ブルッキングズ研究所の日本問題専門家ミレヤ・ソリス氏は
 「日本では多くの重大な変化が起きており、若者に不安定な要素をもたらしている」
と指摘。
 例として、貯蓄率が絶えず減少していることや就職問題、高齢化、社会保障システムの問題などを挙げている。

 調査結果では、日本が突出しているが、
 中国も2位(18%)
となっている。
 3位以下、
 ギリシャ(15%)、
 カナダ(14%)、
 インド(14%)、
 シンガポール(14%)、
 イタリア(12%)、
 オランダ(12%)、
 イギリス(12%)、
 米国(12%)、
 オーストラリア(11%)、
 ブラジル(10%)、
 ドイツ(9%)、
 フランス(8%)、
 スイス(6%)、
 スペイン(3%)
などとなっている。

 中国では84%が週に40時間以上、30%が50時間以上仕事をしており、仕事を2つ以上持っている人の割合も25%と高い。
 また、80%の若者が
 「自らの技能レベルを上げることが仕事をする上で重要である」
と考えており、
 74%が仕事以外の時間やお金を自分に投資することに前向きだった。

 中国のネットユーザーからは、
 「死ぬまで仕事をするなんて考え方は間違い」
 「もしそうなら何のための年金制度なの?」
 「日本人は仕事で疲れはするけど、精神面までは疲れない。
 それほど複雑な仕事もやらないし」
 「ほとんどの人が働かないと生きていけないからでしょ。
 必要に迫られてのこと」
といったコメントが寄せられている。
』





2016年5月27日金曜日

バングラデシュ:贈収賄という商習慣が深く根を下ろしている

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『
JB  Press 2016.5.31(火)  姫田 小夏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46962

賄賂で攻めるも苦戦するバングラデシュの中国企業
地元経済界のトップリーダーたちは日本に期待

 「一帯一路」構想を進める中国が、陸に囲まれた中国南西部からベンガル湾やインド洋への出口を確保すべく、南方への進出を図っている。
 “インドの裏庭”と言われるバングラデシュでも、近年は中国がインドを差し置いて触手を伸ばし、影響力が拡大するようになった。

 バングラデシュでは2006年に、最大の輸入相手国がインドから中国に替わった。
 中国商務部によれば、その後、中国とバングラデシュの貿易額は2ケタ成長の伸びを示し、2014年の両国間の輸出入総額は125億4600万ドルに達した。
 同年の日本との輸出入総額は20億3700万ドルだから、その規模はざっと6倍だ。

 また、インフラ建設など中国からの直接投資も日本をしのぐ。
 2014年、日本からバングラデシュへの投資は4140万ドルと前年よりも半減したが、中国からの直接投資は1億6000万ドルにまで伸びた。

■バングラデシュ人と中国人の共通点とは

 二国間の経済の結びつきを支えるのが、中国の民間企業のバングラデシュへの進出だ。
 特に縫製企業の進出が目立つ。
 バングラデシュの中国系縫製業の中には7000人の労働者を抱える大きな工場もある。
 縫製業以外にも、窯業、内装業、医療、養殖業、印刷業などの分野に中国資本が続々と入り込んでいる。

 近年の中国系企業の進出は、現地の日系企業にも影響を及ぼしている。
 三十数年前にバングラデシュに進出した日系工場の経営者は
 「契約済みの土地を中国系企業に持っていかれた」
と明かす。
 バングラデシュには現在8つの輸出加工区があるが、バングラデシュ国内で製品を販売する場合はこれらの加工区は使えず、それ以外の土地に工場を建設する必要がある。
 だが、バングラデシュの土地は洪水が起きやすく、安定して利用できる土地が少ない。
 そのため条件のいい土地はすぐに争奪戦になってしまう。

 またバングラデシュではビジネス関連の法令が十分に整備されているとは言えず、行政の事務処理のスピードも遅い。
 そこで横行するのが「賄賂」である。
 バングラデシュでは贈収賄という商習慣が深く根を下ろしている。

 そうなると、むしろ縦横無尽に立ち回れるのが中国人である。
 「相手を贈賄漬けにする中国流の役人への対応は、日本人には逆立ちしてもできない」(同)。
 習近平政権が腐敗撲滅運動に力を入れていることから明らかなように、中国が筋金入りの“汚職国家”であることは言うまでもない。
 中国とバングラデシュは、ある意味、互いに組みやすい相手なのだ。

■中国語の教育にも熱心

 中国がバングラデシュに及ぼす影響は、経済分野だけにとどまらない。
 中国企業はすでに1980年代からバングラデシュで事業展開している。
 「中国企業の進出が、当時のバングラデシュで女性の社会進出をもたらし、それまで外出すらできなかった女性を解放した」(前出の日系工場の経営者)
という。

 また、2006年にダッカ市内のノースサウス大学内に開設された「孔子学院」が、目下、中国語人材の育成に力を入れている。
 孔子学院とは主に中国語の学習機会を提供する中国政府系の教育機関だ。
 南アジアでは初めてバングラデシュに設立された。
 バングラデシュの孔子学院はこれまでに1万人を超えるバングラデシュ人に中国語学習の機会を提供してきた。
 語学学習以外にも、頻繁に文化行事に参加させたり、中国に招いて交流に参加させるなど、積極的な活動を行っている。

 中国商務部は進出企業に対し、「進出の際は中国の文化を広めることを念頭に入れよ」と呼びかける。
 人的交流のみならずビジネス交流の場でも「中国の伝統文化を発揚せよ」とし、中華思想の普及に熱心だ。

■日本企業への期待は大きい

 だが、中国企業のビジネスがすべてうまくいっているとは限らない。
 5月初め、「新華日報」が、バングラデシュに進出した中国の衣料メーカーの奮闘記を掲載した。
 経営者は2012年にバングラデシュへの進出を決意し、縫製工場を建設した。
 しかしその後の4年間は赤字の垂れ流しだったという。
 記事はその間の苦労を伝える。
 「営業許可書をもらうのに2年かかった。
 中国ならたった2か月で済む」
 「せっかく押さえた工場用地は、半年後に退去を求められた」――。

 当初、中国人経営者はバングラデシュに住む華僑を工場長として採用した。
 だが、これが失敗だった。
 工場長はことあるごとに本社と対立し、最後は「華僑といえども、現地の者には任せられない」として工場長の座を外された。
 経営者は中国から人材を派遣して、どうにかこうにか操業を維持したという顛末である。

 中国商務部が編纂するバングラデシュの投資指南書からも、バングラデシュにおけるビジネスの厳しさが伝わってくる。
 ページをめくると、
 「進出は慎重に」
 「十分な事前調査を」
との呼びかけがある。
 中国商務部もバングラデシュへの進出や投資の難しさを認識しているのだ。

 「中国企業が、利益が見込めなくなった時点で契約を反故にし、
 途中で事業を投げ出してしまうという話もしょっちゅうある」(日本人経営者)
という。
 中国企業が土木工事を破格で落札したものの、結局資金ショートで行き詰まり、工期が大幅に遅れてしまうことも少なくない。

 中国以上に「生き馬の目を抜く」バングラデシュでのビジネスだが、日本への期待は極めて大きい。
 日本企業が出遅れていることを歯がゆく思う地元経済界のトップリーダーたちは決して少なくことを、ぜひ知っておいていただきたい。
』



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2016年5月26日木曜日

上海で住宅バブル再燃の怪(3):過熱する不動産融資、主要銀行に不良債権の重い影

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『
ロイター 2016年 05月 26日 08:09 JST
http://jp.reuters.com/article/china-debt-shadow-idJPKCN0YG0CU?sp=true

アングル:「影の銀行」への回帰強める中国の斜陽産業

 [上海 25日 ロイター] -
 中国では、激しい逆風にさらされている産業が基盤を置く一部地域で、銀行の企業に対する貸出態度が厳しさを増し、これらの企業はいわゆる「影の銀行(シャドーバンキング)」に再び依存するしかない状況に追い込まれている──。
 ロイターが人民銀行(中央銀行)の統計を分析したところ、こうした構図が浮かび上がってきた。

 影の銀行は2014年に野放図な拡大を懸念した中国当局からいったん締め付けを受けた。
 しかし鉄鋼や石炭などが盛んないくつかの省では、足元でまた企業が伝統的な銀行よりもずっと高い金利で影の銀行から借り入れる傾向が鮮明だ。
 例えば重工業が活発な遼寧省においては、第1・四半期の影の銀行からの企業借入額は前年同期比で2000%を超える増加となった。
 同省内の資金調達額全体は前年同期から1%しか増えていない中で、調達先別で影の銀行の比重が19%を占めている。

 上海のある資産運用会社のディレクターは
 「経済のしくみがきちんとしており、とりわけ地方債市場を大いに利用できる地域は、影の銀行への回帰度合いはそれほど大きくない。
 だがより経済規模が小さく、貧しい地域は事情が異なる」
と述べた。

 米国風には「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼べる地域で影の銀行からの借り入れが再度急増したのは、伝統的な銀行が長年培ってきた考え方を放棄していることの表れだ。
 つまり、国有企業(SOE)への融資は、地元政府がほぼ間違いなく救済してくれるのでリスクフリーとみなせるという認識は、捨て去られつつある。

 過去半年間で増え続けた社債のデフォルト(債務不履行)はSOEで、その多くは旧来型の産業に属している。
 またデフォルトの増加は、政府がこうした産業の過剰設備を整理しようとする取り組みの裏返しでもある。
 ただ、これらの産業に対する影の銀行の融資が裏付けとなる「理財商品」を個人投資家が購入することで、社債市場から個人投資家へとリスクの背負い手が移り変わるリスクが増大している。

 もっとも伝統的な銀行としては、エコノミストが唱えるような経済成長持続のためのより効率的な信用供与を実現するためには、実情に即した信用リスクを融資に反映させなければならない。
 そしてこうした状況が実際にある程度起こりつつあるようなのだ。

 人民銀行の統計によると、経済的により富裕な地域では第1・四半期も銀行借り入れはおおむね容易で、商業銀行の融資は過去最高水準を記録した。
 富裕地域の中で、第1・四半期に借入額全体に対する影の銀行のシェアが増えたのは上海だけだった。

 対照的に湖北省、山西省、吉林省、安徽省、河南省、四川省、山東省においては、影の銀行からの融資が第1・四半期に240─249%増加。
 中国全体での増加率の30%を大きく上回った。

■<当局の変化>

 14年に当局が影の銀行への規制に乗り出した際には、社債のデフォルトを慎重な態度で容認し始めたが、その多くは結果的に救済を受けた。
 しかし今年の場合はもっと事態は深刻だ。
 これまでに確認されただけでもデフォルトは20件超と未曾有のペースで、
 特に過剰生産問題を抱える産業では多くの企業が25年ぶりの低成長のもたらす痛みを感じている。

 それでも政策担当者は、自力での存続が難しい「ゾンビ」SOEへの厳しいコメントを相次いで発し、かつてと態度は一変した。
 このため4月に入ると社債が急激に売り込まれ、信用スプレッドは2012年以降で最も拡大した。
 投資家が個別の発行体ごとのリスクを織り込み始めたからだ。

 先の上海の資産運用会社ディレクターは
 「4月全体で見ると、ゾンビSOEへの政府の行動とメッセージは非常に整合的でわかりやすかった」
と指摘した。

 4月20日には人民銀行が金融機関に、石炭・鉄鋼企業の「合理的な」資金調達ニーズは支えるべきだが、ずっと赤字を垂れ流して競争力を失っている企業からの融資は「断固として圧縮し、引き揚げる」よう促した。

(Nathaniel Taplin記者)
』

『
ロイター 5月26日(木)13時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160526-00000052-reut-bus_all

焦点:過熱する不動産融資、中国主要銀行に不良債権の長い影

 [香港 25日 ロイター] -
★.中国の主要銀行は住宅購入者や不動産デベロッパー向けの貸し出しを加速させ、
 少なくとも世界金融危機以降で最高の水準に達している。
 相場過熱や企業の債務負担増を受けて不動産市場が悪化すれば、銀行は危機に瀕する可能性がある。

 ロイターが財務諸表を分析したところ、中国の5大銀行の住宅ローンおよび不動産向け融資は、
 2015年末に前年比11%増の12兆4000億元(1兆9000億ドル)に達し、融資全体の28%を占めた。

 製造業や運輸業向けの融資を上回って最大の比率を占めており、
 これに不動産を担保にした融資を含めると全体の40%超と、7年前の約26%から増大している。

中国の5大銀行は中国工商銀行(ICBC)<601398.SS><1398.HK>、中国建設銀行<601939.SS><0939.HK>、中国銀行<601988.SS><3988.HK>、中国農業銀行<601288.SS><1288.HK>、交通銀行<601328.SS><3328.HK>。

 中国工商銀行(ICBC)や中国銀行など大手銀行が貸し出しを増やすなか、中国の大都市の不動産価格は急騰し、バブル崩壊が近いとの懸念が一部でささやかれる状況となっている。

 格付け大手フィッチ・レーティングスの金融機関担当アソシエイトディレクター、ジャック・ユアン氏は
 「懸念は2つある。
 融資の担保として不動産への依存が増していることと、
 不動産価格が過熱ともいうべき水準に達していることだ」
と指摘。
 「仮に価格が急落すれば、かなり深刻な結果をもたらす可能性がある」
と話す。

 多くのデベロッパーは、中国で2013年後半まで8年間続いた不動産バブルの影響ですでに重い債務を背負っている。
 中国経済が四半世紀ぶりの成長鈍化に陥り、
 大都市以外では不動産市場がまだ停滞する中で、債務は膨らみ続けている。

 陽光新業<000608.SZ> は借り入れに積極的なデベロッパーの1つ。
 同社は先週、現在の61億元の負債に加え、新たに3億元を借り入れると発表した。
 ただ、同社の売上高は2015年に半減しており、現在のキャッシュフローでは返済に17年かかることになる。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今年3月、中国不動産デベロッパーの信用格付けに関するリスクを警告した。
 収益低下にもかかわらず、土地や建設に投じる資本を増やし、レバレッジを高めているというのだ。
 特に「一線都市」や「二線都市」で高騰した土地を購入した企業は、価格下落によって危険に陥りかねない、と同社は指摘した。

 住宅ローンがもたらすリスクも高まっている。
 仏投資銀行ナティクシスの調査によると、今年第1・四半期の住宅販売総額1兆6000億元に対し、1兆元の新規住宅ローンが組まれたという。
 ローン資産価値比率(LTV)は62%となり、前期の28%から急上昇している。

■<デフォルト事例も>

 2014年以来6度にわたる利下げと頭金比率の規制緩和を背景に、4月には「一線都市」の平均住宅価格が4年ぶりの大幅上昇となった。
 特に、深セン市と上海市の値上がりが目立っている。
 政府統計によると過去1年にそれぞれ「62.4%」と「28%」の上昇率を記録した。

 ルミナンス・グローバル・ファンド(シンガポール)の株式ファンドマネジャー、ロシャン・パドマダン氏は
 「放物線状の値上がりは崩壊の前触れだ。
 実体経済を反映していない」
と指摘。
 「不動産市場は中国銀行セクターに深刻な不安定要素をもたらす可能性がある」
と述べた。

