2016年3月19日土曜日

日本人は恐ろしい!(3):洋務運動と明治維新、西洋文化の「学び方の違い」が決定的な要因

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サーチナニュース 2016-03-22 14:51
http://news.searchina.net/id/1605444?page=1

日本人は恐ろしい!
秩序ある朝の地下鉄、聞こえてくるのは「靴の音」だけ

 日本を訪れる中国人が近年、増加を続けている。
  中国のネット上では日本に対して反日感情をむき出しにして批判する人も多いが、実際に日本を訪れ、自分の目で日本を見ようとする中国人が増えていることは良いことと言える。

 では、実際に日本を訪れた中国人は日本で何を見て、何を思うのだろうか。
 中国メディアの捜狐はこのほど、
 「自分がされたくないことは、他人にもすべきではない」
という言葉を実践しているのが日本人である
と論じた。

 記事は、日本を訪れたうえでの最大の感想は「きれいであり、清潔であること」だと指摘。
 この「きれい、清潔」だという感想は多くの中国人旅行客が抱くものだ。
 空気は埃っぽさがなく、窓ガラスも非常にきれいだったと指摘。
 確かに中国では黄砂やPM2.5の影響で窓ガラスに汚れが付着しやすい環境にある。

 続けて、日本のすごさは
 「清潔なことだけだろうか」、
 「清潔さの背後には何があるのか」、
 「なぜ中国は日本のように清潔な環境を造れないのか」
と疑問を投げかけ、それは
 「中国人の公徳心がないためだ」
と主張。
 中国人がゴミをポイ捨てするのは
 「汚れていることを容認できるためであり、それは魂が汚れているためだ」
と主張した。

 さらに記事は、日本の地下鉄ではすべての人びとが秩序ある行動を取り、だれも話もすることなく歩いていると紹介。
 聞こえてくるのは「靴の音」だけであり、非常に恐ろしいとしたうえで、
 「日本人は何をするにも他人に迷惑をかけないことを原則としている」
と指摘、中国の偉大な思想家である孔子が語ったという
 「自分がされたくないことは、他人にもすべきではない」
という言葉を実践しているのが日本人であると論じた。



サーチナニュース 2016-03-18 22:15
http://news.searchina.net/id/1605269?page=1

日本が一瞬で強国に変化した理由、
古代中国は日本を圧倒してたのに!

 かつて中国は経済や文化など、さまざまな点で日本を圧倒していた。
 遣隋使や遣唐使の存在から分かるとおり、日本は先進的だった中国に学び続けてきたが、近代においては日本が中国を圧倒するようになった。
 中国メディアの捜狐は13日、この100年で日本と中国の立場が逆転した理由について分析、
 それは西洋文化の「学び方の違い」が決定的な要因だ
と論じている。

 記事は19世紀の中国と日本で非常に似通った一連の出来事が生じたことを説明。
 中国は海禁によって、また日本は鎖国によって貿易を制限していたが、中国はアヘン戦争敗北により海禁を終了させられ、日本は米国海軍マシュー・ペリーの黒船来航により開国を余儀なくされた。

 似ているのはそれだけではない。
 アロー戦争にも敗れた中国は国力増強の必要性を認識、西洋文明を導入すべく「洋務運動」を開始する。
 また日本は「明治維新」をもって富国強兵を目指した。
 つまり19世紀は日中のどちらも西洋文明との力の差を痛感し、西洋文明から学んで自国を成長させようとした時代だった。

 しかし記事は洋務運動と明治維新には決定的な違いがあったと説明。
 中国は大国としてのプライドが高すぎたために国家を全面的に改革することはせず、ただ西洋の武器を購入するなど表面的な運動にとどまったと指摘。
 逆に
 日本には小さな島国として「強烈な危機感」があったため、
国家の様々な領域に西洋文明を「全面的に移植した」とし、出遅れた封建社会から近代化された強国へと一瞬で変化したと論じた。

 両国の心の状態において「プライド」と「強烈な危機感」という大きな違いがあったということだが、記事はまた啓蒙思想家である福沢諭吉の功績にも言及。
 その功績とは
 西洋文明を「心、政令、物」の順番で学ぶよう日本人を教えたこと
だという。
 しかし中国は「物、政令、心」の順で学ぼうとしたために失敗、その結果、日本と中国との力の差は日清戦争で明らかになったとし、この時、日本が中国を逆転したことが明らかになったと論じた。

