2016年3月16日水曜日

国際ルール無視嫌われる中国漁船:アルゼンチンの沿岸警備隊が中国漁船を撃沈

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●アルゼンチン沿岸警備隊が中国漁船を撃沈
【ロサンゼルス=中村将】15日のAP通信などによると、南米アルゼンチン沖の南大西­洋で、同国の沿岸警備隊が排他的経済水域(EEZ)内で違法操業中の中国船とみられる­大型漁船を発見した。同船は停船命令に従わず、抵抗するなどしたため、沿岸警備隊は警­告の上で発砲、漁船は沈没した。



読売新聞 3月16日(水)10時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160316-00050045-yom-int

違法操業の中国漁船、沿岸警備隊の発砲受け沈没

 【リオデジャネイロ=吉田健一】
 南米アルゼンチンの沿岸警備隊は15日、同国南部の排他的経済水域(EEZ)で違法操業をしていた中国漁船に発砲し、漁船は沈没したと発表した。

 漁船には三十数人が乗っていたが、沿岸警備隊や近くにいたほかの中国漁船が救助し、死者は出なかった。
 アルゼンチンメディアは複数の乗組員が逮捕されたと伝えた。

 沿岸警備隊は14日、同水域内で中国漁船を発見。
 無線で停船を呼びかけるとともに警告射撃を行ったが、逃走しようとする漁船が警備隊の船に体当たりしようとしたため、漁船を狙って発砲。
 船体にあいた穴から海水が入り、漁船は沈没した。



サーチナニュース 2016-03-16 09:51
http://news.searchina.net/id/1604957?page=1

アルゼンチンの沿岸警備隊が中国漁船を撃沈 
警備船に自船を衝突させて逃げようとして=中国メディア
動画も公開

 中国国際放送は16日午前4時33分付で、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)の英語版公式ツイッターで、中国の漁船がアルゼンチン沿岸警備隊の船に撃沈されたと伝えた。

 現地報道によるとした。
 アルゼンチン沿岸警備隊の船舶が中国漁船に発砲し、漁船は沈没したという。
 事件発生は現地時間14日される。

 香港に拠点を置く鳳凰衛視も同件を報道。撃沈されたのは、中国の遠洋漁船「魯煙遠漁010」という。船名から、山東省煙台を母港とする漁船であることが分かる。
 アルゼンチン側発表によると、「魯煙遠漁010」は取り締まりに対して、自船を警備船に衝突させるなどして、公海に逃げようとした。
 極めて危険な状況だったという。

 アルゼンチンの警備船は上空に向け威嚇射撃をして、担当員を乗り込ませての検査を受け入れるよう求めたが、「魯煙遠漁010」は受け入れなかった。
 そのため、アルゼンチンの警備船は「魯煙遠漁010」に向け発砲した。
 漁船乗組員は海に飛び込んだ。
 4人はアルゼンチン側に救助され、1人は近くにいた中国漁船に救助されたという。

 同船には30人程度が乗り組んでいたとの情報もある。
 アルゼンチン当局は、「魯煙遠漁010」の危険行為を示す動画の一部を公開した。

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◆解説◆
 中国はこれまで、アルゼンチンに友好的な姿勢を示すことが多かった。
 アルゼンチンが自国沖合いにある英国領フォークランド諸島に侵攻した「フォークランド紛争」についても、フォークランド諸島を自国領とするアルゼンチンの主張を支持しており、同諸島については、アルゼンチン名である「マルビナス(中国語表記では馬爾維納斯)」と呼ぶのが一般的だ。

 中国が同問題でアルゼンチンに“肩入れ”するのは、尖閣諸島問題を念頭においているからとの見方もある。



レコードチャイナ 配信日時:2016年3月16日(水) 10時10分   Tweet
http://www.recordchina.co.jp/a131176.html

中国漁船、アルゼンチンで撃沈される
=違法操業を警告され激しく抵抗―中国紙

 2016年3月15日、アルゼンチンの沿岸警備隊は同国の排他的経済水域(EEZ)で違法操業の中国漁船を発見し、撃沈したと発表した。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 14日、アルゼンチンの沿岸警備隊はブエノスアイレスから南1300キロにあるプエルトマドリンの沖合で、違法操業する中国漁船を発見し警告。
 中国漁船が抵抗したため射撃し撃沈した。
 船の乗組員は全員救助され、船長は身柄を拘束され司法機関に引き渡された。