 中国の商業銀行の資産の質にも大きな疑問符がつく。
 不動産セクターの債務不履行(デフォルト)などかつては想定できなかったが、2014年3月に浙江興潤置業投資が銀行融資を返済できなくなり、その10カ月後には不動産大手の佳兆業集団(カイサ・グループ)<1638.HL> がドル建て債の金利を支払えず、デフォルトに陥った。

 中国の銀行規制当局によると、銀行の不良債権はすでに11年ぶり高水準となり、全体の約2%を占めている。
 しかし多くのアナリストは状況はずっと深刻だとの見方をしている。

 CLSA(香港)は、実際の数字は15─19%だとみている。
 英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)はどんなに楽観的な試算でも15%はあり、おそらく最低35%だろうとしている。

 最大手の中国工商銀の場合、最新の年次報告書によると、2015年に不動産デベロッパーに対する新たな減損処理が前年比で3倍に増えた。
 工商銀は同セクターに対する「リスク管理を強化」し、未返済融資の監視と分析に力を入れたと報告書の中で説明している。

 5大銀行はコメントの求めに応じなかった。
 中国人民銀行(中央銀行)からもコメントは得られていない。

(記者:Sumeet Chatterjee、 Patturaja; Murugaboopathy 翻訳:長谷川晶子 編集:加藤京子)
』

『
人民網日本語版 配信日時:2016年6月7日(火) 6時40分
http://www.recordchina.co.jp/a140642.html

米専門家「中国銀行業は潜在的危機に直面していない」―中国メディア

 米シンクタンクのピーターソン国際経済研究所のシニアフェローのニコラス・ラーディー氏はこのほど、英国紙「フィナンシャル・タイムズ」のサイトに
 「あわてる必要はない、中国銀行業の状況は非常に好調」
と題する論説を発表し、中国は目下、銀行業の潜在的危機に直面していないとの見方を示した。
 新華社が伝えた。

 ラーディー氏によると、
 「中国の債務水準が、とりわけ企業の債務水準が急速に上昇しており、中国は銀行業の危機を避けられないとしてパニック心理に陥るとともに、グローバル経済に明らかなマイナスの波及効果を及ぼすとして懸念を抱く人がいる」
とした上で、
 「こうしたパニック状態は、中国でここ数年来、新規貸出の大部分が利益赤字の国有企業に流れ込んでいることに対する一部の投資銀行の予測からきているもので、
 実際には、中国の貸出の増加ペースが持続可能な水準に落ち着きさえすれば、中国は銀行業の潜在的危機の発生を遠ざけることができる」
と指摘した。

 ラーディー氏は自身の判断の主な根拠として、
 「中国の債務の対GDP(国内総生産)比は上昇しているが、中国国内の貯蓄率は引き続き高い。
 1つの国が維持できる債務水準は国内の貯蓄の対GDP比によって決まる部分が多い」
ことを挙げた。

 ラーディー氏はこのほかにも3つの根拠を挙げた。
▽:中国に積み上がった債務はほぼすべて人民元建て債券であること
▽:銀行業の危機はほぼいつも銀行のバランスシートの負債の項目から問題が始まるが、
 中国の債務の圧倒的な部分は比較的安定した預金であり、
 機関投資家向け金融への依存度は非常に低いこと
▽:中国銀行業は不良債権を大規模に処理しており、
 不良債権率は著しく低下していること、
の3つだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
』



●航空自衛隊はアジア最強 & 海上自衛隊はアジア最強:中国が尖閣諸島へ本気で攻めてこない理由

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● だった!中国が日本の尖閣諸島へ本気で攻めてこない本当の理由。
2016/06/17 に公開


●海上自衛隊はアジア最強!その実力は世界トップレベル!中国海軍よりも強い理由
2016/06/22 に公開
』



2016年5月25日水曜日

台湾、この不思議な有り様(1):今の台湾人は自分たちのことを中国や中国人と認識していない

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 韓国に続いて台湾でも女性大統領(総統と訳す)が誕生した。
 韓国では反日を御旗として掲げ、露骨に中国に擦り寄ったが、最後は何ともミジメな末路を歩んでいるような感じがする。
 台湾ではどうだろうか。
 韓国の失敗を目の前にしているだけに、如何にソロバンを弾くかが腕の見せどころになってくる。
 中国がこのところ人工島建設に見られるように凶暴になり、周辺諸国の警戒心が一気に上昇している現在においては、なるべく中道で行きたいところではないだろうか。

 その後の展開を見てみると中国がやはり台湾締めあげに動いている。
 そして、その隙間を埋めるべく日本が暗躍している。
 韓国は「反日」の旗を高らかにかかげ、自ら中国に擦り寄っていっ。
 だが、最後は惨めな結果を招いてしまっている。
 日本からの技術支援は受けられなくなり、技術向上は旧態の状況でストップしてしまった。
 ところが、そこに中国が速足で追い上げ、その差は1年と言われるまでになってしまった。
 この国「地獄の朝鮮」とまで言われるようになり、将来に対する店望がまったくなくなり、若い人たちは移住を声高々に希望するようになっている。
 FA(自由貿易協定)によって、中国市場を攻略できるとバラ色を描いたのはつかの間、それによって韓国は中国の経済属国に成り下がるのか、とまで言われるほどにもなっている。
 窮地の韓国は中国からアフリカへと矛先を変えている。
 日本というサポートを自ら切ってしまった韓国は迷走状態におちいりつつある、と言ってもいいだろう。

 台湾の新リーダーは中国が締めあげた分を日本との関係強化でうめようとウラで動いているようである。
 韓国は日本と手を切り、中国と組むことで地獄に陥り、
 台湾は日本とのつながりを強化することで地獄からの脱出をはかろうとしている
かのようである。

『
JB Press 2016.5.25(水)  阿部 純一
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46922

ステージに新総統が登場、
垣間見えた「中国離れ」
「92年コンセンサス」に触れない台湾の蔡新総統、
中国は反発

 5月20日の台北は穏やかな晴天に恵まれた。
 もちろん、亜熱帯であるため、それなりに蒸し暑さはあるものの、朝夕は意外としのぎやすい。
 筆者は18日に台北入りし、21日に帰国したが、宿泊したリージェントホテルは、台湾と国交のある国々の代表団も宿泊していた関係から、正面玄関を出た駐車場には、中華民国の国旗と代表団の国旗を付けた黒塗りのベンツが整然と待機していた。

 総統就任式は、午前9時ちょうどに総統府内に設けられた中華民国の国旗と国父・孫文の肖像画に正対して宣誓文を読み上げる宣誓式から始まり、国璽の継承式と続き、正式に総統に就任した。

 その後、総統として最初の公文書である林全・行政院長の任命書に署名し、続けて林碧炤・総統府秘書長、呉釗燮・国家安全会議秘書長の任命書に署名した。
 林行政院長ら3名は直ちに就任の宣誓を行い、蔡新総統がこれに立ち会った。
 この最初の公務を終え、いよいよ総統就任演説を迎えることとなる。

 内外の注目を集めた就任演説は、午前11時9分、総統府の前庭に特設されたステージで始まった。
 約6000字の演説テキスト(英文)は出席者に事前に配布されていたが、蔡英文新総統は、演説原稿を見ることもなく、ほぼ正確にテキスト通りの内容の演説を行った。

■日本とも重なる国内の課題

 さて、肝心の就任演説の内容だが、大きく分けて台湾の国内的課題と外交的課題に整理できる。

★.国内的課題については、率直な物言いで次のように語った。

 「年金制度は改革しなければ破産します。
 硬直した教育制度は社会からますます乖離しています。
 エネルギーと資源は限りがあり、経済はモメンタムを欠いており、旧来の受託生産(OEM)モデルはボトルネックに直面しています。
 だからこそ新たな経済成長モデルが切望されるのです。

 人口構成は急速に高齢化しており、高齢者を長期に介護するための制度は整備されていません。
 出生率は下がり続けていますが、保育制度は整備の見通しが立っていません。
 環境汚染は依然として深刻です。
 国家財政は楽観を許しません。
 司法はすっかり人々の信頼を失っています。
 食品安全問題は家庭を悩ませています。
 貧富の格差はますます深刻化し、社会のセーフティネットは穴だらけです。

 最も重要なこととして強調したいのは、若者の低賃金という境遇です。
 彼らの人生は行き詰まり、未来に対し困惑と無力感で満ちています」

 まるで日本のことを述べているような錯覚を覚えるが、台湾もこうした社会的・経済的・制度的課題に直面していることが分かる。
 演説では、こうした課題に対処するため、経済構造改革、社会のセーフティネットの強化、社会の公正と正義の確立を推進していく決意と抱負を語った。

■「92年コンセンサス」には言及せず

 日本や中国、米国など台湾に関わりの強い外国が大いに注目したのは、
★.外交的課題、とりわけ中台両岸関係について語った部分である。

 特に中国は、馬英九総統の時代に中台関係の進展を実現させた政治的基礎としての「92年コンセンサス」、平易に言えば「一つの中国」を蔡英文政権下でも継承するよう圧力をかけ続けてきた経緯がある。

 蔡英文自身、「92年コンセンサス」の存在を認めてこなかったこともあって、
 大方の予想では、就任演説でも「92年コンセンサス」ましてや「一つの中国」に言及することはないだろうというものだった。
 果たして演説ではどうだったのか。

 蔡新総統の言葉は次のようなものだった。

 「両岸の対話と意思疎通では、現有のメカニズムの維持に努めます。
 1992年、両岸をそれぞれ代表する両会(双方の窓口機関。台湾側は海峡交流基金会、中国側は海峡両岸関係協会)が相互理解と求同存異(小異を残し大同に就く)という政治的な考え方を守って協議を行い、若干の共同の認知(acknowledgements)と了解に達しました。
 私はこの歴史的事実を尊重します。

 92年以降、20余年の双方の交流と協議の積み重ねで形成された現状と成果を、両岸は共に大切にし、維持すべきであり、この現存する事実と政治的基礎の上で、両岸関係の平和で安定した発展を推進し続けるべきなのです。

 新政権は、中華民国憲法、中台両岸人民関係条例およびその他関連法規に基づき、両岸の事務を執り行います。
 両岸の2つの政権党は歴史の重荷を下ろし、ポジティブな対話を進め、両岸の人々に恩恵をもたらすべきなのです」

 結局「92年コンセンサス」については言及せず、その代わりに92年に中台の窓口機関の間での協議で一定の成果が生まれた事実を尊重する、としたのであった。

■中国は不満を表明したが・・・

 さらに蔡新総統は、念を押すかのように
 「私が述べた既存の政治的基礎には、いくつかの重要な要素があります」
と続け、次のように述べた。

 「第1に、1992年に両岸の両会による会談という歴史の事実と求同存異という共同の認知です。
 これが歴史の事実なのです。
 第2に、中華民国の現行の憲政体制です。
 第3に、両岸の過去20余年の協議と相互交流による成果であり、
 第4に、台湾の民主主義の原則と普遍的な民意です」

 これは蔡新総統がこれまで主張してきた両岸関係の「現状維持」の基本要素を確認するものである。

 この演説に中国は満足したかといえば、不満であるのは明らかだろう。
 言うまでもなく「92年コンセンサス」を無視しているからである。
 産経新聞の報道によれば、演説の翌日の5月21日、中国の国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は、台湾で民主進歩党の蔡英文主席が総統に就任したのを受け、「一つの中国」という原則を明確に受け入れない限り、「台湾側との対話・連絡メカニズムは継続できない」と表明したという。
 2年前に始まった同弁公室と台湾の大陸委員会との定期対話を一方的に中断することを示唆したものであり、当局者同士の交流が当面停止することになれば、中台関係は冷え込むことになる。

 しかし、逆説的に言えば、蔡英文政権への不満を中国がこの程度の「ジャブ」で示すしかないほど中国側も効果的な圧力手段を持ち合わせていないことを露呈したと言える。
 蔡新総統の演説の内容も、中国が許容できない内容なのかといえば、許容できる範囲には収まっているように思える。

■中国とは価値観を共有しない

 その一方で、蔡英文総統の就任演説には、台湾の「中国離れ」を示唆する政策が見られることも指摘できる。

 例えば、経済構造の転換に関連し、
 「改革の第一歩は、
 経済の活力と自主性を強化し、世界および地域との連携を強め、
 環太平洋経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を含む多国間および二国間の経済協力・自由貿易交渉に積極的に参加し、
 新南向政策(ASEANやインドとの経済関係強化)を進め、対外経済に対する視野と多様性を高め、
 過去の単一市場に過度に依存していた現象に別れを告げることです」
と述べる中で、
 中国とは言わず「単一市場」と言い換えて、中国に対する経済的依存関係の脱却の必要性を説いている。

 同時に、台湾の経済的な方向性として、日米主導のTPPなど多国間自由貿易メカニズムへの積極参入の意思を示している。
 日本としてもこうした点で日台の自由貿易協定の実現やTPP参入への支援など協力できる部分は多い。

 また、外交と地球規模の課題を取り上げた部分で、
 「台湾は地球市民社会の模範生です。
 民主化されて以来、平和、自由、民主主義と人権という普遍的な価値を一貫して堅持してきました。
 この精神に則り、地球規模の課題に関する価値の同盟に加わります。
 引き続き米国、日本、欧州を含む友好関係にある民主主義国家との関係を深化させ、共通の価値観の基礎の上に、全方位の協力を推進します」
と蔡新総統は述べた。
 これは台湾が中国とは価値観を共有しないことを婉曲に表現したと解釈できる。

 演説を締めくくるにあたり、蔡英文新総統は、
 「国民同胞のみなさん、2300万人の台湾人民のみなさん、待つのは終わったのです。
 今がその日なのです。
 今日、明日、来るべき一日一日、我々は民主主義を守り、自由を守り、この国を守る台湾人になりましょう。
 みなさん、ありがとう」
と述べた。

 「待つのは終わった」が何を意味するのか。
 演説の文脈からは、新たな民主台湾の時代の到来と捉えるべきなのだろう。
 しかし、それは限りなく中国から「自立」した台湾の実現でもあるのだろう。
』

『
現代ビジネス  2016年5月24日 加藤嘉一
http://diamond.jp/articles/-/91759

中国共産党は蔡英文総統就任演説をどう受け止めたか?

■蔡英文主席が台湾総統に就任
中台関係は発展するのか?