 現在、軍事力においては中国が日本を圧倒していると記事は説明、
 それでも文化面で日本が世界に与えている影響は中国文化が世界に与える影響をはるかに超えていると記事は論じている。
 それはひとえに謙虚さやまず心あるいは考え方を学ぼうとする日本の態度がもたらしたものだと分析。
 逆に中国はいまだに洋務運動のような表面的な学び方をしていると指摘した。

 記事が論じるところによれば古代において中国は日本を圧倒していたが、学び方の違いが文化力に大きな差を生じさせ、日本に逆転を許したということだ。
 しかしこれは現代の日本にとっても教訓また警告となるのではないだろうか。



サーチナニュース 2016-03-19 14:07
http://news.searchina.net/id/1605273?page=1

日中近代の歴然たる違い 
日本では福沢諭吉が大いに活躍、
中国では魯迅も胡適もひどい目にあった=中国メディア

 中国メディアの捜狐はこのほど、近代化における日本と中国の大きな分岐を論ずる記事を発表した。
 西洋の文化・文明を虚心に学んだ日本と尊大な態度で臨んだ中国の違いを強調。
 日本では先覚者である福沢諭吉が大いに活躍したのに比べ、中国では魯迅も胡適もきちんと受け入れられなかったと指摘した。

 記事は、日本も中国も19世紀までは門戸を閉じていたと指摘。
 ほぼ同時に世界に目を向けるようになった両国だが、日本はただちに世界に視野を広げ、それまでの歴史を変化させたと紹介。
 中国については西洋がもたらした傷みと恨みを頭に刻むことになったと指摘した。

 幕末の尊王攘夷の運きを考えれば、日本がただちに西洋の文物を受け入れたわけではないが、記事の主張は、おおむね正しいと評してよいだろう。

 記事は、当時の中国(清朝末期)が、「われこそが天下」との大国心理により、西洋を学ぼうとせず、武器を購入するといった表面的な事物の取り入れにとどまったと指摘。

 一方の日本は、島国として強烈な危機意識を持ち、西洋文化をできる限り取り入れたと説明。
 海軍は英国に、陸軍はフランス、後にはドイツに、教育は仏米独すべてに、通信は英国に、警察はフランスに、金融は英国に、法律はフランスに、後にドイツにと、ほとんどコピーするように熱心に西洋文化を導入したと指摘。
 藩が割拠する遅れた封建社会だった日本がほとんど瞬時にして現代的な強国となったと論じた。

 記事は、130年以上前に出現した日本における思想分野の先覚者として福沢諭吉を紹介。
 福沢の考え方として
 「自由は多元的な社会にのみ存在する」
 「中国では至高の地位と最高の権力が合致しているので、人々の思想は偏狭になり心は狭くなる。
 そして、考えは単純になり妄想的に尊大になる」
などと紹介した。

 なお、「至高の地位と最高の権力が合致」とは、福沢が中国の皇帝制度と日本の天皇制度の違いを論じたものだ。

 さらに、福沢は社会改革の順序として「人心」、「政令」、「物質」と説いたと主張。
 つまり、
 「教育なども含めた考え方の転換」、
 「政治など社会の仕組みづくり」、
 「経済的繁栄」
ということだ。

 記事は、福沢が
 「最初は困難だが、この順序でやれば最後には成功できる。
 逆の順序でやれば、最初は速いがいずれ行き詰る」
と指摘したと紹介。
 さらに、中国はまさに、福沢とは逆のロジックで変革しようとしたと論じた。

 記事は、中国の近代化時期で、福沢諭吉に匹敵する思想家はいなかったと主張。
 文学者の魯人と、白話運動の提唱者で北京大学の学長も務めた胡適の業績を合わせれば、福沢諭吉に匹敵するかもしれないと主張。

 ただし、魯迅は生涯で300以上の別名で文章を発表しており、本人が理由を「私を受け入れてくれる人は少ない」と話していたと紹介。
 胡適も共産党に反対して米国に逃れ、米国で悲惨な境遇に瀕したと、中国では思想の先覚者が受け入れられなかったと批判した。

**********

◆解説◆
 中国は福沢諭吉の「脱亜論」を持って、日本が帝国主義・侵略主義に向かう思想面での支えとなったと批判する意見が多い。
 上記記事のように、福沢を高く評価する意見は、それほど多くない。