 アルゼンチン側は、警備隊の警告を受けた漁船は逃走し船体をぶつけようとするなど激しく抵抗したと説明している。



レコードチャイナ 配信日時:2016年3月16日(水) 15時20分
http://www.recordchina.co.jp/a131203.html

中国外交部、アルゼンチンの中国漁船撃沈に
「国務院上層部が高い関心」―中国メディア

 2016年3月16日、アルゼンチンの沿岸警備隊による発砲で中国漁船が沈没したと伝えられた問題をめぐり、中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は
 「国務院上層部はこの問題に高い関心を寄せている」
と発言した。
 新華網が伝えた。

 アルゼンチン側は15日、南大西洋で違法操業を行っていた中国漁船に停船を求めたが、反撃されたため発砲したと発表。
 「乗組員は全員救助された」と説明している。

 陸報道官はこの事実を確認していることを認め、沈没した「魯煙遠漁010号」の乗組員のうち、4人はアルゼンチン当局に救助され、残る28人も付近の中国漁船に助けられたと語った。
 さらに、「国務院は重要な指示を出した」と述べ、外交部と現地の中国大使館がすでにアルゼンチン側に徹底した調査を求めていることも説明。
 「同様の事態の再発を防ぐ有効な措置が取られることを希望する」
とした。



サーチナニュース 2016-03-17 10:33
http://news.searchina.net/id/1605088?page=1

漁船撃沈で中国が非難 
政府・メディア「アルゼンチンが危険な取り締まり」、
アルゼンチン「中国船がぶつけてきたからだ」

 アルゼンチンの海上警察が現地時間14日、同国の排他的経済水域(EEZ)内で違法操業をしていたとされる中国漁船「魯煙遠漁010」を射撃して撃沈した事件について、中国では「危険なやり方」などと非難の声が高まりつつある。
 アルゼンチン側は中国漁船が自船を取締船にぶつける危険行為を繰り返して逃走を図ったためとして、一部の映像も公開した。

 「魯煙遠漁010」の乗組員は32人で、沈没前に全員が離船した。
 船長を含む4人がアルゼンチンの取締船に、残りの28人は近くにいた中国漁船に救助された。
 死者は出なかったという。
 負傷者も出なかったとの情報もある。

 アルゼンチン海上警察は現地時間15日、事件の経緯を改めて発表した。
 「魯煙遠漁010」はアルゼンチンのEEZ内で違法に漁撈作業をしていた。
 アルゼンチン海上警察の取締船は無線を用いて、スペイン語と英語で(取り調べに応じるよう)警告を繰り返した。
 音声と視覚信号でも警告した。
 「魯煙遠漁010」は作業を中止し、公海に向けて逃走しはじめた。

 アルゼンチン側取締船は、威嚇射撃をしたが「魯煙遠漁010」は逃走しつづけた。
 さらに、取締船に自船を何度もぶつけてきた(実際にぶつかったかどうかは不明)。
 そのため、海上警察側は射撃を決定。
 船体の複数個所が被弾すると「魯煙遠漁010」は沈み始めたという。

 同事件が中国に伝わったのは、16日早朝だった。
 中国外交部は同日午後になり、
 「極めて強い関心を持っている。
 アルゼンチンに、ただちに徹底的に調査して中国側に詳細を伝えること、中国人船員の安全と合法的権益をしっかりと保証すること、同様の事件の再発を根絶するため、有効な措置を取ることを要求する」
と表明した。

 中国メディアの反応として、新華社は、中国とアルゼンチンの間で
 「漁船が越境操業をしていたのかどうか、(アルゼンチン側の)公務執行で行き過ぎたところがないか」
で争議が発生していると伝えた。

 環球網は
 「アルゼンチン近海は水産資源が豊富だ。
 世界の多くの国の漁船が操業しており、違法操業事件もしばしば発生している。
 しかし、アルゼンチンの海上警察は漁船を撃沈したのは15年ぶりだ」
として、
 「船体に射撃するという危険なやり方に対しては特に、争議を引き起こす」
と主張した。



レコードチャイナ 配信日時:2016年3月18日(金) 11時50分
http://www.recordchina.co.jp/a131369.html

なぜ中国漁船ははるばるアルゼンチンまで行ったのか?―中国紙

 2016年3月18日、中国の漁船がアルゼンチン海域で違法操業し撃沈された事件について中国政府がアルゼンチン側に調査を求めるなど注目を集めているが、中国紙・第一財経日報は
 「なぜ中国漁船ははるばるアルゼンチンまで行ったのか」
と題し、その理由として近海の海洋資源が枯渇していると伝えた。