 2016年5月20日、民進党の蔡英文主席(以下敬称略)が第十四代中華民国(以下“台湾”)総統に就任した。

  「この国の民主メカニズムに感謝する。
  平和的な選挙プロセスを通じて、3回目の政権交代を実現することができた。
 あらゆる不確定要素を克服し、4ヵ月に渡る政権移譲期を順調に過ごし、政権の平和的移行を完成した」

 蔡英文は就任演説の冒頭でこのように語り、かつ「問題解決」こそが国民が新しい総統・政府に期待していることであると主張した。

 本稿では、蔡英文が正式に台湾の総統に就任したことを受けて、それが今後の中台関係にどのような影響を与え得るのかを検証していきたい。

 台湾総統選挙直後に私が書いた連載第68回「蔡英文陣営が大勝した台湾選挙は“中国民主化”に何をもたらすか?」(2016年1月19日)を含め、最近本連載ではしばしば台湾問題を扱ってきた。
 その意図するところとしては、中国共産党にとっての“核心的利益”である台湾において、民進党という中国と比較的距離を置き(国民党と比べて)台湾独自のアイデンティティ・地域戦略・国益などを掲げる傾向の強い政党が再び政権を奪回し、しかも議会でも過半数以上を占めるという“完全執政”を実現したという事実は、中国共産党にとって、対台湾政策だけでなく、その内政発展プロセスにも切実な影響を与える変数と言える。

 中国民主化プロセスを観察対象とする本連載としては、そのような変数には敏感に反応し、その背景や構造を注意深く追っていくべきだと考える。
 具体的過程や方式はさておき、中国民主化を促し得るファクターを見逃すわけにはいかないというのが私の立場である。

 蔡英文の就任演説は
 若者が直面する難題、
 国内の経済改革問題、
 社会のセーフティネット、
 イノベーション、
 政府改革、
 両岸関係、
 対外戦略、
 グローバル問題への対応、
 自由民主主義の在り方と堅持
など、あらゆるテーマにおける新政権の主張と立場を謳った。
 以下、本稿の目的と直接的に絡んでくると思われる3つのテーマを抽出し、そのインプリケーションを整理していきたい。

★.1つ目に、演説を通じて蔡英文が「民主」という言葉に24回言及し、
 台湾が民主主義国家であり、それを守り、育てていくことの重要性と切迫性を主張したことである。

 華人社会として初めて自由民主主義を価値観・制度の両側面で実現した台湾が、それを必死で守り育てようとする姿勢は(外的要因を度外視しても)、本質的なことである。
 私自身、これまで台湾を訪問したり、台湾の人々と交流したりする過程において、彼ら・彼女らが自由民主主義に基づいた生活を愛し、尊重していること、少なくとも私が付き合ってきた人々の中で独裁政治時代に戻りたいと心底願うシティズンは、誰もいないことを感じてきた。

<<以下 有料会員のみ>>

』

『
サーチナニュース 2016-06-03 10:01 水野隆張・日本経営管理教育協会営業部長 
http://news.searchina.net/id/1611261?page=1

台湾の蔡英文新総統 
中国とは現状維持、
民主主義国とは「全方面の協力」

 2016年5月20日台湾の新総統に就いた蔡英文氏(59)が総統府広場で演説し、対中関係について、「過去を踏まえ、安定的な発展を進める」と誓った。
★.中国が求める「一つの中国」原則や「1992年コンセンサス(合意)」への言及を避ける
★.一方、中台を不可分と定める「中華民国の憲法」に基づいて中台関係を処理するとも発言
した。
 巨大な中国を前にして、玉虫色の表現で中国側の要求を完全に拒否も容認もしない現状維持路線を宣言したのである。

■ 我が国を取り巻くアジア情勢に変化が生じている

 米国が必ずしも以前ほど「世界の警察」としての機能を果たしきれているとはいえない現在、我が国を取り巻くアジア情勢にも変化が生じてきている。
 世界経済に及ぼす中国の影響増大、南シナ海における中国の進出、北朝鮮の一層の独裁強化と核大国への邁進というような事態は、その典型的な事例といえるであろう。
 更には、我が国に米軍駐留経費の全額負担を求め、核保有を容認する米国大統領候補の出現といった予想もしなかった事態も発生している。

■ 日本にとっての台湾の重要性

 現在、日本と中国・韓国との関係は尖閣、歴史認識、慰安婦問題等で冷え切っており嫌中・嫌韓が高まっている。

 一方台湾との関係では1999年の台湾大地震の際、日本の救援隊は真っ先に台湾に入り救援活動を行ったことから、東日本大震災の時にはアメリカに次ぐ150億円もの支援金を民間主導で行うなど親日ムードが高まっているのである。
(編集部追記:台湾からの義援金は総額200億円とも報じられている。)

 その背景には、台湾は50年間、日本の統治下にあったが、その間、新渡戸稲造や後藤新平といった明治の偉人たちが、台湾の農業・工業の振興に尽力し、その結果、台湾経済は発展し、植民地経営の収支が黒字になっていたことが、満州国・韓国・南洋諸島とは異なる点である。

 この時に開発された農地と技術は、戦後も台湾の人々を潤した。
 例えば八田与一氏は、1930年、当時としては東洋一の先進的なダムと膨大な水路を整備し、不毛の土地を台湾最大の米作地帯に変えたことにより、今でも台湾で最も愛され、神様のように崇められ、墓前祭が開かれるほど恩人として慕われているのである。

 このように歴史的にも深い関係にある台湾との交流を深めることは中国の強大化に備えるためにも重要なことに思えるのである。
 経済的な面でも資金難に直面したシャープが台湾の鴻海精密工業に買収されることになり、シャープのブランドや技術力がこの買収によって復活できるかが注目されている。

■ 蔡政権は親日的になると受け止められている

 2015昨年の秋蔡氏が来日した時、安倍晋三首相が接触しており、実弟の岸信夫元副外相が蔡氏を地元の山口県に招くなどの関係を築いてきている。
 岸田文雄外相は蔡氏の当選に祝辞を表したうえで「台湾は基本的価値観を共有する重要なパートナーであり、非政府間の実務関係として協力と交流のさらなる深化を図る」というコメントを発表した。

 就任演説で蔡総統は、中国に対話の継続を呼びかける一方、
 日米や欧州など「共通の価値観」を持つ民主主義国との「全方面の協力」を進める考えを示した。
 蔡氏が率いる民進党は立法院でも過半数を占めており、同党としての「完全執政」の船出となっている。

 日本政府は実務関係の協力は当然にしても、特に安全保障面での連携・協力は、東シナ海、南シナ海に海洋進出を繰り広げる中国への牽制にもなることから日台協力の促進が期待されている。
』

『
サーチナニュース 2016-06-06 10:51
http://news.searchina.net/id/1611386?page=1

さらに拡大する台湾と日本の鉄道交流 
今度は東京メトロとコラボだ! =台湾メディア 

 双方の観光交流をさらに深めるべく、日本と台湾における鉄道関連のコラボレーションが続々と打ち出されている。
 台湾メディア・東森新聞雲は1日、台湾・台北の鉄道交通システム「台北捷運」が同日、日本の東京メトロと協力して7月よりプレゼントキャンペーンを行うことを発表したと報じた。

 記事は、台北捷運が2014年に東京メトロとコラボレーションキャンペーンを実施し、大きな反響があったことを紹介。
 今年再び東京メトロと手を組み、東京を訪れた台湾人観光客と台湾を訪れた日本人観光客を対象に粗品を進呈する企画を打ち出したと伝えた。

 そして、台北捷運が発表した内容として、7月1日より8月31日までの期間中、東京メトロの公式中国語Facebookページを「いいね」するか、地下鉄乗り換えガイドアプリとダウンロードし、その画面を東京メトロ銀座駅で係員に提示すると、丸ノ内線の車両を象ったパッケージの食品保存フィルムを1個プレゼントすると紹介した。

 また、台湾を訪れた日本人観光客に対しても、台北捷運の中山駅を訪れて、17年台北ユニバーシアードのマスコット「熊讃」のパネルと記念撮影し、SNSサイトのタイムラインに掲載、駅員にパスポートと画面を見せることで「高運量381型電聯車」がデザインされた木製ハガキ1つを進呈すると紹介している。

 先日は、京浜急行の「赤い電車」をモチーフにしたラッピング電車が台湾の鉄道に出現して話題となった。
 また、日本の鉄道会社でも台湾の駅弁を再現した弁当が発売して人気を集めた。
 もともと現地の鉄道を見たり乗ったりすることを楽しみに双方を訪れる日本人や台湾人は少なくない。
 このようなコラボレーションが盛んになることで、さらに多くの人を呼び込むことになるはずだ。
』

『
Record china  配信日時:2016年6月18日(土) 14時20分
http://www.recordchina.co.jp/a141922.html

<インタビュー> 「台湾とは何か」著者・野嶋剛 



  著書「台湾とは何か」を刊行したばかりのジャーナリスト・野嶋剛氏(朝日新聞元台北支局長)がインタビューに応じた。
 台湾は「米国に後ろ盾になってもらいながら、台頭する中国と経済的に付き合ってビジネスをしなければならない」中で、試行錯誤しながら、現状維持の政策を志向し、悩み抜いて先の総統選挙で蔡英文を選んだと指摘した。
 また米中両大国に挟撃される台湾は「日本の鏡」のような存在になり得る、と語った。
 
 若者を中心に「台湾アイデンティティ」が確立され、「1国2制度」や「平和的統一」を受け入れない時代となっていると指摘。
 その背景に
(1):生まれたときに民主化が既に実現し、自由な選挙が行われており、中華民族としてのアイデンティティが断ち切られた形で、台湾人であり中国人ではないと考えるようになった、
(2):国で改革開放が進み、豊かになれば思想も変わると考えてきたが、習近平体制になってますます民主社会と離れていくと認識されるようになった―などの点を挙げた。

  蔡英文総統はWTO加盟を主導した実務派で、「交渉能力が高い」と評価。
 TPP(環太平洋連携協定)やRCEP(東アジア地域包括的経済連携)、FTA(自由貿易協定)など多国間の枠組みに加わることで、国・地域の枠を乗り越えた発展を目指す、と指摘した上で、
 「産業の製造空間を広げていく路線は成功体験がある」
と期待した。東アジアでかつて浮上したEU(欧州連合)型「東アジア共同体」構想について、
 「中国・習政権の強硬スタンスでは、当然摩擦が増え、
 日本や台湾だけでなく、東南アジアでも中国を警戒する国が増える」
として、
 「共同体の夢は遠のいた」との認識を示した。
(聞き手・Record China主筆八牧浩行)


――5月に上梓した新著「台湾とは何か」(ちくま新書)は
 台湾アイデンティティにスポットを当てつつ、台湾と中国との関係はもちろん、米中関係や日中関係など敏感な問題にまで論を展開していますね。 

 2007年に台湾に特派員として赴任した時から10年ぐらいの取材の成果を本にまとめました。

 08年総統選挙で馬英九が勝利し、独立志向の強い陳水扁からガラッと変わりました。
 当時は台湾が中国と仲良くやっていくことによって生き残っていく路線が続くと思っていました。
 ところが2014年のひまわり運動を境にがらりと雰囲気が変わって、蔡英文新政権が誕生した。
 台湾は中国と違うんだ、台湾は台湾として生きていくという方向に動いていく。
 この二つの変化をジャーナリストとして取材し、体験しました。
 そして、この変化は一体何だろうかということをまず考えました。

 台湾の人たちは現状維持を望んでいると日本ではよく言われますが、日本人が言う台湾の現状維持と台湾人が考えている現状維持はずれがあると思います。
 日本人が言う台湾の現状維持は台湾が何もせずに今のままでいいと思い込んでいるという現状維持です。
 そこに大きな誤解があり、台湾には生身の人たち2300万人が生活し行き来し、真剣に悩みながら自分たちの未来を選択しているという視点が抜け落ちている。
 そうしたところを取り込んだ上で、この10年の大きな変化を論じなければいけないというのが、この本に書いたいくつかあるポイントの一つです。

 少し乱暴な例えになりますが、
★.台湾の人たちは、民進党の陳水扁時代に独立の方向にどこまでいけるか試してみた。
 でもなかなか難しい。
★.国民党の馬英九の時には中国とどこまで仲良くやっていけるか試してみた。
 でも中国の政治体制は簡単には変わらないし、台湾の人たちはやっぱり中国の人たちと自分たちは違うんだなと逆に思うようになった。
★.独立と統一のふたつの方向性について2000年以来16年かけて試行錯誤を繰り返した。
 そこでたどり着いたひとつの選択肢が民進党の蔡英文だった、
と私は理解しています。

 台湾の人々がどうやったらうまくいくか、試行錯誤しながら悩み抜いて、最後は現状維持の政策を志向し、蔡英文を選んだこの10年の物語を伝えたいということが執筆の動機のひとつでした。

――台湾は中国との間で苦難の歴史を経験しました。
 民主化をまず実現しましたが、経済面では強大な存在となった中国と結びつかざるを得ないという事情がある。
 さらに軍事や政治では米国と連携しなければならない、という事情もありますね。

 その意味で、台湾は日本の鏡だと思います。
 というのも、台湾は米国に後ろ盾になってもらいながら、台頭する中国と経済的に付き合ってビジネスをしなければならない。
 この中で、自分たちの自主独立の道を歩みたい。
 そんな米中に板挟みとなる厳しい運命は日本人も常に感じていますが、日本より台湾の方が領土も規模も小さく、両岸(中台)関係も極めて複雑であるので、より厳しさの実感の度合いは強いでしょう。

 米中台の三角関係について分析すれば、台湾を見ることで、日本も見ることができる。
 台湾は、日本人にとって学ぶべき価値があります。
 台湾の問題を自分の問題として受け止めてほしいという考え方も、この本に盛り込みました。

――この本の中で「歴史上、台湾は日本に2度捨てられた」と指摘していますね。

 1945年の日本の敗戦時が一回目です。
 確かに台湾人から切り離してほしいと望んだことではなかった。
 ところが日本人は切り捨てたという認識がほぼゼロでした。
 台湾の人たちが50年間「日本人」として生きてきた歴史が、この時に終わってしまった。
 その後の日本は高度成長にまい進して台湾のことに思いが至らなかった。
 戦後は「中華民国」として日本と外交関係がありましたが、72年の日中国交回復後に、日本との関係を切り離されました。
 日本にとっては苦渋の選択という面はありましたが、このことも台湾の人々からすれば「捨てられた」と受け止められても仕方のないものです。

――国連や国際社会の一員だったのが急に排除されたのですね。

 日中国交正常化で、大陸の中華人民共和国は台湾のことは一切触れるなと言い、日本はこの要求を受け入れました。
 そして、台湾はだんだん忘れられた。
 台湾に触れることは中国を刺激するとか、台湾に近付かない方がいいとか、過剰な拒否感のようなものを、政治家も含め知識層が共有してしまった結果、台湾がさらに忘れられていきます。

 私は90年代、朝日新聞入社早々台湾への留学を希望していましたが、結局会社の上層部に強く反対されて中国アモイの大学に行き先を変更しました。
 これも、広い意味でそうした台湾に対する一種の忌避という文脈の中での出来事だったと思います。

――国交正常化当時の中国フィーバーはすごかったですね。
 ジャーナリズムとしても反省もあると思います。

 72年から冷戦終結までは日本も中国も国際的にも厳しい状況に置かれていたので、そのころまではある部分でやむを得なかったとも理解できます。
 ところが、冷戦が終わって台湾が民主化し、中台関係も相互往来できるように改善し、台湾に対して抱く懸念の前提がほぼ消えてしまった後も、近年まで台湾に対する心理的な縛りとか思考停止が続いてしまったことが一番問題だったと思います。
 その時点から徐々に発想を切り替えればよかったが、それができなかった。
 日本の政治、メディア、アカデミズムも含めた知的怠慢という部分は否定できません。
 もっと早く、台湾を単なる中国の付属物ではない等身大の台湾として認識し、向き合う方向に台湾認識を更新していく必要があったのです。

