2016年3月8日火曜日

中国海軍の暴走:中国は海軍によって危険にさらされている

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 中国の様相を見ていると、解放軍海軍が中国当局を出し抜いて、勝手に政治をしているのではないか、と疑われことが多い。
 中国政府や共産党はそれに引っ張られ、その突出した行動をあわてて追認するような雰囲気が濃くただよっている。
 これは中国当局が海軍に力を入れていることから発生したもので、
 この海軍優遇策が海軍上層部を傲慢にしている
とも見える。
 さて、その行き着く先はどうなるのか。
 これはわからないが、アメリ意図的に引き込み、日本の軍備を先鋭化させている昨今は、危険な状態になっていることは明白である。
 もし、海軍が慢心して強引に突っ込むことがあったら、果たして共産党はどうでるのだろうか。
 中国内部はどうなるのか。
 中国は海軍によって危険にさらされている、
とみるのは果たして間違っているだろうか。


サーチナニュース 2016-03-08 14:39
http://news.searchina.net/id/1604291?page=1

中国の国産空母は所詮「張子の虎」か? 
米国では酷評されている=中国メディア

 中国メディアの新浪網は7日、中国が建造中の航空母艦について、米国軍では中国がウクライナから購入した「遼寧」と同様にアドミラル・クズネツォフを基礎にしたものであり、米国のニミッツ級やフォード級と同程度の航空作戦能力とは無縁との見方が出ていると紹介した。

 米海兵隊のヴィンセント・スチュワート中将が2日、米連邦議会下院で述べたという。
 スチュワート中将は、中国の空母艦隊は少なくとも現在、中国周辺海域、あるいは南シナ海の9段線内の安全を確保するのが主要な目的と主張。
 中国が現在保有する唯一の空母「遼寧」は5万5000トンで、米国のニミッツの半分程度の大きさとしてきした。

 さらに、航空機を射出するカタパルトがないので、航空機の離陸重量には大きな制限があると指摘。
 中国は2隻目の空母を建造しているが、遼寧と同様にソ連のアドミラル・クズネツォフを基礎にしたもので、
 「中国は蒸気式にせよ電磁式にせよ、カタパルトのない中国の空母はスキージャンプ方式であり、
 ニミッツやフォードのような、平らな甲板の空母を保有することはできない」
と論じた。

 米国の軍事・外交専門誌の「ザ・ナショナル・インタレスト」はスチュワート中将の発言を引用した上で、中国の海軍の発展は、時間と共に進行しつつあると指摘した上で
 「中国経済の成長は鈍化しつつある。
 中国当局が軍事力強化の歩みを止めることはありえないが、軍事力の増強はある程度、鈍化するだろう」
との見方を示した。

 新浪網は、「遼寧」は研究・訓練用の空母であり、ニミッツやフォードと比較するのは「明らかに不公平」と主張。
 米国は空母運用で最も経験のある国で、「過去100年ほど独走状態」にあったと論じ、
 中国は「本格的に空母を研究・製造しはじめてから10年に過ぎない」
と主張。

 新浪網は、中国は空母分野で「小走り」という安定した戦略を取っており、「遼寧を消化・改良してスキージャンプ式甲板の空母を作り、次に通常動力の平らな全通甲板を持つ空母、最終的には大型原子力空母に発展させる」と主張した。

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◆解説◆
 上記記事は触れていないが、世界で初めて空母の集中運用を行ったのは日本海軍だ。
 第二次世界大戦ではそれまでにも1940年11月に、英空母から発進した雷撃機21がイタリアの軍港で、停泊中のイタリア戦艦1隻を撃沈したことがあるが、それほど注目されなかった。

 日本は1941年12月8日未明、「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」、「瑞鶴」、「翔鶴」の空母6隻、さらに戦艦2隻などからなる大艦隊をハワイに接近させ、空母から発進させた航空機で真珠湾軍港に停泊していた米戦艦4隻を沈没させるなどの戦果を得た。

 真珠湾攻撃後も、「戦艦は停泊中だった」として航空母艦の戦力にまだ懐疑的な声があったが、日本海軍は2日後の12月10日のマレー沖海戦で、空母から発進した攻撃隊が英海軍の巡洋戦艦「レパルス」と戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を撃沈した。
 このことで、戦艦に対する航空母艦の優位性が最終的に認められることになった。

 ただしその後、空母は攻撃に対して防御が弱いことも判明し、当時の日本海軍のような「空母の集中運用」は、リスク分散のために避けられるようになった。

 中国が日本の防衛力増強に極めて神経質になるのは、「かつての日本軍の恐ろしさ」が骨身に染みているからとも言える。



サーチナニュース 2016-03-09 10:21
http://news.searchina.net/id/1604360?page=1

中国軍艦「水餃子状態」 
就役「超急ピッチ」で海充満 
過去3年間で軍艦29隻を投入=中国メディア



 中国メディアの新浪網は、中国海軍は過去約3年間で、軍艦29隻を就役させたと紹介した。
 うち7隻は駆逐艦で10隻は護衛艦という。
 記事は「餃子をゆでている状態」と、中国周辺の海が自国の軍艦で充満することが常態化したと論じた。
 なお、同記事は潜水艦については触れていない。

 記事は、2012年11月に開催されて、習近平政権が誕生した中国共産党の第18回全国代表大会以来、中国の海軍装備建設は長足の進歩を遂げ、体系も徐々に向上し、総合的な作戦能力は不断に高まったと紹介。
 最近も、2月20日に新型ミサイル護衛艦の銅仁、24日には同湘潭が就役したという。