 中国の専門家は、
 「渤海一帯では度を超えた漁が行われており、海洋生物が産卵する場所まで破壊され、新たな海洋資源の形成が厳しくなっている」
と指摘。
 さらに中国政府の環境関連部門が発表した報告では、
 「現在中国の漁業資源は深刻な衰退期に突入している」
と警鐘を鳴らしている。
 その根拠に、60年代末から90年代中期にかけ漁船が20倍に増加していることや、近代的な漁具により漁業資源が根こそぎ捕られていると指摘。
 さらに、渤海の一部海域では海洋生物の産卵場所が環境汚染の影響を受けて破壊され、資源の衰退を加速させていると述べている。

 さまざまな要因により近海の資源が著しく減り、漁師らは資源が豊富な遠海に目を向けるようになった。
 加えて、遠海で少なくない漁師がうまみを味わったことで、違法操業のケースも増える傾向にあるという。



レコードチャイナ 配信日時:2016年3月16日(水) 8時30分
http://www.recordchina.co.jp/a131053.html

韓国が違法操業の中国漁船に強硬手段へ
=保証金未払いなら、法的措置―韓国メディア

 2016年3月14日、韓国・聯合ニュースによると、韓国国民安全署海警安全本部は同日、違法操業する中国漁船について、保証金を支払わない場合は法的措置で対応すると発表した。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 同部はこれまで、公務執行妨害や領海侵犯などの違法行為に対し、駆逐艦など一般乗組員が船長を逮捕するなどの措置を取ってきた。
 このため多くの船主が「船より人を犠牲にする」ことで違法操業を続けてきた。


サーチナニュース 2016-03-17 10:59
http://news.searchina.net/id/1605092?page=1

中国船が「体当たり」か、
ベトナム漁船が沈没 
領有争いの海で「灰白色の船体」との指摘、
公船の可能性も

 中国メディアの環球網によると、中国が実効支配し、ベトナムも領有権を主張するパラセル諸島(西沙諸島)海域で7日、ベトナム漁船が中国船の可能性がある大型船にぶつけられ、沈没した。
 ぶつけた船は船体が「灰白色」との証言があり、中国の公船の可能性もある。

 環球網は、ベトナムにおける報道を引用して伝えた。
 沈められたベトナム漁船の乗組員によるとパラセル諸島の周辺海域で操業していたところ、極めて大きな船が急速に接近してきた。
 かわす間もなくぶつけられたという。
 ベトナム漁船の乗組員は衝撃でなぎ倒された。船体は大きく裂け、海水が猛烈な勢いで流れ込んできた。

 ベトナム漁船は沈没したという。
 乗組員の救助の過程や死傷者の有無は伝えられていない。

 ベトナム漁船の乗組員は「中国の船だ」と述べた。
 船首に漢字が書かれていたからという。
 また、船の色は「灰白色」と証言した。

 中国の漁船は、汚れている場合も多いが、青い塗装が施されているのが一般的で、「灰白色の中国船」とすれば公船ということになる。
 ただし、中国の軍艦は船首近くに番号が書かれているだけで漢字の表示はない。
 違法行為全般を取り締まる海警船は、灰色だが、漢字の表示があるのは船腹部分だ。

 漁業作業を監視する漁政船は、灰色で、船首部分に「中国漁政」と書かれている。
 中国には5800トンクラスの漁政船がある。

 環球網は、アルゼンチンの海上警察が、中国漁船が同国の排他的経済水域(EEZ)内で違法操業を行い、自船をアルゼンチン側の取締船にぶつけながら逃走を図ったため射撃して沈めた事件について、アルゼンチン側を「船体に射撃するという危険なやり方」と非難した。

 ベトナム漁船が中国船に沈められたとされる件については、「中国は西沙諸島に関する公務執行権を完全に有している」と主張し、ベトナム漁船が違法操業を繰り返していると非難した。



サーチナニュース 2016-03-18 14:39
http://news.searchina.net/id/1605233?page=1

中国漁船がなぜ、アルゼンチン沖に行くのか 
「略奪式漁業・環境破壊で近海で魚が消えた」=中国メディア

 中国メディアの第一財経日報はこのほど、
 「撃沈された中国漁船はなぜ、万里も遠しとせずアルゼンチンで漁獲したのか?」
と題する記事を掲載した。
 同記事は、環境破壊と略奪式漁業のために中国近海の水産資源が枯渇したと紹介した。