 胡適はマルクス・レーニン主義に反対し、国共内戦に共産党が勝利すると米国に渡った。
 ただし1957年には台湾に渡り、外交部(外務省)顧問、中央研究院院長などを務めた。



サーチナニュース 2016-03-27 14:07
http://news.searchina.net/id/1605821?page=1

日中の差がこれほどまでとは
・・・差の大きさは「万里の長城レベルだ」

 中国国家文物局の2012年の発表によれば、万里の長城の総延長は2万1196kmであり、これは地球の円周の半分以上に達する途方もない距離だ。
  中国メディアの捜狐はこのほど、
 「中国がなかなか日本に追い付けないのはなぜか」
と問題を提起、
 その原因は日本と中国の考え方の違いにあり、「万里の長城の距離に相当するほどの差がある」と論じている。
 
 記事は19世紀当時の中国と日本がともに鎖国状態を終え、富国強兵を目指したことに言及、そして1870年当時の日本は西洋に対して遅れていたばかりか中国に対してさえ何十年も遅れていたと説明。
 しかし現在では、日本は先進国だが中国はまだ開発途上国であると指摘した。

 さらに、中国は資源や人口、国土面積の点で日本に対して圧倒的に有利な条件を備えていたと指摘する一方、それでも
 日本の進歩が中国を圧倒的に上回っていたのは、中国自身の考え方そのものに問題がある証拠だと論じた。

 例えば明治維新当時の日本は西洋文明が自国の文明たちよりはるかに優れている点を謙虚に認め、それを学ぶために大きな努力を払ったと指摘。
 しかし反対に中国は尊大であり、西洋の科学技術を認めても依然として自国の文化が世界一だと自負し、発展から取り残されてしまったと指摘した。

 また
★.日本は自国製品の質を絶えず向上させることを考えるが、
★.中国は現状に甘んじる傾向にある
と記事は説明。
 さらに
★.日本人は自分より集団の利益を優先することを考えるが、中国は利己的に行動する
と記事は指摘。
 例えば1950年代、米国に留学した多くの日本人学生はわざわざ生活水準の低い日本に帰り、国のために働いたが、現代の中国人留学生は国に帰って中国の貧しさを改善する責任を背負うようなことはしないと論じた。

 さらに中国の考え方では、同じ給料で働くならば自分は他人より少なく働き、他人が自分より多く働くことを望むと指摘。
 結果として、誰もが少なく働くと説明する一方、
 日本人の考え方では「人より多く働くことを損とは捉えない」
と指摘。
 こうした考え方の違いも国の進歩に影響していると記事は説明した。

 記事は結論として、もし中国が今後も日本の欠点にだけ注目するようであれば、日本の長所を認識できないだけでなく、中国の問題だらけの考え方を改善することもできないと論じている。
 日本を批判して自己満足するより、中国人は自らの考え方にある欠点を直視して進歩を阻んでいる原因をきちんと認識すべきだと提言している。



サーチナニュース 2016-03-27 15:45
http://news.searchina.net/id/1605823?page=1

日本人は宗教信じていないのに!
なぜ「他人に迷惑をかけない」を文化にできたのか

 日本では幼い時から教わる「人に迷惑をかけてはなりません」という言葉。
  日本人の国民性をよく表しているとも言えるが、中国ポータルサイトの今日頭条はこのほど、
 「日本の迷惑をかけない文化はどれほど残酷か」
と題して、日本独特の文化について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は徹底して「人に迷惑をかけないようにしている」と紹介。
 ある若い女性が会社の飲み会の帰りに、電車内で吐き気を催して我慢できなかったため、他の乗客に迷惑をかけないようコートの袖の中に吐いたというエピソードを伝えたほか、日本人は自殺する時さえ、会社に迷惑をかけないようにするため年度が終わる3月31日以降にするなどと主張した。

 このように、日本人の他人に迷惑をかけないことに対する「執念」がいかに深いかがよく分かると主張。
 この種の信念は「匹するのは宗教ぐらいだ」としつつも、
 「おかしなことに多くの日本人は宗教を明確に信じていない」
とした。

 では、なぜここまで「人に迷惑をかけない」ことにこだわるのか。
 記事は「世間」と関係があると主張。日本は島国で自然災害も多く、生きていくためには団結する必要があり、自分と同じ集団に属す他人と良好な関係を維持することが何よりも重要なことだったと論じた。