――中国は「平和的統一」と「1国2制度」について言及していますね。
 中国は以前、武力で取り戻そうとしたことがあったが、今は「1国2制度」=現状維持を志向しているように見えます。
 台湾には「天然独」という「根っからの台湾人」だと思う若者が増えているようですね。

 台湾の人たちが中国大陸を祖国と思ったり、中華民族としてつながっていると思ったりしている間は、平和的統一とか1国2制度とかはまだ構想として現実味がありましたが、
★.今の台湾人は自分たちのことを中国や中国人と認識していないので、
 1国2制度などそもそも興味を持ってもらえない時代となりました。
 なぜそうなったかと言うと、一つには、もう生まれたときに民主化が既に実現し、自由な選挙が行われ、メディア上で皆が言いたいことを言っていた。
 しかも中国とほとんど往来がない。
 そうなると中華民族としてのアイデンティティは断ち切られた形で、台湾人であり中国人ではないと考えるようになった。
 しかも中華民国体制のまま独自の選挙を行って指導者を選ぶようになった。
 つまり「台湾化した中華民国」の中で生きているので、中国とのつながりを持ちえない。
 独立を敢えて宣言しようとは思わないほど、自然に事実上の独立を経験してきた人たちが育ってきており、彼らは「天然独」と呼ばれていて、台湾社会で無視できない勢力となってきました。

 もう一つは、改革開放が進めば中国はいい国になる、豊かになれば思想も変わり、少しずつ我々と近い国になっていくという前提で、日中関係も中台関係も考えられてきた。
 ところが習近平体制になって近づくどころかどんどんその方向から離れていくように見える。
 となると対中認識でも、中国との距離感が徐々に広がっていきました。

 自己認識と対中認識の2つの変化を背景に、今の台湾は成り立っています。
 そうした傾向が表面化した起爆点として浮かび上がったのは14年の「ひまわり運動」であり、今回の選挙結果でもそのことが如実に表れました。

――中国が経済中心に国力を増す中で、ホンハイや食品メーカーなど台湾の大手企業が大陸で商売していますね。
 失業率、経済観光の問題などもあり、微妙な面があるのでは?

 経済的な中国の台頭があって、うまく中国と付き合いながら台湾の主体性の維持とどう両立させるかの問題はあるが、台湾をずっと見てきた私の感想で言うと、「お金で人の心は買えない」というのが基本にあると思う。
 主体性か中国との経済的付き合いかどちらかを最後に選べと言われれば、台湾の人たちは主体性を選びます。
 ただあえてケンカしたいとも思わない。
 なるべくなら中台関係が良好のままで、中国と存分ビジネスをしてお金を稼ぎたいという考えは台湾の人たちには当然あると思う。

 そのなかで、出した答えの一つが、蔡英文が提案した「現状維持」だと思います。
 馬英九の「現状維持」とどう違うかというのは難しい問題であり、頭を悩ますところですが、
★.馬英九は「いつか中国と一緒になることも排除しない形での現状維持」であり、
★.蔡英文は「中国とはいつか離れることも視野にいれた現状維持」
と言えるでしょう。
 表面上言っていることはほぼ同じだが、人々が感じているニュアンスは大分違う。
 それが第三者として私が観察した印象です。


――蔡英文についての評価と政権の行方についてどう見ていますか。
 蔡氏のロンドン留学時代(LSE)、私も同時期に同じ地域に住んでいたので、とても学究的な環境で真面目によく勉強したのではと、推測がつきます。

 蔡英文は今まで台湾にいなかったタイプだと思います。
 従来台湾の指導者は価値観を語り理念を語るタイプの指導者が多かった。
 ところがそうしたことに彼女はあまり関心がない。
 自由主義的な考えは持っていますが、理想を実現するために中国とケンカすることはせずに、対話しながら事実上の独立状態を維持する一方、台湾内部の経済社会問題とかをどうやって解決するのかを優先して考えています。
 中国や米国と外交で渡り合うより、内政をきちんとやりたいと考えている。
 経済をはじめとする内政問題をやらない限りひたすら台湾は衰退していく一方だという危機感がある。
 彼女は本質的には学者であり、高級官僚であり、問題解決のためにはどうしたらいいかを常に考えています。

――WTO(世界貿易機関)加盟交渉では責任者としてジュネーブに乗り込み、実務面で実力を発揮しましたね。

 非常に実務能力の高い人だと思います。
 これまでは台湾のリーダーはキャラクターがはっきりしていて、記者として原稿を書きやすい面白いタイプが多かったが、彼女は誰ともあてはまらない。
 常に静かで安定しており、波風立てないようにやっていこうという現実派だと思います。
 先の就任演説でも、中国が安心することを結構言っている。
 中華民国憲法のもとで向き合っていくとか、かなり譲歩しているようにも見えます。
 中国としても決して悪くない演説内容でした。

――中国が露骨な嫌がらせを出来ないよう配慮しているのでしょうか。

 批判しにくい演説になっており、中国もやりにくいと思う。
 彼女を批判している中国のメディアは、「独身で結婚したことがないから極端な意見に走るのではないか」とか関係ないことを書きたてるぐらいしかできていません。
 「一つの中国」原則を受け入れなかったことへの中国の対抗措置も今のところ想定の範囲内です。

――隙がないのでしょうね?
 メルケルを尊敬していると言っていますね。

 そうですね。
 最初首相になった時、メルケルは目立たなかったが、今はEUの顔になった。
 仕事ができるからです。
 彼女が目指しているのはメルケルのような仕事師的な政治家だと思います。

――経済発展に力を入れるようですが、成功するでしょうか?

 TPP(環太平洋連携協定)とRCEP(東アジア地域包括的経済連携)、FTA(自由貿易協定)など多国間の枠組みに加わることで、台湾経済の発展を目指していくでしょうね。
 国連に戻るのは不可能だが、経済的な枠組みなら入れる。
 実際APECとかWTOに入っている。
 彼女は過去のキャリアのなかでそうやって台湾経済の生存空間を広げていく路線の成功体験を持っています。

――僕の友達の大会社の社長連中は
 国や国境考えてういたら商売できませんよと言います。
 国とか国境を超越してガラガラポン見たいな時代になるとの期待もありますが?

 対中関係は多少細くなるでしょう。
 民進党はどうしたって「一つの中国」原則は受け入れられないので。
 その分日本など周辺国が台湾を支えることも必要だと思う。

 中国はそう簡単に変わらない。
 台湾と中国は今後10年、これ以上は近づかないと思います。
 今後は調整期に入っていく。
 民進党政権が少なくとも2期8年は続く可能性は高い。
 日本における自民党のような長期政権になるかもしれない。
 そうすると、国民党は公明党レベルぐらいの規模の小党化してしまう。
 中台関係は壊れることはないが、緊張をはらみながら推移していくでしょう。
 台湾にとって価値観において日本や米国の仲間としてやっていくことが自然なので、日台、東南アジアとの関係強化を進めるでしょう。

 日本が中国と向き合う上で、台湾は戦略的な材料となります。
 日台間の相互感情は極めていい。
 互いに7〜8割が好きと言っている国同士の関係がうまくいかないわけはありません。
 今、日中は国民の7〜8割が好感を持っていないのとは対照的です。
 日台関係は今後さらに良好になるのは間違いないところです。
 しかし、中国はイデオロギー的に日台の接近を嫌う。
 中台関係がいい時代には日台の接近を大目に見る余裕がありましたが、これから厳しいスタンスを取る可能性が出てくるでしょう。

――馬英九国民党政権が敗れた要因として経済目標を達成できなかったことを挙げる見方もあるが?

 中台関係が劇的に改善され、貿易が拡大し、中国からの観光客も入ってきたが、GDPの成長率などは変わらなかった。
 対中接近が台湾にとって劇的な経済振興にはならなかった。
 となると過剰な期待を持つのも必要ない。
 台湾の人々も、そんな冷静な判断ができるようになったということも言えると思います。

――東アジア地域では領土問題が燻っています。
 尖閣海域では経済的に日中台が共同開発して経済発展を優先させるべきだとの見方がありますが、どう見ていますか。

 中国が事実上平和的な台頭をあきらめたので難しいですね。
 習近平政権の強硬なスタンスでは、
 当然摩擦が増え、日本や台湾だけでなく、東南アジアでも中国を警戒する国が増える。
 アジアが一体になっていく夢は消えてはいませんが、遠のきました。
 EU型の東アジア共同体などが語られましたが、今の状況ではなかなか進められるものではありません。

――中国は米中戦略・経済対話を推進し、AIIB(アジアインフラ投資銀行)、シルクロード構想など対外的経済協力にも力を入れているようです。
 メルケル独首相も訪中してさらなる協力を働き掛けています。

 中国が東アジアの強国として影響力を広げることはあり得ます。
 ただアジアや世界全体に拡大できるかどうかはわかりません。
 中国は中国で経済成長が鈍化し、都市部と地方との格差が広がりすぎるなど、まだまだ国内で未解決の課題が多く残っています。

 習近平が提唱する「中華の復興」や「中国の夢」を力だけでアジアに築けるかと言えば実力はそこまではない。
 アメリカもまだ強いのでしばらく東アジアは一つにはならないでしょう。
 もちろん台頭する存在である中国が豊かになることは、貿易・投資など経済的なやり取りも増えるのでチャンスになる。
 そういう中で、周辺国は特に緊張をはらみながら中国とどう付き合うのか悩む時代が続くと思います。

 その意味でも台湾の存在は大きい。
 我々が外から中国を見る上で、台湾は役に立つ存在だと思います。
 中国を一番近くで見ている人たちなのでその視点や知識は重要です。
<完>

野嶋剛
1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。最新刊に「台湾とは何か」(ちくま新書)と「故宮物語」(勉誠出版)。著書の多くが中国・台湾でも翻訳・刊行されており、現地でも高い評価を受けている。
』







【2016 異態の国家:明日への展望】


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文化影響力の浸透をはかる日本(2):文化人・学生に訪日ビザを解放(有効10年)する意味

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 日本政府が中国人のビザを緩和したことについて、中国は人材不足解消の処置だとしているが、どうも日本側から見ると説得力に欠ける。
 的を得ていないように思える。

 納得のいく理由としては、目先的には中国人観光客の誘致ということだが、長期的には
 「中国への日本文化の浸透戦略」
ということだろう。
 日本は戦前は軍事的に優位の時代であり、戦後は経済的に優位の時代を持った。
 とすれば次は「文化」ということになる。
 中国経済はピークを過ぎ、日中の軍事は拮抗している。
 残るは文化ということになるが、文化では圧倒的に日本が抜けている。
 共産党という集団による破壊によって中国文化はほとんど見るものがなくなっている。
 歴史では遣唐使など送って、中国から多くを学んだが、いまは学ぶべきものが中国には何もないといっていいほどまでに衰退している。
 経済の目的で中国に行く人はいるが、文化を学びに中国に行く人はほとんどいない。
 いたとしても、中国の古代文化研究が主になる。
 日本は文化復興が大好きで、さらには新しい文化が好きでもある。
 日本には文化が溢れている。
 この豊かな文化をもって中国に楔を打ち込みたいというのが、ビザ緩和のウラの意図のように思える。

 中国人のパスポート所有者は5,000万人という。
 これは中国当局の発表であるから間違いはないだろう。
 人口が14億人弱だから、パスポート所有者とは中国人口の「4%」となる。
 つまり、中国人の4%しか海外を見る機会がない。
 4%といえば富裕層のなかでも超富裕層に分類されるだろう。
 「上の上」といった階層にあたる。
 そのパスポート所有者が日本に来て帰ると、その多くが親日ではなくとも、反日から足を洗うらしい。
 どうも中国国内で流布している、日本観は間違っているのではないか、そこまでいかなくとも少々ズレているのではないか、思うようになるらしい。
 いうなれば、カルチャーショックをうけ、自らの国を日本と比較して考えるようになる。
 もし、パスポート所有者が倍の1億人になったとき、その感覚はジワジワと中国人の間に影響を及ぼしていく。
 このビザ緩和処置はそういう人たちをより多く生み出すために日本の戦略、文化戦略にほかならないのではないだろうか。
 そのように思えてくる。
 人材どうのこうの話ではまったくないように思える。

『
レコードチャイナ 人民網日本語版配信日時:2016年5月14日(土) 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/a138476.html

日本が一部中国人向け訪日ビザの有効期限を10年に延長した理由―中国メディア

 2016年5月14日、米国、カナダ、韓国に続き、日本も中国人を対象とした訪日ビザの有効期限を最大10年に延長することを決定した。
 先月末、中国を訪れた日本の岸田文雄外相は、中国外交部(外務省)の王毅部長との会談の際に、一部の中国人に対して最長10年の数次ビザを発給すると述べた。
 また、中国教育部直属大学75校に所属する学生などに対する一次ビザの申請手続を簡素化する。新華社が伝えた。

 岸田外相が言及した「一部の中国人」とは、どのような人を指すのだろうか。
 有効期限10年のビザ政策はいつから正式に実施されるのだろうか。

 日中両国の外相会談が行われた4月30日、日本外務省は「中国人に対するビザ発給要件等の緩和」に関する報道発表を公式サイト上で行った。

 この報道発表によると、今回変更の対象となるのは、
 商用目的の渡航者と文化人・知識人の2種類の中国人で、
★.数次ビザの有効期限を現行の最長5年から最長10年に延長、
★.発給要件もさらに緩和する。
★.次に、中国教育部直属大学75校に所属する学部生・院生及びその卒業後3年以内の卒業生に対する一次ビザの申請手続を簡素化する。

 日本を行き来する中国の高所得者を対象とした数次ビザの発給と比べ、今回の有効期限10年ビザの発給では、収入によるハードルが撤廃され、ビジネスマンと文化・学術関係者は最大の利益を受けることになる。

 在中国日本大使館によると、
★.商用目的の渡航者とは、国有大型・中型企業、上場企業、日本の上場企業の投資による合弁企業および子会社、
 日本の上場企業と頻繁に取引している企業の「処長または経理以上の役職にある者」で
 「勤続年数1年以上の者」を指す。
★.文化人・知識人の対象範囲はより広く、
 知名度の高い芸術家、
 人文科学・自然科学分野の研究者、
 アスリート、
 政府担当者、
 大学の教授・准教授、講師
などがすべて含まれる。
★.現役学生や社会人になったばかりの卒業生も、資金不足が理由で訪日ビザの取得を諦める必要はなくなった。

 報道発表の2項目目によると、
★.中国教育部直属大学75校に所属する学部生・院生及びその卒業後3年以内の卒業生に対する一次ビザの申請手続が簡素化される。
★.数次ビザではなく一次ビザではあるが、若者が旅行・勉強・交流などの目的で日本を訪れる際の手続きがより簡便化される。