 アルゼンチンの海上警察は現地時間14日、中国漁船の「魯煙遠漁010」がアルゼンチンの排他的経済水域(EEZ)で違法操業していたばかりか、取り調べに応じず自船をアルゼンチン側の警備艇にぶつけて逃走しようとしたとして、「魯煙遠漁010」に発砲。
  同船は複数個所に被弾して沈没した。
 乗組員32人は、船長を含む4人がアルゼンチン側に、残り28人は近くにいた中国漁船に救助され、死傷者は出なかった。

 第一財経日報は、中国の近海では水産資源の減少が深刻と紹介。
 河北省在住の漁業関係者は
 「10年、20年前と比べて、捕れる魚やエビは、比較にならないほど少なくなった。
 しかも小さくて「肥料にしかならない」ものが多い」
という。

1].近海漁業を駄目にした理由が、海岸地域の開発だ。
 抑制のない埋め立てで海洋生物は産卵場所を失い、食物連鎖も断絶した。
 そのため、「水産資源の生き残り」も困難になったという。

2].加えて、大規模な「略奪式漁業」だ。
 中国の漁業が大きく発展したとされるのは1960年代だ。
 しかし漁船数は60年代末でも、1万隻余りに過ぎなかった。
 ところが1990年代半ばまでには20万隻を超えた。
 船の数が増えただけでなく、漁船が大型化し、漁具も現代化した。
 水産資源を「根こそぎ」という状態になった。

3].さらに、河川の汚染が極端化した。
 渤海湾の中の「三大湾」のひとつとされる莱州湾は、海洋生物の重要な産卵場所であり漁場でもあったが、
 2006年以降は、莱州湾に流れ込む主要河川の多くで、水質が「劣5類」と、最低ランクになった。
 莱州湾の30%の海域が、「劣5類」の水の影響を受けており、海洋生物の産卵数は減りつづけているという。

 そのため、漁業関係者は「新天地」を探さざるをえない状態になったという。

 中国の遠洋漁業が「大躍進」期を迎えたのは2011年以降で、2015年までに遠洋漁船は2500隻、総トン数は205万とに達した。

 中国はすでに、40の国と地域と排他的経済圏(EEZ)内での漁獲について協定を結んでおり、太平洋、インド洋、大西洋、南極海域のすべてで、中国漁船が操業しているという。
 遠洋漁業の発展が最も目覚ましいのは山東省で、2015年6月末現在で、遠洋漁業の資格を持つ企業は31社、保有する遠洋漁船は434隻、総トン数は25万9000トンに達した。

 撃沈された「魯煙遠漁010」も山東省企業の煙台海洋漁業有限公司に所属する遠洋漁船だ。

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◆解説◆
 違法操業の疑いで取締船に自船をぶつけて逃走を図った例として、日本人にとっては2010年に尖閣諸島近海で発生した「中国漁船衝突事件」が記憶に新しい。

 中国が領有権を主張する尖閣諸島周辺海域で発生したために問題が複雑化したが、「違法操業をして処罰を逃れようとした」という行為だけをみても、極めて悪質な事件だった。
 しかし考えてみれば、同漁船はそれほど大きくなく、船長の個人所有だったとされている。

 小さな漁船の所持者は資金面で綱渡り操業をしている場合が多く、「当て逃げ逃走」が許されないのはもちろんだが、多くの水揚げ量を狙っての侵入と、罰金などを恐れての逃走だとすれば、船長の心情は理解しやすい面があるとも言えるだろう。

 アルゼンチン沖で発生した事件が深刻なのは、企業として組織的運営をしているはずの遠洋漁業船が、「違法操業」をしていた可能性が高いことだ。
 仮に常態化してたとすれば、中国とEEZ内での操業について協定を結んでいたとしても、現場の漁船が協定を無視して「略奪式漁業」を行う可能性も否定できないことになる。



Record china 配信日時:2016年6月4日(土) 21時15分
http://www.recordchina.co.jp/a140416.html

世界各地で相次ぐ中国漁船の違法操業、
逃走し撃沈、
拿捕され爆破も

 2016年6月4日、中国漁船による違法操業が世界各地で相次いでいる。
 今に始まったことではないが、中には拿捕(だほ)を免れようとして逃走し撃沈されたり、拿捕後に爆破されたりするケースも。
 13億人の胃袋を満たすためとはいえ、周辺国の排他的経済水域(EEZ)などへの侵入も後を絶たず、あつれきを招いている。