 また、日本では江戸時代に、秩序を乱す人は組織から疎まれたとも紹介。
 組織から排除されると生きていくことが極めて困難になるが、秩序を守る人は周囲からの援助と支援を得られるため、秩序を保つことに「敬意を払う」ようになり、生活のなかで「絶対に他人に迷惑をかけない」ようになったとした。

 結論として記事は、日本社会の秩序は
 「他人に迷惑をかけることへの恐れ」
が、どこでも見られる無形の強力なルールとなったと主張。
 このルールを破る人は「現代版の村八分」とされ、社会や組織から追放されてしまうと結んだ。



サーチナニュース 2016-04-14 09:53
http://news.searchina.net/id/1607351?page=1

日本の長期的な経済発展を支えてきた人材 
どのように育ててきたか=中国メディア

 中国メディア・東方早報は12日、日本の近現代における発展は人材資源づくりがベースにあってのものであるとし、その戦略について論じる記事を掲載した。

 記事は、吉田茂元首相がかつて
  「教育は現代化において主要な役割を果たした。
 これが日本における現代化の最大の特徴である」
と語ったことを紹介したうえで、人材育成のための日本教育制度の歴史について解説。
 そして、日本の人材資本戦略の特徴について4点にまとめて論じている。

1].1点目は、明治維新の「殖産興業、富国強兵」の国策にしろ、1960年代の「所得倍増計画」にしろ、国の重大戦略において人材資本戦略を不可欠のものとして重視し、大々的な施策を講じてきたこと。
 イノベーション戦略を打ち出した今の中国では「なおのこと人材資本の構造、配置、育成体制をしっかりとデザインすべきなのだ」とした。

2].2点目は、日本では50年代に職業教育を、90年代に大学院生教育を大々的に発展させ、当時の人材ニーズを満たすのみならず、絶えず国民の教育レベルを高めることで長期的な人材資本の基礎が固められたことを挙げた。

3].3点目は日本は戦後の比較的早い時期に、経済的に遅れた地域の教育財政支援を立法化して貧困家庭の学業成就を支え、社会の公平化を積極的に促進した点だ。地域的な貧困差に伴う教育機会の差が極めて大きくなっている今の中国において、教育の公平化を進めることが喫緊の課題となっていることを示した。

4].そして4点目は
 企業内における教育の充実、労使関係の安定により、企業内の人材資本蓄積が促されたこと。
 中国では多数の中小企業において労使関係が不安定であり、従業員の知識・技術を高める機会が不足していると指摘。
 「農民工」と呼ばれる出稼ぎ労働者の権利確保を手掛かりに、労使関係の安定、企業内教育の発展を進める必要性を論じている。

 教育は人材育成の礎であるばかりでなく、社会発展の礎でもある。
 現在の社会習慣を変えていくには、長期的な視点に立って教育の部分から着手することを考えなければならない。
 近年問題視されているマナーやモラルの問題も然りである。

 人材育成が1年や2年で大きな成果を出せないのと同様、マナーやモラルも短期的に解決できる問題ではない。
 「中国人観光客のマナーが以前より良くなった」とのニュースを中国メディアで見かけるようになったが、あくまでそれは表面的な現象。
 根本的な解決を目指すのであれば、次世代を担う子どもたちへの弛みない教育が必要なのだ。



サーチナニュース 2016-04-14 10:11
http://news.searchina.net/id/1607354?page=1

なぜだ!
日本人の職人が高い技術力を持ち、
中国人に技術力がない理由

 中国人旅行客による日本での爆買いがきっかけで、
 中国では「日本の匠の精神から学ぶべき」と主張する報道をよく見かけるようになった
 中国人が日本で爆買いするのは日本製品の質が高いためであり、その質の高さを実現できるのは、日本人に「匠の精神」があるためだという論調だ。

 今日の中国では、
 「匠の精神」という言葉は、細部にまで徹底してこだわり、妥協しないモノづくりをする
といった意味で捉えられている。
 中国メディアの毎日質量報道は、日本に「匠の精神」が根付いた理由を分析する記事を掲載した。

 記事は匠の精神が日本で見られる理由をいくつか挙げているが、
1].その1つは「日本が技術を尊重している社会である」という点だ。
 日本では職人と呼ばれる人たちの技能が高く評価されており、技能によっては企業の管理職よりも高給だ。
 つまり、技術の希少価値を認め、その価値に対して相応の報酬が支払われる健全さが存在するということだ。