 ビザ発給要件緩和の細則や具体的な実施タイムテーブルについて、日本外務省の中国事務関係者は、
 「日本政府が関係当局と準備を進めているが、遅くとも今年末には実施されるだろう」
との見方を示した。

同関係者は今回の日本政府の措置には次の3つの目的があると指摘した。

1].日中交流をいっそう拡大すること。
 これには若者の交流も含まれており、日本訪問を希望する学生たちに多大な便宜が提供される。
2].日本政府の国策「観光立国の実現」を貫徹すること。
3].地方の新たな収入源を確保すること。
 より多くの観光客を誘致することで、後退している日本経済をある程度盛り返し、人口減少によってもたらされる苦境を緩和することができる。

(提供/人民網日本語版・編集KM)
』

『
レコードチャイナ 人民網日本語版 配信日時:2016年5月18日(水) 13時40分
http://www.recordchina.co.jp/a138775.html

日本が対中ビザ要件緩和、
より多くの訪日を歓迎―中国メディア

 2016年5月13日、日本政府は観光立国推進閣僚会議を開催し、中国、ロシア、インドの各国向けのビザ発給要件の緩和に関する取り組みを推進することを正式に確認し、2020年の訪日観光客をのべ4000万人に引き上げるとの目標を打ち出した。

 在中国日本国大使館の話によると、日本の外務省はこのほど公式サイトで「中国向けのビザ発給要件の緩和」の公告を発表し、中国国民に対するビザ発給要件の緩和を決定したこと、特に文化人・知識人、一定範囲の大学の学生などが対象であることを明らかにした。

 発給要件緩和の具体的な内容は次の2点。
★.数次ビザに係る商用目的・文化人・知識人の対象を拡大し、
 有効期間を最長10年に延長するなどして、
 発給要件を緩和することが1つ。
★.中国教育部(教育省)直属の75大学の在学中の学部生、大学院生、課程を修了した卒業後3年以内の者を対象に、
 一次ビザの申請手続きを簡略化することが1つだ。

 これまで日本は中国の高所得者を対象に数次ビザを発行してきたが、今回の最長10年の数次ビザは収入だけをボーダーラインにするのではなく、商用目的、文化人、知識人が最も大きなメリットを享受することになる。

 在学中の学生や社会に出たばかりの大卒者は今後、十分な資産がないことを理由に日本のビザを諦める必要がなくなる。

▽解説:訪日観光客を呼び込んで経済を振興させたい日本

 中国現代国際関係研究院日本研究所の劉軍紅(リウ・ジュンホン)研究員は、
 「このたびの日本政府のビザ発給要件緩和政策は、
 実際にはビザを免除することはできないという条件の中での限定的な要件の緩和であり、
 その背後にある主な狙いは、日本経済の振興だ」
と指摘する。

 また、
 「観光立国戦略は、日本経済がデフレ状態にあり、国内の需要が全体として不足する状況の中で提起されたものだ。
 金融や財政といった伝統的な政策ツールでは、日本政府は『これ以上打つ手はない』状態で、
 唯一の光明は中国やアジア各国の観光客を呼び込んで日本で消費してもらい、
 内需の不足を相殺してもらうことだ」
と指摘する。

 海外から大勢の観光客が日本を訪れていること、とりわけ日本で大量に買い物することが、日本経済の振興で大きな役割を果たしていることは間違いない。

 劉研究員は、
 「海外からの観光客の消費がもたらす経済成長は、実際、日本の名目GDP(国内総生産)のマイナス成長局面を変化させている」
と話す。
 だからこそ、安倍政権は訪日観光客の目標人数を絶え間なく引き上げてきた。
 初めは3000万人だったのが、このたびの会議では4000万人に引き上げられた。

 日本政府観光局(JNTO)が発表したデータをみると、2015年度(15年4〜16年3月)の訪日外国人観光客数は過去最高ののべ2136万人に達し、前年比45.6%増加した。
 これにより観光、旅客輸送、貨物輸送を含むサービス貿易の赤字が大幅に縮小して1兆2100億円になった。

 注目すべき点は、15年に日本を訪れた中国人観光客はのべ500万人で同107%増加し、訪日外国人観光客に占める割合は4分の1に過ぎないながら、外国人観光客の観光消費に占める割合が41%に達したことだ。

▽優れた人材に来てほしい日本

 劉研究員によると、
 「経済の振興を図るため、日本政府は査証の要件緩和では主に『人』を見ている」
という。
 歓迎される人には主に2タイプあり、
★.1つは日本で消費してくれる高所得層、
★.もう1つは知識水準の高い先端技術をもった人材
だ。
 日本政府はかつて中国の造船技術者を大量に募集したことがある。
 中国の造船業で生産能力が過剰になり、若くて新しい造船技術を身につけた人々がたくさん職にあぶれていたので、こうした人を日本に呼び込んだ。
 また一連のソフトウエア関係者や別の分野の先端技術者も日本に呼び込んだことがある。

 劉研究員は
 「今回、中国国民の一部を対象に10年の査証を発行することにしたのは、日本政府の人材導入政策の一つの方向性とみることができる。
 これまで日本政府はアジアの人材に向けて人材市場をより多く開放し、アジアの優れた人材に日本で働いてもらうかどうかをたびたび検討してきた。
 10年の査証を発行するようになると、より多くの人材が日本で働いたり生活するようになるとみられる。
 日本で投資やビジネスを行う人に便宜がもたらされるだけでなく、一連の質の高い人材も日本で働いたり起業したりできるようになる」
と説明する。

 劉研究員は新政策で75大学の学生を対象に査証申請手続きが簡略化されることについて、
 「こうした動きは日本国内の目下の学生不足と関係がある。
 学生不足のため、日本の大学は中国の学生に留学に来てほしいと強く願っている。
 特に一部の私立大学は深刻な学生不足で、学生数の少ない学部は廃止や学生の募集停止を余儀なくされ、教員の中には失業の危機に怯える人もいる」
と話す。

(提供/人民網日本語版・編集KS)
』

『
サーチナニュース 2016-05-23 22:19
http://news.searchina.net/id/1610379?page=1

日本政府による中国人のビザ要件緩和措置
・・・人材不足解消のための切実な措置=中国メディア 

 中国メディア・人民日報海外版は23日、日本政府が中国やロシアを対象にビザ発給条件の緩和措置を検討していることについて、その目的や背景、意味について解説する記事を掲載した。

 記事は、日本政府が先日観光立国推進閣僚会議を実施し、中国・ロシア・インドのビザ発給条件緩和に関連した作業の実施を正式に確認し、緩和措置は年末にも実現する可能性であると紹介。
 現在発表されている緩和基準によると、対象となるのは商業・科学・文化などの分野で一定の成果のある人、および中国の教育部直属大学の学生であると説明した。

 そのうえで、中国社会科学院日本研究所の張勇氏が今回検討されている措置について
 「人材の呪縛を解くための主体的な措置」
と解説したと伝えた。
 張氏は、戦後の壊滅状態脱却、経済的な繁栄を十分かつ高い質の労働力で支えてきた日本が、少子化や高齢化により人材不足とう厳しい試練を迎えていると説明。
 ハイレベルな人材を中国から呼び込むことにより、
 人材不足を解消したいという切実な思惑がある
との見解を示した。
 記事はまた、日中間の若い学生どうしによる交流を深めることで日中関係の改善も促したいという狙いを指摘する声もあると紹介している。

 さらに、日本の現状や今回の措置が中国人にとって日本留学の好機になるかどうかについて、張氏が
 「日本への留学に一定の刺激を与えるだろう。
 日本社会や日本の教育機関への接触を通じて、国内の学生が日本留学する機会が増えることになる」
としたことを紹介。
 その一方で、
★.日本式の教育体系には育成目標やカリキュラム設置といった点に弱点を持っているという声があること、
★.日本社会の外来者に対する規制が依然として根強いこと
を指摘、
★.「有形無形の非国民待遇を打ち破り、寛容かつオープンな心で人材を呼び込めるかが、日本の政策決定者たちが最初に直面する試練」
と論じたことを併せて伝えた。

 中国経済の成長などにより、それまで一部エリート層しかできなかった外国留学が今では随分と身近になった中国。
 留学者が増えるのは日中交流という点では喜ばしいことだが、学生の質が玉石混交となる問題点もある。
 もうずいぶん前だが、日本国内で開かれた中国人学生による日本語スピーチコンテストを観覧したところ、日本語学校の学生と思しき中国の若者一行が近くに座った。
 真剣に話を聞くのかと思いきや、多くが携帯ゲーム機に夢中になっていたのを見て複雑な気持ちになったことを覚えている。

 いかに質の高い人材や学生を呼び込み、自身のキャリアアップと同時に日本の社会や経済の成長に貢献してもらうか。
 そのためには、記事の指摘どおり受け入れる側である日本社会の心構えも整えて行かなければならない。
』
 この説、日本側にとってはほとんど説得力がない。
 日本文化を輸出しようというのが、日本政府の考えである。
 これは確か麻生さんが声高に叫んでいたことだっと思う。
 中国にとっては日本の文化戦略は分かっているので、文化的貧困にあえぐ中国はこういう解釈を意図的にすることによってメンツを保とうとしているように思える。
 つまり、日本の文化戦略を経済戦略と解釈をすることで安心をえようとしている。
 というのは、共産党とはそれ自体が文化戦略そのものだからである。
 共産党とは政権であるが、文化であり、つまりイデオロギーなのである。
 よって日本文化を受け入れることはイデオロギーとしてできない。
 そこで人材不足解消という経済戦略に解釈しなおしている、というわけであろう。

『
Record china 配信日時:2016年5月25日(水) 0時20分
http://www.recordchina.co.jp/a139511.html

“人材の呪い”に苦しむ日本、
外国人呼び込みに躍起
=鍵は待遇問題―中国メディア

 2016年5月23日、人民網は、
 「日本はどんな人材を呼び込みたいのか?」
と題する記事を掲載した。
 記事は、「観光立国」を目指す日本政府が、中国などの国に対するビザ発給要件の緩和を進めており、4月の日中外相会談でもこの問題が議論されたことを紹介した。

 日本政府がまず、ビザ緩和の対象としているのは、専門家や一部の大学生など。
 これについて、中国社会科学院日本研究所研究員で日中関係研究センター秘書長の張勇(ジャン・ヨン)氏は
 「“人材の呪い”を解決するための措置である」
と指摘する。
 張氏は「国の発展に労働力は欠かせない。
 戦後、日本の発展には、質が高く、数も十分な労働力があったが、少子高齢化とともに厳しい挑戦に直面している。
 人的資源に乏しい状況をどのように克服するか。
 特に、素養の高い人材が不足していることは、日本社会で大きな問題になっている」と語る。

 同時に、日本国内の学生の数も減少しており、若者の呼び込みを通じて日本の魅力を伝え、日中関係の改善にもつなげたい考えがあるという。
 では、中国人学生にとっては日本留学の絶好のタイミングなのか。
 張氏は「日本の措置は、中国人の日本への留学を刺激する作用はある」としながら、
 「日本の教育システムは素晴らしいとはいえ、国内外から批判されている問題(目標設定やカリキュラム)もある。
 また、日本では外国人に対する制限にまだ根深いものがある。
 こうした外国人の待遇問題を解決できるかが、政策の鍵となる」
と指摘している。
』
 明治維新後、多くの中国の若者が日本に留学して、中国に帰り清國政府を倒して民主化を進めた。
 孫文などはその典型例であろう。
 日本はその経験を踏まえて、再び日本の影響力を中国に及ぼそうとしている。
 それが今回のビザ緩和だ。
 多くの中国人が日本を見て暮らすことにより発生する影響力は、帰国後に発揮される。
 今回は清國ではなく共産党政府になる。
 日本のビザ戦略はそこにある。
 凝り固まった反日思想をもった中国人でも、日本にくると親日家になって帰っていくという。
 全部が全部そうではないにしても、日本に旅行した中国人が日本を賞賛する記事はメデイアに溢れている。
 考えれば、これは危険なことである。
 このことは中国自身も分かっている。
 しかし、それを公に述べることはできないために、苦肉の策として 
 「“人材の呪い”を解決するための措置である」
と言った解釈をひろめようとしている。

『
サーチナニュース 2016-05-26 14:21
http://news.searchina.net/id/1610660?page=1

中国「愛国者」が日本を貶めるために流した「噂」を検証してみよう=中国メディア

 日本と中国はもはや簡単に断絶することができないほど、政治的、経済的、文化的なつながりを持っている。
 関係や交流の強化を呼びかける人びとがいる一方、相手のネガティブキャンペーンを繰り広げようとする人もいる。
 中国メディア・捜狐は11日、
 「『愛国者』が作り上げた、日本のイメージを下げるための典型的な噂」
と題した記事を掲載した。

 記事は、中国における日本の印象を悪くしたいと考える「愛国者」たちが考えだし、
 中国のネット上で流布させているウソの情報として、17点を挙げた。
 そのうち一部を紹介する。

 まずは
 「日本社会のストレスは極めて大きく、自殺率が中国をはるかに上回っている」、
 「日本では売春が合法である」、
 「日本人は中国の資源を浪費させるため、わざと割り箸の原料を中国から廉価で購入している」
といったものだ。
 日本の自殺率は確かに世界で上から数えた方が早い位置にいるが、統計によっては中国だってそれほど自殺率が低いわけではない、というのが記事の言い分。
 売春行為については、言うまでもない。
 そして、割り箸については「純粋かつ正当な商業行為であり、そのような意図は存在しない」と断じている。

 また、
 「『盆栽猫』(ペットボトルなどにネコを閉じ込めて鑑賞するという、虐待まがいの行為)は日本人が始めた」、
 「日本人の芸術家が、胎児を食べた」、
 「『新浪』は日本人が創設したポータルサイト。
 ドメイン名sinaは日本語の『支那』から付けたもので、中国人を侮辱するもの」、
 「日本人は古代中国文化の正統な継承者であると自負している」
といった文化的な側面からの「噂」も多く見られた。
 「日本は2015年に中国を滅ぼす、という話題が日本のネット上で大人気」
という情報もあったとのことだが、記事は日本の大手検索エンジンで探しても、全く見つからないと情報を否定した。

 記事に示された、日本に対するネガティブな噂はあくまで「一例」に過ぎず、中国のネット上ではこのほかにも様々な噂が出回っているものと思われる。
 その背景には、「愛国教育」の迷走とともに、中国国内において日本の真の現状に関する情報がまだまだ不足していることがあると思われる。
 そして、何でも鵜呑みにしてしまいがちな中国のネットメディアやネットユーザーの認識も改める必要があるのではないだろうか。
』

『
ダイヤモンドオンライン 2016年5月26日 莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
http://diamond.jp/articles/-/91923

中国人1000万人が注目した高知よさこいチームの奇跡

 四国は高知に「ほにや」という和雑貨のブランドがある。

 日本でも知る人ぞ知る、この「ほにや」が、中国に初上陸し、わずか4日間で知名度が0から少なくとも1000万人に認知されるまでになった。
 4日間でどのようなマジックを巻き起こしたのか?