 中国メディアなどによると、アルゼンチンの沿岸警備隊は3月、ブエノスアイレスの南1300キロにあるプエルトマドリンの沖合で違法操業する中国漁船を発見。警告を発したものの、激しく抵抗したため重機関銃で撃沈した。
 漁船の乗組員32人は警備隊やほかの漁船によって全員救助された。
 船長は身柄を拘束され、司法機関に引き渡された。

 中国漁船がはるばるアルゼンチン海域まで行った理由について、中国メディアは「近海の海洋資源が枯渇している」と指摘。
 「遠海で少なくない漁師がうまみを味わったことで、違法操業のケースも増える傾向にある」などと分析している。

 インドネシアメディアは5月21日、同国海軍などが領海内で違法操業したとして拿捕した中国漁船1隻を含む外国漁船41隻を爆破した、と一斉に報じた。
 これまでに20隻以上摘発した中国籍の船は爆破せず、議会などから「弱腰」との批判が出ていた。
 中国漁船の爆破は今回が初めてとみられる。

 中国外交部の洪磊報道官は中国漁船爆破について、「建設的に漁業協力を推進し、中国企業の合法で正当な権益を保障するよう望んできた」と不満を表明。
 インドネシア側に説明を求めたことを明からかにした。

 インドネシアは5月27日にも、南シナ海のナツナ諸島周辺のEEZで中国船1隻を拿捕し、乗組員8人を拘束した。
 船内からは大量の新鮮な魚が見つかった。

 さらに英BBCによると、南アフリカ当局は5月20日、南アのEEZに無許可で侵入した中国漁船3隻を発見し、違法操業の容疑で拿捕した。
 船内には約100人の乗組員がおり、計600トンのイカが水揚げされていたという。

 フィリピンでも、海上警備部門と漁業水産資源局(BFAR)が組織するチームが5月16日、
許可を得ないまま北部のバブヤン島とバタネス州の間の海域を航行したとして、中国漁船2隻を拿捕した。
 2隻はフィリピン国旗を掲げていたが、上下が逆さまになっていた。

 韓国でも事情は同じ。
 KBSワールドラジオによると、昨年に黄海の韓国EEZ内で違法操業し、当局に拿捕された中国漁船は、前年の123隻から147隻へと2割増加した。
 違反の内容別ではEEZ規則違反が119隻で、無許可操業が28隻だった。

 韓国近海には中国漁船が大挙して押しかけ操業しており、今年1月、済州島を記録的な大雪と強風が襲った際は、1000隻以上が島の沖合を埋め尽くす光景が広がった。
 韓国メディアは当時の様子を島民の話として
 「映画『レッドクリフ』の曹操の艦隊のようだった。
 済州の海が占領されたようで恐ろしくなった」
などと伝えている。

Record china 配信日時:2016年6月15日(水) 9時40分
http://www.recordchina.co.jp/a141523.html

インドネシア政府、拿捕の中国漁船など30隻を爆破へ―米メディア

 2016年6月14日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)によると、インドネシアのスシ海洋・水産相はこのほど、自国の領海内での違法操業により拿捕した中国漁船を含む外国漁船30隻を爆破すると発表した。

 インドネシア英字紙ジャカルタ・ポストによると、
 スシ氏は自身が就任以来、インドネシア政府が現在までに違法操業した「外国漁船176隻」を爆破した
と説明。
 ジョコ・ウィドド大統領は14年の就任以来、インドネシアの領海内で違法操業する外国漁船は拿捕し、爆破する政策を取っている。
 インドネシアは
 「外国漁船の違法操業で年間200億ドル(約2兆1200億円)の損害を被っている」
と主張している。

 一方、ジョコ大統領は中国との関係も重視。習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した際、「急速に経済発展した秘訣を教えてほしい」と話し、中国に基礎インフラ整備や資金面での支援を求めている。
 南シナ海問題でも今のところ中国と対立はしていないが、漁船爆破などの強硬策などを続けた場合、2国間の緊張が高まる恐れがある。




●木っ端みじん・・・インドネシアが違法操業船を爆破処分(16/02/23)





【2016 異態の国家:明日への展望】


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