 また、
2].日本では国として技術を重視している点も重要だ。
 高い技術を持つ職人を無形の文化財として保護することもなされている。
 特に高い技術を持つ職人は「人間国宝」と呼ばれ、社会的地位が与えられる。
 こうした素地があるからこそ、日本では技術の価値が認められ、職人が育つのであろう。

★.では、なぜ中国における職人の地位は高くないのだろうか。
 中国の職人は高い技術を持ち合わせていない人が非常に多い。
 修理を依頼しても「その場しのぎ」で終わらせる人も少なくないため、修理にでしてもすぐに再び故障してしまう。
 時には非常に丁寧で高い技術を持つ人もいるが、中国ではごく稀としか言いようがない。

 中国政府は外資導入や中国企業の海外進出を積極的に進めているが、これは技術を手っ取り早く獲得することを1つの目的としている。
 つまり、中国では技術は「育てる」というよりも、
 外部から調達すべきものと考えられている可能性がある。
 もちろん、それも成長の速度を優先するうえでは戦略の1つと言える。
 だが、中国は匠の精神を語る前に、まずは1つのことに打ち込み、育てることを目指す必要があるのではないだろうか。



サーチナニュース 2016-05-19 10:43
http://news.searchina.net/id/1610084?page=1

日本の「あの能力」は世界ナンバーワンだ
・・・だから日本は発展した=中国

 1979年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は、日本の高度経済成長の成功を取り上げた書籍で、当時成長の速度を落としていた米国に対して教訓を与えるものとしてベストセラーとなった。 
  香港メディアの文匯網はこのほど、同書籍は現在の中国にも教訓を与えると指摘、その教訓を紹介している。

 記事は、中国社会科学院でこのほど日本経済社会発展啓示フォーラムが催され、多くの学者が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を参考にしつつ、見解を説明したと紹介。
 同フォーラムにおいて、同書籍を中国語に翻訳したメンバーの1人が
 「日本の国内総生産は世界第3位に退いたものの、
 社会の管理や教育、技術などの水準は中国を今なお上回っており、
 中国が学ぶべき点は多い」
という見方を示したと紹介した。

 また、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が描く当時の日本の姿と現在の中国の姿が非常に似ていることを多くの学者が指摘したと紹介。
 ある学者は環境破壊、公害、精神の荒廃、優れた伝統の消失、青少年犯罪など当時の日本を当惑させた多くの問題は、現在の中国にあまねく存在しているという見方を示した。
 この学者は続けて
 「日本から学べば中国の成長過程で生じている悩みは解決できる」
と指摘、多くの問題を解決した日本の知恵と経験に対する敬意を示した。

 さらに記事は
 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が日本人の学習精神に注目していること
に言及、フォーラムに参加した多くの学者も日本人のこの特長を「高く称賛した」と紹介。
 ある学者は
 「日本の学習能力は世界ナンバーワンであり、
 この能力と日本の発展は切っても切り離せない関係にある」
と絶賛した。
 つまり同フォーラムに参加した専門家たちの間に、学習能力の高さは日本の特長の1つであるという共通認識が存在していることがわかる。

 また、日本の学習能力について前出の学者は
 「外国から学ぶのが得意なだけでなく、敵から学ぶのにも長けている」
と指摘、
 日本の非常に貪欲な学習意欲に対する驚き
を示した。

 環境破壊問題やゴミ問題などの解決策は間違いなく日本に存在しており、中国は日本から学べば問題を解決することができるだろう。
 大切なのは実際に学ぶかどうかだ。
 中国が日本から貪欲に学んでいく姿勢を実際に示すなら、1979年のベストセラーが中国に与える教訓は生きたものになる。


サーチナニュース 2016-05-29 22:19
http://news.searchina.net/id/1610830?page=1

近くて遠い国「日本」、
不利な条件でも「これほどの先進国になった」=中国

 中国では現在、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という書籍が人気となっている。
 同書籍は1979年に出版され、日本の高度経済成長の成功を取り上げた内容として、日本でもベストセラーとなったものだ。

 中国メディアの新華社はこのほど、1979年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が現在の中国で人気となっている理由を考察しつつ、
 「中国人が今、ジャパン・アズ・ナンバーワンを読むべき理由」
について論じた。