■博覧会開催の3週間前に出展を議論


●はからずも最も目立つステージでパフォーマンスができた

 4月27日の深夜、東京の銀座で、私はほにやの泉真弓社長らと、ある展示会に出展するかどうかを議論していた。
 5月13日に、「雑貨の都」と呼ばれる中国浙江省義烏市で開かれる、大型輸入品展示会「2016年義烏輸入品博覧会」である。
 すでに開催まで3週間を切っているという段階で、初めて出展を議論し始めたのだ。

 ほにやが義烏で披露しようと考えたのは、同社が率いるよさこいチームである。
 高知県の観光資源であるよさこいを、中国でPRしようというわけだ。
 同時に、ほにやブランドの商品も展示したい。

 そして4月30日、義烏市当局に参加の可否を打診してみた。
 その時点ではすでに空いている展示ブースが一つもない状態だった。
 しかも中国も日本も大型連休に突入してしまい、ことは思うように運ばない。
 焦っていたところ、中国の連休が終わった5月3日、義烏市当局から緊急連絡が入った。
 一般のブースではなく、逆に一番注目されるところの展示スペースを確保できた、と。

 しかし、日本のゴールデンウイークはまだ続いている。
 ツアーの手配がままならず手も足も出せない状態が続く。
 ようやく連休の終わった5月8日に、義烏に赴く二十数名の名簿がまとまった。
 その後、日本航空などの航空会社にも協力を仰ぎ、何とか全員のエアチケットを確保することができた。

 だが、問題はまた起きた。
 5月12日の出発当日、ある参加者がその日の朝8時半にならないとパスポートを入手できないというのだ。
 なんとかフライトの数時間前にパスポートが届くという、綱渡り的進行になってしまった。

 それでも全員が大分、高知、関西、静岡、東京など日本各地の空港から無事、飛行機に乗り、義烏に到着した。

 そして5月13日、晴れて義烏の展示会会場に登場。
 その後は、テレビ局や新聞社、見学者から大きな注目を浴び、一躍して展示会内のもっとも美しい花となった。

■4年越しでかなった中国進出

 以上が、ほにやと、同社が率いるよさこいチームを義烏に連れていった大まかな経緯だ。

 ご存じのように、四国高知のよさこいといえば日本各地でずばぬけた知名度を誇り、東京では原宿表参道元氣祭スーパーよさこい、北海道札幌ではよさこいソーラン祭りが行われ、毎年祭りの時期になると踊り子や観衆、ひいては町全体が興奮のるつぼに浸る。

 ほにやはいろいろな祭りで大賞や金賞を数多く受賞している有名なよさこいチームの名で、同時に創造性に富んだオリジナルブランドの雑貨・衣装・バッグなどの商品を扱う企業名でもある。商品デザインは和のテイストに富み、大きくあしらわれた牡丹柄がほにやブランドの特徴となっており、幅広い世代の女性に支持されている。

 実は、海を超えて高知県の観光資源を紹介するために、ほにやとよさこいを活用しない手はないと思い、4年前の2012年に、すでに中国への登場を企画していた。
 当時、高知県観光部の久保博道部長らとともにわざわざ黄山で知られる安徽省へ飛び、よさこいの演舞のための下見までした。

 しかし、日中間の政治的な事件により、すべてが白紙に戻ってしまった。
 それからの4年間、ひたすらに我慢に我慢を自ら強いて、企画復活のきっかけを狙ってきたのである。

 昨年12月、高知を再訪した私は、ほにやの泉真弓社長をはじめ地元の関係者と再会し、よさこいを中国に連れて行く企画を復活させようと再度、互いに誓い、その協力を確認し合った。

 そうして今年4月中旬、14年ぶりに義烏市を再訪したとき(雑貨の街「義烏」で見た中国企業の革新と旧態依然・参照)、地元の商務局の世話になり、特に局長の王碧栄氏の行動力に感銘した私は、義烏市輸入品展示会への出展へ気持ちが傾いたのだった。

 私の決断を信頼して踊り子などを動員し、行動を起こした泉社長の即断即決ぶりには、普通の日本企業と離れたところがある。
 私のところに取材に来た高知新聞の記者には、
 「高知のよさこいとの間に5年にわたった『恋愛』の歴史があるから、泉社長に信頼されたのだろう」
とコメントした。

■知名度が上がった効果はてきめん


●多くの現地メディアの取材を受けた

 こうして義烏の展示会の会場に立ったほにやよさこいのメンバーは全会場内で最も注目される存在となり、泉社長もメディアの引っ張りだことなった。
 鳳凰網、新浪網、騰訊新聞、浙江衛星テレビ、杭州テレビ、浙江日報、亜太日報、浙中新報、義烏網、義烏商報、金華新聞網、永康新聞網、中国義烏外貿網、東陽日報、義烏城市論壇、日経中文網など多くのメディアが、ほにやとよさこいを温かく取り上げた。
 そのおかげで、展示会が終了した時点、つまりほにやが中国初上陸してから4日間が経った中国では、少なくとも1000万人がほにやとよさこいの存在を知ったと言えよう。

 知名度が上がった効果がてきめんに現れた。
 河南省鄭州市のある大型ショッピングモールからは、ほにやの出店を依頼しに来た。
 江蘇省徐州市からは、これからオープンする新しいラーメン店がほにやのブランドを使うことができるのか、と人を通して打診しに来た。

 中国に赴く前に、ほぼ無名だった状態から、わずか4日間でこれほどまでの注目を集めたことは、ほにやにとっても、よさこいにとっても真実の奇跡だ。
 日中双方の関係者同士が力を合わせればやはりいろいろなことができるのだ、という信念を再度、証明できる思いがした。

 ほにやとよさこいの中国への再度の遠征をいまからも楽しみにしている。
 そして、新たな奇跡を起こしてほしい、と期待している。
』
『
サーチナニュース 2016-05-28 14:05
http://news.searchina.net/id/1610817?page=1

日本社会に深く根付くわが国の「三国文化」 
関連の実用書がたくさん=中国メディア 

 魏・呉・蜀と聞けば、多くの日本人が中国の「三国時代」を容易に想起する。
  劉備や曹操、諸葛亮といった名前を知らないという日本人も多くはないだろう。
 それだけ日本には「三国文化」が浸透しているのだ。
 中国メディア・和訊は27日、日本における「三国文化」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本で書店をぶらぶらしていると
 「中国からやってきた作品は決して多くないのに、『三国演義』や三国時代に関わる著作が100種類は並んでいることに気付く」
と説明。
 現代小説調にアレンジされたものから青少年向けのマンガまで存在し、近年では「三国志」のゲームが大人から子どもまで人気を集めており、中国で発売されている関連ゲームの大部分も日本からやってきたものであると伝えた。
 さらに、
 「マーケティング開発における孔明の兵法」、
 「三国志の人間学」
といったような実用書が大量に出回っており、中国の古典文化と日本の現代経営理念が見事に融合していると紹介した。

 また、全国には三国志ファンが多数存在し、自発的なファンクラブ組織が100はあると紹介。
 日本人が最も感動する三国志関連のエピソードは「桃園の誓い」であり、サラリーマンが過労死する背景には「死ぬまで全身全霊をかける」という諸葛亮の「出師の表」に出てくる姿勢の影響がある、との見方もあるとしている。

 さらに、三国時代の日本への影響は「呉服」と称される和服にまで見られると紹介。
 日本人は呉の国の首都だった南京を訪れると、孫権ゆかりの場所を訪れるほか、当時の地名だった「建業」(現在の業には「おおざと」が付く)が今もなお使用されていることに感激する人もいた、と伝えている。

 横浜中華街に商売の神様として蜀の名将・関羽を祭った関帝廟が存在する。
 われわれの日常生活において三国時代のエッセンスはいたるところに存在する。
 今もなお、異国の古典文学が日本において愛され続けているのは、
 吉川英治をはじめとする作家たちによる大衆小説化、
 横山光輝をはじめとするマンガ・アニメ化、
 そして記事でも触れられているゲーム化
が果たした役割が大きいと言えるだろう。
 今後も、名だたる豪傑たちが大いに活躍した三国時代の物語が、中国そして日本において語り継がれていくに違いない。
』

『
人民網日本語版 配信日時:2016年6月4日(土) 19時40分
http://www.recordchina.co.jp/a140484.html

日本に根付く「三国文化」、
伝統衣装から最新ゲームまで幅広く影響―中国メディア


●日本の書店をまわっていると、中国に関する他の書籍は少ないが、「三国演義」や「三国志」に関わる本だけは百種類以上もそろっていることに気付く。

 日本の書店をまわっていると、中国に関する他の書籍は少ないが、「三国演義」や「三国志」に関わる本だけは百種類以上もそろっていることに気付く。
 三国関連の書籍は17世紀に日本の僧侶が初めて日本語に翻訳したという。
 この翻訳本は羅漢中の「三国演義」と陳寿の「三国志」を参考にしたもので、日本でさらに転写が重ねられ、今に至るまで流行し続けている。
 その後も、全訳本や抄訳本が相次いで出版され、現代小説風に書かれたものや、若者向けの漫画本なども数千万冊の売上を記録している。
 近年では三国をモチーフとしたゲームもあり、次々と最新作が打ち出され、大人から子供まで楽しめる人気作となっている。
 中国市場で販売されている三国ゲームのほとんどは日本の作品だ。
 揚子晩報が伝えた。

 このように三国文化が根付いた日本では、全国に三国ファンが存在している。
 自発的に組織された「三国志ファンクラブ」も100以上ある。
 日本の高校生を対象に行われた「あなたにとってヒーローは誰ですか」というアンケートでは、諸葛亮が9位にランクインした。
 三国志の最も感動的なシーンとして挙げられたのは「桃園の誓い」だ。
 日本のサラリーマンは企業のために日夜奮闘し、過労死する人まで出ているが、これも
 「臣は鞠躬尽力し、死して後に已む」の考え
に影響を受けているという。

 山のような三国関連書籍の中でも、
 「孔明式『売れる!』マーケティングの教科書」
 「三国志の人間学: 脳力開発実践講座」「諸葛孔明の組織改革」
など、実用向けの本がかなり多いことに気付く。
 経営の神様と呼ばれる松下幸之助も生前、
 「三国志に登場する人物の知恵は私の最良の師だ。
 企業管理においては、才能を愛し重用した劉備のやり方を見習わなければならない。
 これによって、小が大を制し、弱が強に勝ち、成功を収めることができる。
 企業の競争力を高めるためには、三国志に出てくる複雑な状況への対処法を学ばなければならない。
 名君のように、外部に対しては寛大に接し、自分自身はよく省みて明晰に己を知らなければならない」
と語っているほどだ。
 中国の絢爛な古典文化が日本の近代経営理念にここまで生かされているとは、驚きだ。

 私が仕事で知り合った日本人は、サラリーマンであれ専門家・学者であれ、三国志の人物や物語を非常によく知っている。
 彼らによると、三国志の日本への影響は、伝統衣装である和服にも表れているという。
 和服は三国時代、呉の国から日本に伝わったもので、呉服とも呼ばれている。
 日本の友人たちは、当時呉の国の首都だった南京を訪れると、孫権が建てた石頭城を興味深げに参観し、孫権の墓を訪れて参拝し、孫権がかつて水軍の調練を行ったとされる玄武湖を訪れる。
 また、ある日本人教授と共に建ギョウ区(ギョウは業におおざと)政府の前を通りがかった時、「建ギョウ」の二文字を見た教授が三国時代の古い地名が今も使われていると知り、思わず区政府の看板に向かって90度のお辞儀をしたこともあった。

(提供/人民網日本語版・編集/SN)
』

『
サーチナニュース 2016-05-28 15:09
http://news.searchina.net/id/1610818?page=1

日本に「150年遅れている」
・・・中国の教育は日本に及ばない=中国

 中国メディアの捜狐は24日、中国の教育は日本に比べて「150年遅れている」とする記事を掲載した。
 非常に優れた対象と比較して5年、10年遅れていると表現することはあっても、記事が
 中国の教育の遅れを「150年」と表現したのはなぜ
だろうか。

 記事は今から約150年前である1872年に初編が出版された福沢諭吉の「学問のすゝめ」を取り上げている。
 福沢諭吉が「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と説くことによって「教育の公平性を強調した」と指摘したことを紹介し、学問のすゝめは一身独立して一国独立すると説いたが、この書とほぼ同じころに誕生した、
 中国の啓蒙思想家である梁啓超がこの書の影響を受けて「少年中国説」を著し、その中で
 「少年が聡ければ国も聡く、少年が富めれば国も富む」
と説いたことを記事は紹介した。

 では現在の日本と中国の大学教育に、150年前に提唱されたこの精神は反映、あるいは実現しているだろうか。

 記事は日本には反映されていると説明、例えば日本の場合
 「受験生は受験したいと思う大学を、自由に受験できる」
と指摘。
 偏差値に応じて自由に受験大学を選ぶことができ、中国のように戸籍所在地によって希望学部を受験できないという制限がない点で公平さが実現されていることを称賛した。

 また2015年における日本の大学生の就職率は96.7%であり、さらに大卒の初任給は非正規雇用の2倍に近いと紹介。
 日本においては「一身独立して一国独立する」の思想が大学教育において実現されているという見方を示した。

 一方で記事は、中国の大卒の就職状況は「楽観できない」と指摘。
 さらに「多くの大卒の初任給は農民工の月収に及ばない」と説明、さらに「これは世界的に見ても異常である」と指摘し、日本と比較しても大きな差があるという見方を示した。

 記事はこうした観点に立って日中の大学教育を比較、「中国の教育は日本に比べて150年遅れている」と論じた。
 つまり受験制度の公平さの点、
 また大学教育が国家の発展に貢献できる人材を育成する点、
 企業が大学教育を受けた人材を活用する点
で、中国は150年前に提唱された重要な精神を日本のようには実践できていないと見ているようだ。

 優秀な人材の育成と国家の発展に不可分の関係があることは疑いようのない事実であり、大学教育制度を最善の方法で実施するのは国家の重要な責任の1つと言える。
』

『
Record china 配信日時:2016年6月7日(火) 12時50分
http://www.recordchina.co.jp/a140781.html

2015年のビザ発給数、
中国人向けが8割、85%増の378万件、過去最高―日本外務省

 2016年6月6日、日本の外務省は、日本を訪れる中国人に昨年発給したビザの数が、前年比85%増の378万773件となり、過去最高を記録したと発表した。
 参考消息網が伝えた。

 日本メディアによると、観光ビザ発給要件の緩和や円安を背景に、団体旅行客と個人旅行客のいずれも大幅に伸びた。
 すべての外国人に発給したビザの数も476万8286件となり、こちらも過去最高となった。
 発給件数全体に占める中国人の割合は約8割と圧倒的多数を占めた。
』




【2016 異態の国家:明日への展望】


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2016年5月23日月曜日

「裏切りのオバマ」終末の大変身(3):アメリカを南シナ海に引き込んだ中国の計算違い、チキンゲームへ

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 台湾を挟んで北側が東シナ海、南が南シナ海。
 東シナ海には中国の対抗勢力になる軍事力を秘めた日本が居座って睨みを効かせている。
 尖閣を使って揺さぶりをかけたが、逆に軍事強化の方向に動き始めるキッカケを作っただけになり、これまで中国に友好であった日本を、中国嫌いの国家国民に変えてしまった。
 中国の進出を明確に拒否する国家日本
を生んでしまったわけである。
 いまの日本を強行突破できるだけのものを中国はもっていない。
 やむえず、南シナ海へ転出せざるをえなくなった。

 そしてそこでは人工島建設という形で領有権を宣言して、東シナ海のウサを晴らしをして、してやったりと歓喜することになった。
 作戦大成功、というわけである。
 このウラにはオバマという大統領の存在がある。
 安倍さんは中国を強力に突っぱねた。
 しかし、オバマは中国に至極弱腰であった。
 防空識別圏設定時にみられるように中国を受け入れた。
 これで「よし、これならいける」と読んだ中国がとった手段が人工島建設という国際常識的にみて無謀と思える作戦である。
 踏み込み過ぎた感じで、周辺諸国の警戒感が一気に上がり、警報が鳴り響いてしまった。
 ここまでくるとオバマとしてもオチオチしていられなくなる。
 「無能の大統領というレッテル」を貼られて状態でその席を退くことにもなりかねない。
 そこで打った手が、ベトナムを引っ張り込むという戦略である。
 自分では中国にはなにもしない、
 その代わりに将来に対して手を打っておこう、というわけである。
 「中国対アメリカ」ではなく「中国対周辺諸国」という構図に置き換えようというわけである。
 自分の手は汚さずに、手柄をいただこうという寸法である。
 セコイといえばセコイ、外交的といえば外交的な作戦である。

『
BBC News 5月23日(月)18時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160523-36356870-bbc-int

オバマ米大統領、ベトナム武器禁輸解除を発表

 22日夜からベトナム訪問中のオバマ米大統領は23日、
 ベトナムへの武器禁輸を完全解除する
と発表した。
 ハノイで記者会見し、「未だに残る冷戦の残滓(ざんし)」を取り除くための措置だと説明した。

 1984年に導入された武器禁輸措置は2014年に部分的に解除されたが、ベトナム政府は完全解除を求めていた。
 米政府は、ベトナムの人権状況改善が解除の条件だと示唆していた。

 23日午前にチャン・ダイ・クアン国家主席らベトナム首脳と会談したオバマ氏は、
 「(武器取引は)今後も人権関連を含む厳しい条件を満たさなくてはならないが
 、この変化によって、ベトナムは自国防衛に必要な装備を入手できるようになる」
と述べた。

 ベトナムは南シナ海で中国と領有権をめぐり争っており、2014年にはパラセル(中国名・西沙)諸島周辺で中国が石油掘削装置(リグ)の設置を強行したことから両国関係が緊迫。両国の漁船同士が衝突し、ベトナムで反中デモが相次いだ。

 中国が南シナ海における領有権を主張する一方で、米国は自由航行権を主張するなど、周辺諸国との関係改善に力を入れている。

 ただしオバマ氏は、武器禁輸解除は米国の対中政策とは無関係だと述べ、
 「ベトナムとの関係正常化に向けた長いプロセスを終わらせたいという気持ちから来るものだ」
と話した。

 オバマ大統領のベトナム訪問は初めて。ベトナム戦争終結から41年目の訪問で、オバマ氏は反体制派と面会するほか、ベトナムも参加する環太平洋経済連携協定(TPP)の推進のため協議するとみられる。

 オバマ氏の訪問とは別に、ベトナム当局はBBCのジョナサン・ヘッド記者の記者資格を取り上げた。
 許可なくインタビューを行ったからというのが理由だが、ヘッド記者は否定している。

 オバマ氏は25日夜には日本を訪れ、G7伊勢志摩サミットに出席する。1945年に米国の原爆投下で少なくとも14万人が死亡した広島も訪問する予定。

(英語記事 Barack Obama to lift US arms embargo on Vietnam)

(c) BBC News
最終更新:5月23日(月)18時54分
』

『
CNN.co.jp 5月23日(月)17時4分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160523-35083070-cnn-int

オバマ米大統領、ベトナムへの武器禁輸解除を表明

 ベトナム・ハノイ(CNN) ベトナムを訪問中のオバマ米大統領は23日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席との共同会見に臨み、長年にわたり実施してきた同国に対する武器禁輸措置を完全に解除する方針を表明した。

 オバマ大統領はベトナムへの武器輸出の解禁について、両国の防衛協力をより深める取り組みの一環と説明。
 「今回の会見が象徴するのは過去数十年かけて築いてきた新たな両国の提携関係であり、私の任期を通じ作り上げた包括的な協力体制だ」
と強調した。

 オバマ大統領はまた、ベトナム戦争で使用された地雷や枯れ葉剤について、ベトナム側が除去・除染作業に継続的に取り組んでいることに対して感謝の意を示した。

 今回のオバマ大統領のベトナム訪問には、東アジア地域で影響力を強める中国を戦略的に牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
 ベトナムと中国は国境を接し、共産主義のイデオロギーを共有するが、近年は南シナ海の領有権をめぐって関係が緊迫化している。

 米国によるベトナム向け武器禁輸の完全な解除は、同国内の人権状況などを理由にこれまで実現が見送られてきた。
 ただ反体制派の投獄や政治改革の遅れといった従来からの懸念の多くは、現在もなお改善されていないのが実情だ。
』

『
読売新聞 5月24日(火)22時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160524-00050117-yom-int

米越、経済も関係強化
…オバマ氏「転換点」強調

 【ハノイ=児玉浩太郎】
 ベトナム訪問中のオバマ米大統領は24日、首都ハノイで演説し、
 「(米越両国は)戦争よりも平和がいかに素晴らしいかということを、世界に向けて示すことができる」
と述べ、両国の関係改善を改めてアピールした。

 オバマ氏は今回の訪問で、安全保障分野にとどまらず、経済など広範な分野で関係強化を図った。
 ベトナム戦争終結から40年余を経て、米越関係が転換点を迎えたことを印象づけた。

 「過去20年にわたり、ベトナムは非常に大きな進歩を達成してきた」。
 オバマ氏は演説で、社会主義に市場経済の仕組みを取り入れる「ドイモイ(刷新)」政策で経済成長を遂げたベトナムをたたえた。
 その上で、ベトナムも参加している環太平洋経済連携協定(TPP)について「繁栄と安定のために成し遂げなければならない」と述べ、早期発効を目指す必要性を強調した。
 ベトナムにとって最大の貿易相手国は中国だが、米越両国の経済的結びつきは今後、TPPなどを通して強まる見通しだ。
』

『
BBC News  JBpress 2016.5.24視聴時間 02:13
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46934

「冷戦の残滓」取り除く――オバマ米大統領が訪越
 
 オバマ米大統領が今週、ベトナムを訪問し、1975年のベトナム戦争終結後に同国を訪問した3人目の米大統領となった。
 オバマ大統領はベトナムに対する武器輸出の全面解禁を発表。
 一党独裁が続き、人権侵害を問題する向きもあるなかで、米国が禁輸解除を決めた背景には、中国が覇権を強めようとする南シナ海の情勢がある。
 現地で取材するジョナサン・ヘッド記者がリポートする。


』

『
ハンギョレ新聞 2016.05.16 06:33
http://japan.hani.co.kr/arti/international/24152.html

南シナ海で中国が埋め立てた人工島は13平方キロメートル
米国防総省が報告書で「強圧的戦略」分析


●米国防総省が議会に提出した年次報告書「2015年中国の軍事活動」//ハンギョレ新聞社

 中国が周辺国との領有権紛争を続ける南シナ海スプラトリー諸島(中国名、南沙諸島)に、最近2年間でソウルの汝矣島(ヨイド)の面積の4倍に及ぶ約13平方キロメートルを埋め立て軍事施設を拡充していると、米国防総省が13日明らかにした。
(注:ほぼ皇居と同じ面積)

 米国防総省はこの日の議会に提出した年次報告書「2015年中国の軍事活動」で、
 「中国が南シナ海で領有権主張のために一層攻撃的になっている。
 中国が武力衝突とも言える強圧的戦略を使っている」
と分析した。
 報告書によれば、中国が昨年末までスプラトリー諸島で埋め立てた人工島の面積は3200エーカー(12.9平方キロメートル)で、これは汝矣島の面積(2.9平方キロメートル)の4倍を超える。
 中国は特に、スプラトリー諸島の人工島のうち3カ所にそれぞれ長さ3キロメートルの滑走路と大型船舶用停泊施設を備える港や水路を建設した。
 報告書は中国が人工島埋め立て作業を昨年10月頃に概略終えて、基盤施設を用意することに努力を集中していると主張した。

http://www.defense.gov/Portals/1/Documents/pubs/2015_China_Military_Power_Report.pdf

 また、報告書は2015年の中国の軍事費支出規模を1800億ドルと集計した。
 中国政府は2015年の軍事予算を約1440億ドルと発表したが、実際にはこれより20%以上多い費用を支出したと見ている。
 オバマ政権は来年度の米国国防予算を5830億ドルとして議会に申請した。
  依然として中国より国防費支出が3倍以上多い。

 中国国防部の楊宇軍報道官は
 「(米国の報告書に)強い不満と確固たる反対を表明する」
として
 「中国は防御のための国防政策を追求してきた」
と反論した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
』

『
人民網日本語版 配信日時:2016年5月27日(金) 21時40分
http://www.recordchina.co.jp/a139838.html

南シナ海における米軍事力強化は、
火薬庫に火をつける恐れ―中国外交部

 中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で
 「米国が南シナ海で軍事力配備を強化し続けていることこそが軍事化であり、火薬庫に火をつける恐れがある」
と表明した。

【記者】:
 報道によると
 「米国が地域の国々を抱き込んで中国を封じ込めることは、南シナ海情勢を複雑化し、地域衝突の火薬庫に火をつける恐れがある」
との中国メディアの指摘に対して、米国のケリー国務長官は24日
 「東シナ海と南シナ海における中国の行動こそが火薬庫に火をつける恐れがある。
 一方的な埋め立てによる島造成、島・礁の軍事化という行為に中国側が慎重になることを希望する」
と述べた。
 これについてコメントは。

【華春瑩報道官】:
 報道に留意している。
 米国は2010年に「アジア太平洋リバランス戦略」を開始した。
 フィリピンは2012年に黄岩島(スカボロー礁)事件を引き起こし、2013年1月には南シナ海仲裁裁判を一方的に申し立てた。
 一方、中国の島・礁建設は2013年末にようやく始まったものだ。
 しかも、他国が不法に侵略・占領した中国の島・礁上で建設を行なっているのと異なり、中国は最後の国であり、しかも自らの島・礁上で建設を行なっているのだ。
 中国の行動は完全に自らの主権の範囲内の事であり、筋が通っているので正々堂々としており、損なわれることのないよう自らの主権と正当な合法的権益を守るため以外のなにものでもない。

 米側は南シナ海で軍事力配備を強化し続け、先進的艦艇・航空機を派遣して中国に対して高頻度の接近軍事偵察を行なっているうえ、同盟国やパートナーを誘って南中国海でターゲット性の極めて強い「合同軍事演習」「合同巡航」を再三行なっている。
 これこそが軍事化であり、火薬庫だ。

 米国はすでに世界各地で少なからず面倒を起こしてきた。
 アジアの国々と人々はいずれも地域の平和・安定・発展維持という良好な情勢を望んでおり、いかなる者が、いかなる目的でアジアを乱すことも望んでいないと私は信じる。
 米側が平和・安定維持を口先だけのものにせず、しっかりと責任を担い、アジアの平和・安定に真にプラスとなることを行ない、建設的な役割を発揮することを希望する。

(提供/人民網日本語版・編集/NA)
』

 オバマのこの大変身に苛立つ中国という感じがする。
 中国は太平洋をアメリカと中国で二分して支配しようという目算があった。
 だが、南シナ海にアメリカを引き込んだことにより、南シナ海から目がはなせなくなり、ここから出られなくなってしまった。
 アメリカがこの海域にプレッシャーをかけ続ける限り、
 「中国はアメリカに南シナ海に釘付けにされた」
ということになる。
 アメリカ側からみれば「中国を南シナ海に抑え込んだ」ということになる。 

『
ロイター  2016年 05月 27日 23:28 JST
http://jp.reuters.com/article/g7-summit-china-idJPKCN0YI10Y

南シナ海めぐるG7声明に強い不満=中国外務省



[北京 27日 ロイター] -
 中国外務省の報道官は27日、定例記者会見で、同国が数カ国と領有権をめぐり争っている南シナ海に関する主要7カ国(G7)の声明について、非常に不満であると語った。

 26日のG7首脳会議では、南シナ海問題について討議された。
 G7首脳は、西太平洋の領有権問題について強いメッセージを送ることで合意した。
』

『
Record china 配信日時:2016年5月29日(日) 7時0分
http://www.recordchina.co.jp/a139763.htm

南シナ海が米中チキンゲームの舞台に
=中国機が米機に異常接近、
米軍3回目の「航行の自由作戦」

 2016年5月27日、南シナ海を飛行中の米軍機に中国の戦闘機が異常接近し、米軍は3回目の「航行の自由作戦」を決行―。
 米中両国は相手方の行動の非難を繰り返し、南シナ海は朝鮮半島と同様に、チキンゲームの舞台になりつつある。
 米国防総省は「中国がさらに緊張を高める行動に出る可能性がある」
などとも懸念を示している。

 米メディアなどによると、国防総省は18日、南シナ海を飛行中の米海軍の電子偵察機EP3に
 中国空軍の主力戦闘機・殲(せん)11が「危険な方法で」接近したと発表した。
 米CNNなどは
 「双方の距離は約15メートル以内だった。
 EP3は衝突を避けるため降下せざるを得なかった」
とも報道。
 同省のデービス報道官は声明で「危険な事案として調査を始めた」と述べ、
 「今回の事件は外交、軍事ルートを通じて懸念を伝える」
とした。

 これに対し、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は19日の記者会見で、米国の発表は「事実ではない」と否定。
 米軍機が海南島付近の海域に近づいたため、中国軍機は法規に基づいて追跡、監視したと主張し、危険な行動はしていない、と反論した。

 さらに、米メディアは米海軍の駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」が10日、「航行の自由作戦」の一環として、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島にあるファイアリー・クロス(永暑)礁の12カイリ(約22キロ)内を航行したと伝えた。
 米軍が南シナ海の中国の人工島周辺で同作戦を実施したのは、昨年10月、今年1月に続いて3回目。

 中国国防部の楊宇軍(ヤン・ユージュン)報道官は
 「米艦が中国政府の許可を得ずに違法に南沙諸島の関係島しょ付近の海域に入ったことは著しい挑発行為だ」
と非難した上で、戦闘機やミサイル駆逐艦などを現場海域に派遣し米軍側に離れるよう警告したことを明らかにした。