 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は中国で「日本第一」という名前で販売されている。
 中国の最高学術機構である中国社会科学院が開催したフォーラムでも「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が取り上げられ、多くの学者がその内容について討論を行ったほどだ。

 記事は、日本と中国は「一衣帯水」の関係にありながら、中国人にとっては「近くて遠い国」だと指摘し、日中が互いに対する理解を深めることは日中双方にとって益があると主張。
 改めて日本という国を知り、日本の長所に学ぶことは中国にとって大きな利益につながるとの見方を示し、そうした意味で「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は有益であると論じた。

 続けて、日本民族は「決して過小評価できない民族である」と指摘したうえで、国土の小ささや資源不足など、先天的に不利な条件のもとにあっても「これほどの先進国となった理由は熟考に値する」と主張。
 日本経済の規模はすでに中国に追い越されたと指定する一方で、
 「実際には日本は世界第2位の経済大国であり、
 アジア随一の先進国である」
と論じた。

 記事でも指摘しているとおり、中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国となったが、規模だけで見れば世界第2位であっても、実態を見ればそれは人口と国土を背景とした数字であることが分かる。
 中国は現在、これまでの成長モデルが通用しなくなり、新しい成長モデルへの移行を迫られているが、「中所得国のわな」に陥るのではないかとの懸念も存在する。
 「中所得国のわな」とは新しい成長モデルへの移行に失敗し、経済成長が停滞する状況を指す言葉だ
 次の成長およびステージを目指しているからこそ、中国で成功事例としての日本が注目されているのだろう。


サーチナニュース 2016-05-28 07:41
http://news.searchina.net/id/1610810?page=1

日本人は新聞好きだ
・・・新聞発行部数は飛びぬけて多い日本=中国報道

 インターネットの普及とともに、紙媒体の発行部数が年々減少している。
 日本新聞協会によると、2015年の新聞の発行部数は5512万部と、前年の5671万部から約160万部も減少した。

 とはいえ、世界全体で見てみると日本の新聞発行部数は飛びぬけて多く、成人人口1000人当たりの発行部数では、多くの国が二桁台であるのに対して、日本は唯一400部を超えている。

 中国メディアの和訊網はこのほど、「日本は新聞の国」と題して、日本で新聞の影響力が強い理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の5大紙の1つである日本経済新聞について、英国のフィナンシャル・タイムズ(FT)を買収し、「経済メディアで世界最大」となった、とその好調ぶりを紹介。
 同社の公表している経済指数・日経平均株価は世界で注目されており、世界的な影響力を持っていると説明した。

 また、1874年に創刊された日本で最も古い読売新聞は、日本での普及率が高く、20%つまり「日本の家庭5世帯のうち1世帯は購読」している、とその驚異的な数字を強調。
 残る3社もそれぞれ特徴を生かし、各紙が日本国内で上手に棲み分けしていることを指摘した。

 では、日本ではどうして今でも新聞の発行部数が多いのだろうか。
 記事は、「明治維新と関係がある」と分析。
 福沢諭吉などの思想家が新聞を通じて民衆の目を開かせたことがきっかけで、今なお「新聞と日本人の仕事や生活は切り離せない」ためであると結論付けている。

 新聞離れが進んでいると言っても、日本人は世界的に見て新聞好きな国民に変わりはなさそうだ。
 小学生の新聞購読率も45.6%と高く、割合が高い地域は学力テストの正解率が高かったという調査結果もある。
 日本の新聞の未来に関しては、悲観するのはまだ早そうだ。


サーチナニュース 2016-05-24 07:41
http://news.searchina.net/id/1610383?page=1



 買い物で釣銭確認しない、
 買った商品その場でチェックしない 
 そして広告を信じる日本人 
 中国人には驚きしかない

 「お客様は神様」という言葉を、日本の商習慣について紹介する中国メディアの記事で見かけないことはない。
 往々にして
 「店員が一方的にへりくだってサービスをする」と受け取られがちだが、
 実際そうではなく、客と店側との信頼関係が築かれているからこそ「お客様を『神様』として大切に扱う」環境
が保たれているのだ、ということは普段日本で生活している人なら分かるだろう。

 中国メディア・騰訊が18日に掲載した「真実の日本を明らかに」と題した文章のなかで示された、中国人から見た日本社会の特筆すべき事柄60点のなかで、商業上や消費活動における信用についての言及が数多く見られた。