 中国の海洋進出をめぐって米国防総省は13日、中国の軍事力に関する年次報告書を発表。
 中国が南シナ海のスプラトリー諸島で占拠する拠点「7カ所」で、
 過去2年間に約1300ヘクタールの土地を新たに造成したほか、拠点のうち最大3カ所では、約3キロの滑走路が設置される見通しだなどと指摘し、
 東シナ海を含めた今後の行動に警戒感を示した。
 中国国防部は
 「中国の合法的な行動を勝手に歪曲(わいきょく)している」
と反発している。

 南シナ海で米国と歩調を合わせるフィリピンのアキノ大統領は退陣間近にもかかわらず、
 「中国がスカボロー礁を開発するのであれば、
 米国には軍事行動を起こす義務がある」
と発言。
 「米国はフィリピンを守らなければ地域からの信頼を失う」
と言及し、
 「中国のいかなる行動にも対応する準備ができている」
とも語った。

 一方、中国メディアによると、過激発言で知られる中国の軍事評論家・戴旭(ダイ・シュー)氏はこのほど、南シナ海での軍事衝突を想定した準備を整えるべきだと強調。
 「米国は今後5〜10年の間、北アフリカや中東情勢の泥沼から抜け出せない。
 中国はこの機会を利用し、特にベトナムを直接かつ現実的な敵と想定し、
 軍事衝突を想定した準備を整えるべきだ」
と主張した。
』

『
ロイター 2016年 05月 30日 19:00 JST
http://jp.reuters.com/article/us-vietnam-china-headache-idJPKCN0YL0FP?sp=true

焦点:米越の関係改善、南シナ海狙う中国の「頭痛の種」に

[香港/北京 27日 ロイター] -
 米国とベトナムの関係強化は、南シナ海をめぐる中国の戦略見通しを一気に複雑化してしまった。
 オバマ米大統領は、ベトナムへの武器禁輸措置を全面解除するという歴史的な政策転換により、任期最後のアジア歴訪における同国訪問を飾ったが、それは直接中国に向けられたものではないと繰り返し強調した。
 しかし、かつて敵国だったベトナムと米国が完全に関係を正常化したことは、中国にとって短期的にも長期的にも戦略的な頭痛の種になるだろうと、同地域の軍事筋や安全保障専門家は指摘する。

 専門家によれば、運用面において中国は短期的に、ベトナムが中国軍への監視を強化するために米国からレーダーやセンサー、偵察機やドローンを手に入れる可能性に直面することになる。
 長期的には、オバマ政権のアジア重視戦略において、ベトナムが主要な役割を担うことを意味する。
 米軍事産業は、ベトナムへの高額な兵器販売をロシアと張り合うことになる。
 また、南シナ海でベストな自然港であるカムラン湾を使用するという米海軍が長年抱いてきた願いがかなう可能性があると、軍事筋はみている。
 外交筋によれば、たとえベトナムが軍事同盟に向けた正式ないかなる措置を避けたとしても、中国の領有権主張をめぐり、政治的な協力や情報共有の拡大がなされる可能性があるという。

 このような動きは、ベトナムの軍事戦略家の目的と一致するものだ。
 彼らは急速に近代化する中国軍が再度べトナムを攻撃することに対する代償を高めたいとロイターに語っていた。
 1980年代に中国との国境で起きた紛争や88年の南沙(英語名スプラトリー)諸島における海戦よりも、
 今後に起きる中国との戦いははるかに困難なものとなることをベトナムは理解している。

■<外交に依存>

 中国当局は今のところ、反応を示してはいない。
 だが中国はベトナムが近代兵器を入手し、それらを南シナ海に配備することを注視していると、元外交官で、中国国際問題研究院の阮宋澤氏は指摘。
 「これが中国とベトナムの領有権問題に影響する可能性はない、とは言えない」
と述べた。
 中国本土の安全保障を専門とする嶺南大学(香港)の張泊匯教授は、ベトナムの政策立案者たちは
 近代的な中国軍には勝てないと分かっている故、
 中国と安定した関係を維持するためには外交に頼らざるを得なかった
との見方を示した。

 オバマ大統領がベトナムを訪問した後でも、このような状況は今後も続くとみられると、張教授は指摘。
 同大統領のベトナム訪問を「最も安上がりな防衛手段」と評し、
 「ベトナムは米国を抑止戦力の強化に組み入れようとしている。
 中国との関係を深めるには、米国というカードを使わなければならない」
と語った。

■<カムラン湾>

 米海軍当局者は、ベトナムへの寄港を徐々に増やしたいが、中国に圧力をかけ過ぎることに対するベトナムの懸念を承知していると話す。
 ベトナム当局は、カムラン湾に外国艦船の寄港を受け入れる新たな国際港の開港を3月に発表した際、ベトナム軍の報道資料によれば、中国軍は正式な招待を受けた最初の外国軍の1つに含まれていた。
 米海軍の入港は現在、長年計画されてきた正式な業務事項だが、米艦船がカムラン湾に定期的に寄港できるようにするには、提供協定が長期的な選択肢の1つだと、米軍当局者は語る。

 安全保障専門家によると、例えば寄港が少し増えるだけでも、南シナ海における中国の活動を複雑化するという。
 中国は現在、スプラトリー諸島に建造した7つの人工島で進める軍民両用の施設建設に重点を置いている。
 中国は自国の領土として、南シナ海の80%を主張。
 一方、台湾、フィリピン、マレーシア、ベトナム、ブルネイも、世界で最も重要な航路の1つである同海域の一部で、領有権を中国と争っている。

 武器禁輸措置の解除は、米国の武器製造業者にベトナムだけでなく、急速に開発が進む他の東南アジア諸国でも商機を与えることになると、タイのプラウィット副首相兼国防相の軍事顧問は指摘する。
 「米国には、ラオスやカンボジアのような、ロシアや中国の武器を使っているさまざまな国において機会と需要が開かれている。
 こうした国々の経済は拡大しているが、武器は古いので商機はある」

(Greg Torode記者、Megha Rajagopalan記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)
』

『
ダイヤモンドオンライン 2016年5月31日 真壁昭夫 [信州大学教授]
http://diamond.jp/articles/-/92145

中国の脅威で米越接近、
南シナ海に日本はどう関与すべきか

■米国のベトナムへの武器輸出解禁
対中国で利害が一致

 5月23日、ベトナムを訪問していたオバマ米大統領は、ベトナムに対する武器輸出を全面解禁すると発表した。
 ベトナムは世界で唯一、米軍に勝利した国だ。
 そのベトナムが、今、米国から武器を購入することが可能になった。
 その背景には、南シナ海で領有権を巡って紛争が鮮明化する中国との関係がある。

 ベトナムとすれば、中国の最大のライバルである米国と親密化を図ることで、中国を牽制する意味がある。
 今回の決定は、そうしたベトナムの思惑と、対中国の抑止力強化という米国の利害が一致したことを示している。
 米国がベトナムの人権問題などに懸念を示しつつも、米国が歩み寄ったことで、アジア地域の安全保障にとって大きな一歩が踏み出されたことになる。

 中国は、南シナ海のスプラトリー諸島、パラセル諸島などで埋め立てを進め、軍事拠点を設営してきた。
 中国はベトナムの排他的経済水域に石油探査リグを設けるなど、他国の資源をも手中に収めようとしている。

 そうした中国のスタンスは、国際法あるいは倫理的な観点からも容認されるものではない。
 一方、中国は世界第2位の経済大国だ。
 ベトナムは真正面から中国と対立し、中国市場へのアクセスを失うことは避けたいはずだ。

 今までベトナムは軍事面でロシアとの関係が強かった。
 その中で、今回、米国の武器輸出の全面解禁という米越間の関係強化が進んでいることは、今後の同国を巡る情勢を大きく変化させることになるだろう。
 当然、わが国にも相応の影響があるはずだ。

 これまで中国は、南シナ海で埋め立てを行って領有権を主張し、拡張主義を進めてきたが、これは国際法上の観点からも容認されるべきものではない。
 それは、ベトナムやフィリピンなどの諸国との対立を生んだ。
 そうした行動は、他国の主権を無視しており、明らかに誤った政策だ。
 長い目で見ると、近隣諸国との関係悪化などを通して、いずれ中国自身が不利益を被る可能性が高い。
 すでにフィリピンは、中国の領有権主張が国際法に違反しているとオランダ、ハーグの仲裁裁判所に提訴した。

■“アメとムチ”を使い分け
アジア新興国に恭順を求める中国

 中国の海洋進出を経済的な観点から考えると、同国の“一帯一路(シルクロード経済圏構)”の提唱が一つの鍵になる。
 中国はアジア、中東、ロシア、北アフリカ、そして欧州経済へのアクセスを確立し、経済基盤を強化しようとしている。

 中国は、アジア新興国等に対して “アメとムチ”を使い分け恭順を求めている。
 アメの部分は、アジア新興国に対するインフラ開発の支援だ。
 中国は世界各国に対してAIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加を呼びかけた。
 これは、各国に対して、中国の意向を尊重すれば恩恵を享受できる、とのメッセージだ。
 一方、中国の意に沿わない国に対して、力の論理をもって圧力をかけている。
 それがムチの部分だ。
 中国はベトナムに対して、水面下で海洋資源の共同開発を呼びかけたといわれている。
 しかし交渉が難航すると、中国はベトナムの排他的経済水域に進出し、無断で石油掘削装置を設置した。
 軍事施設の設営も、中国を尊重せよとの圧力の表れとみられる。

 中国の国内事情を考えると、海外経済の需要を取り込み、自国の成長を支える力を民衆に示すことが必要なのだろう。
 それは中国・習近平政権の威信にかかわる問題だ。
 共産党の影響力が弱まっていると民衆からみなされれば、国内政治の安定にも影響が出かねない。
 そのため、中国は自らの意を尊重しない国に対して高圧的な行動をとり、結果として領土問題を引き起こしてきた。
 しかし、そうした高圧的なスタンスは、長期的に見れば国際社会からの非難を浴びるなど限界が露呈するはずだ。
 習近平政権は、ある意味で危険な賭けを行っているともいえる。
 そうした中国の拡張主義に対して、ベトナムはこれまでも一定の抵抗を示してきた。
 ただ、ベトナムの置かれた状況は単純ではない。

■極力、中国との衝突は避けたいベトナムの事情

 世界第2位の中国経済へのアクセスを確保することは、ベトナム経済の成長を支えるためには欠かせない。
 「極力、中国との衝突は避けたい。
 しかし、中国が海洋進出を強く進めるのであれば、自国を守る準備も必要」
というのがベトナムの本音だろう。

 今まで、ベトナムは中国に抵抗するために、自国の軍事力の増強を進める一方、経済面でもTPP協定に参加を表明してきた。
 ベトナムは、中国の動きを牽制するために米国との関係を改善、強化するスタンスを示してきた。
 一方、米国にとっても、中国との領土問題を抱えるベトナムとの関係を強化することは、対中国政策を強化しアジア地域での存在を確認するために重要だ。

 また、ベトナムは歴史的にロシアとの軍事的な関係が強い。
 そのため、中国との関係を考えた時、中国以外の国との結びつきを強化することは意味がある。
 中国の海洋進出を牽制するために、ベトナムはロシアから潜水艦を購入した。

 それと同時に、ベトナムは中国との経済的な関係を重視して、AIIBの創設メンバーにも名を連ねている。
 つまり、ベトナムは、中国・米国・ロシアの3大国との関係を利用する一方、それらの国との微妙な距離感を維持してきた。

 それが、
(1):安全保障の強化を中心に関係強化を進める米国、
(2):脅威であるとともに無視もできない中国、
(3):社会主義というイデオロギーや軍事的関係の強いロシア
との関係になっている。

 ベトナムは米国を後ろ盾に中国を牽制したい。
 しかし、米国への歩み寄りが急すぎると、中国やロシアの機嫌をそこねることも懸念される。
 特に、米国との緊密化が中国への敵対とみなされれば、中国はさらに強く南シナ海での領有権を主張するかもしれない。
 ベトナムを取り巻く状況は一筋縄では行かない。

 ベトナムは、米中露のいずれの国との関係も良好に保つ必要がある。
 ベトナムがそうした態度を取り続けると、アジア地域の政治・経済・安全保障の問題はさらに複雑化する可能性がある。
★.米国がベトナムに対する武器輸出の全面解禁を決めたことは、
 国際的な安全保障が新しい段階に進んだことを意味する。
 かつて戦火を交えた米国とベトナムが協力関係を構築することで、
 対中包囲網の強化が鮮明になる
からだ。

■中国の海洋進出にかなり脅威を感じている米国

 米国は中国の海洋進出をかなりの脅威と考えている。
 米国とすれば、中国の台頭を見逃してしまったという焦りもあるだろう。
 それが、今回の米国が武器の全面輸出解禁に結びついたと見られる。

 今のところ、中国は、今回の米国の決定に好意的とも取れる反応を示している。
 しかし本音では、中国がそうした見方をしていないのは間違いない。
 今後、中国は「米国がベトナムへの武器提供でアジア地域の安定が損なわれる」と批判することは十分に考えられる。
 ただ、中国としても、ベトナムを厳しく批判して、ベトナムがさらに米国寄りになることは避けたいはずだ。
 国際社会の注目が米中の対立に集まる中、ロシアのアジア地域への進出の動きも気になる。
 ベトナムへの軍事協力などを強化し、情勢が不透明さを増す可能性もある。

 こうして考えると、米越間の接近で対中包囲網が強化され、アジア地域の安定が促進されると結論するのは早計だ。
 少なくとも、中国は、さらなる影響力の増強を目指して拡張主義を強める可能性もある。

 リーマンショック後、米国は景気の低迷や中東政策の失敗が続き、覇権国家としての影響力が低下してきた。
 そうした世界情勢を“Gゼロ”、あるいは“多極化”と呼ぶ専門家もいる。

 そうした状況下、米国の世論は自国の利害重視という“内向き志向”を強めている。
 それは大統領予備選挙の「トランプ現象」を見ても明らかだ。

■米国の影響力が低下、わが国はどうすべきか

 問題は、米国の影響力が低下する中、米国に代わる世界のリーダーが見えないことだ。
 少なくとも、拡張主義を唱える中国にはその役割は無理だ。

 中国の経済成長率が相対的に高い間、各国は中国との関係を重視せざるを得ないだろう。
 しかし、中国経済の実力が低下すれば、中国の拡張主義に対する批判はさらに強まるだろう。
 長期的に見れば、現在の中国の外交政策は限界に直面し、方針転換を迫られる可能性が高いとみる。
 最も懸念されるのは、アジアでの地位をめぐる米中の対立が深まり、軋轢が生じることだ。

 わが国にとって重要なことは、冷静にアジア各国のニーズを汲み取り、関係を強化することだ。
 今のところ、アジアの多くの国にとって、最も必要なものはインフラ整備だ。
 わが国には、それを支えるノウハウや技術がある。
 それを生かさない手はない。

 南シナ海の領土問題などを巡り、先行きの情勢が不安定になりやすい中、わが国は、国際法の遵守を国際社会に訴えて中国の動きを牽制し、しっかりとした経済外交を通して各国との関係強化を進めればよい。
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【2016 異態の国家:明日への展望】


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