 例えば、
 「買い物の際に受け取った釣銭を確認しない。
 少なかったことなどないから」、
 「買い物で、量をごまかされているという心配をしない」、
 「店の割引や優待が本当であると信じている」、
 「水増ししていない価格が明記されているので、値切りはできない」、
 「安かろう悪かろうは真理ではない。
 100円ショップにもいいモノが売っている」
などだ。

 確かに、普段買い物をする際に釣り銭の数を念入りにカウントしたり、目方売りしている食品などの重さが表示通りか量ったりする日本の消費者はそう多くないように思える。
 割引や優遇について、しばしば「乗せられた」、「相手の術中にハマった」と思うことはあるが、それは「被害」というレベルの話ではない。
 ただ一方で、日本国内において全くこのようなことがないと思われてしまっては心苦しい。
 あくまでも、その割合が今の中国よりは少ない、というだけの話であり、「丸腰」で消費活動に臨めば痛い目にあう可能性があるのは日本でも中国でも一緒なのだ。

 このほか
 「買ったその場で商品をチェックなどしない。ニセモノがないから」、
 「海賊版がなくても苦痛ではない」
といった、ニセモノや劣悪品に対する言及もあった。
 特に「買ったその場で商品をチェックする」という中国の消費者の習慣は、日本の空港に大量の段ボールや包装を捨てて帰るという問題にも多少なりとも関連してくるのである。

 そして最後に紹介するのは、「広告を信用している」だ。
 広告に対する消費者の信用の欠如は、まさに商業者と消費者との間に信頼関係が築かれていないことを象徴する事象と言える。


サーチナニュース 2016-05-25 09:57
http://news.searchina.net/id/1610512?page=1

日本料理は、世界に影響を与えるとともに
世界の人の健康に大きく貢献した! =中国メディア

 中国メディア・捜狐は21日、日本人のみならず中国人を含む外国人からも広く愛される日本料理の「精髄」が一体どこにあるのかについて論じる文章を掲載した。

 文章は、日本料理について3つの特徴から説明。

★.1つ目は「量の少なさ」を挙げ、
 各地の料理が従来は豪華、高級を前提条件とし、大きな円形の皿に大量に料理が盛られていたのが、
 日本料理の影響を受けたことで改められていったと説明。
 日本料理はさまざまな色や形の皿に少量の料理を盛り付ける点に特徴がある
とした。

★.2つ目の特徴に挙げたのは、「食材」だ。
 日本国外で日本料理を食べる人は「日本料理の食材は独特かつ高級なもの」という認識を持っているかもしれないとしたうえで、実は
 「日本で食べられる日本料理の食材は『季節のもの』であり、
 その季節に大量に手に入る食材を使っているのである」
と説明。
 この点が非常に重要であるとしている。

★.そして3つ目の特徴は「日本料理が支配階級ではなく、庶民の食べ物から発展した」という点。
 フランスや英国、中国そして韓国における最高級の料理は、
 貴族や富豪のために巨大なテーブルいっぱいに盛られたぜいたくなもの
だったが、「この法則は日本では適用されない」のであると解説した。

 そのうえで、17世紀後半から19世紀前半の200年間、すなわち江戸時代に日本では庶民文化が花を開き、演劇や絵画、文学、茶道、曲芸などとともにグルメも庶民文化の中心となったと説明。
 庶民はグルメガイドを通じてすしやそば、天ぷらなどの料理に舌鼓を打ち、こうして発展した料理を武士や貴族、富豪たちも味わうことになったとした。

 文章はさらに、日本料理が世界に広まった理由の1つとして
 「経済的にみても、健康面で見ても非常に合理的で、
 今の世界における市民社会にちょうどマッチしている」点
を挙げた。
 そして、米国やフランスのレストランにおける料理の量が減ったという点からも
 「日本料理は世界に対して大きな貢献を果たしたと言える」
と結んでいる。

 確かに、天ぷらも寿司もうなぎも、もともとは庶民の食べ物であり、いわゆる「宮廷料理」に根源を持つグルメとは一線を画すものである。
 もちろん日本のお殿様だって不味い物を食べていたわけではないだろうが、それ以上に庶民の食べ物が文化的にも豊かになっていったということだろう。
 こういった話になると思い浮かぶのは、「目黒のさんま」という落語の演目に出てくるお殿様なのである。




【2016 異態の国家:明日への展望】


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