 記事が紹介した、過去3年間に就役した中国軍艦は以下の通り。( )内は就役日付など。

【駆逐艦】
 「長春」(2013.1.31)、
 「鄭州」(2013.12.26)、
 「昆明」(2014.3.21)、
 「済南」(2014.12.22)、
 「西安」(2015.2.9)、
 「長沙」(2015.8.12)、
 「合肥」(2015.12.13)

【大型総合補給艦】
 「太湖」(2013.6.18)、
 「巣湖」2013.9.12)、
 「高郵湖」(2016.1.29)

【護衛艦】
 「蚌埠艦」(2013.3.12)、
 「岳陽」(2013.5.3)、
 「欽州」(2013.7.1)、
 「撫順」(2014.7.12)、
 「泉州」(2014.8.8)、
 「黄岡」(2015.1.16)、
 「揚州」(2015.9.20)
 「秦皇島」(2015.10.16)、
 「荊州」(2016.1.5)、
 「荊門」(2016.1.)、


【その他】
「李四光」(総合試験艦、2014.9.)、
 「トウ稼先」(海洋調査船、2016.2.2)、
 「天目山」(戦車揚陸艦、2016.1.12)、
 「東海島」(半潜水艇、2015.7.10)、
 「瀘沽湖」(運輸補給艦、2015.12.26)、
 「海氷722」(砕氷船、2016.1.)、
 「栄成」(掃海艇、2016.1.25)、
 「沂蒙山」(強襲揚陸艦、2016.2.1)(「トウ」は「登」におおざと)



サーチナニュース 2016-03-11 07:11
http://news.searchina.net/id/1604567?page=1

中国海軍に黄信号、
空母や原潜の建造がストップするかも=米で指摘、中国メディアも注視

 中国メディアの環球網は10日
 「米でリポート:中国海軍の発展に隠れた危機、空母や原潜の建造はストップするだろう」
と題する記事を掲載した。

 記事は米国のシンクタンク「ランド研究所」が最近になり発表したリポート
  「中国海軍の現代化、どこに向かう?」
を紹介した。

 同リポートは、中国は過去2年間に大型の軍艦を次々に就役させた、中国が保有する2隻目、国産としては初の空母の建造を急ピッチで進めていると指摘。
 さらに戦略原子力潜水艦の遠洋パトロールも実施し、2015年にはソマリアと国境を接するアフリカ東部のジブチでの海外初の補給基地の建設を宣言したと指摘した。

 中国の意図としては、「近海における実力を拡大」しつつあり「全地球規模の野心」を持ち、アジアにおける米国の指導的地位に挑戦していると論じた。
 また、中国にとってシーレーンの安全確保はますます重要になり、海外における中国人や中国人の資産は増大、さらに南シナ海や尖閣諸島の紛糾もあると指摘。

 それ以外にも中国は海軍力を増強し、台湾などで突発事態が発生した場合に備える必要もあると論じた。

 リポートは、中国が今後も海軍力を増強する方針との見方を示した上で、
 中国が軍拡競争にのめりこみ、
 現在考えている以上の水上艦や潜水艦、ミサイルを建造することになる可能性がある
という。

 一方で、中国経済の成長鈍化で、中国政府が高価な装備の建造中止を選択する可能性もあると指摘。
 例としては航空母艦や戦略原子力潜水艦の建造をはじめとする高性能の軍艦のをあきらめ、もっと安価な装備の拡充に方針転換をするという。
 その場合、弾道ミサイルの建造に力を入れ始める可能性があるという。

 同記事に対しては「経済は成長速度が落ちているだけで、成長していないわけではない。
 どの大国にもあることだ」などとする、反発の声が多く寄せられた。



サーチナニュース 2016-03-12 08:49
http://news.searchina.net/id/1604685?page=1

中国の2隻目の空母、
旧ソ連「ウリヤノフスク」の資料かき集めたのだろう=ロシア専門家

 中国メディアの新浪網によると、ロシアの軍事専門家のカシェン氏は、中国が建造中の航空母艦について、ソ連時代に建造が未完に終わった航空母艦「ウリヤノフスク」の資料を大量に集めて参考にしているのだろうと述べた。

 ウリヤノフスクはソ連が開発した原子力空母だ。
 満載排水量が7万9000トン以上と、中国がウクライナから購入して「遼寧」とした「アドミラル・クズネツォフ」級の「ワリヤーグ」の満載排水量6万7500トンよりも、かなり大型だ。

 特徴は、蒸気カタパルトが装備されているが、同時に「スキージャンプ」と呼ばれる先端部分が上に傾斜する発艦甲板をそなえていることだ。

 カシェン氏は中国海軍少将で軍事評論家として活躍する尹卓氏が、中国が建造中の2隻目の航空母艦について、「早期警戒機も搭載する」と述べたことを重視。
 早期警戒機は「スキージャンプ」方式だけでは発艦させられないため、カタパルトを装備した航空母艦との見方を示した。

 カシェン氏によると、「ウリヤノフスク」の建造はソ連崩壊前の1988年に始まっていた。
   ソ連崩壊にともないウクライナが保有することになったが、建造を続けることができず、1995年には解体された。

 ウクライナには「ウリヤノフスク」についての技術資料があり、
 「中国が入手することは、全く可能」な状態だった
という。

 中国が「ウリヤノフスク」についての資料にもとづいて航空母艦を建造しているとすれば、原理力推進ということになる。
 カシェン氏は、「中国が原子力空母用の原子炉の開発を進めているのは周知の事実」と述べた。
 ただし、船体の建造の進展状況からして、原子炉の建設にまだ着手していなくても、問題はないという。

 カシェン氏は、中国が最終的に目標としているのは、米国の空母と同様の、「スキージャンプ」がない平らな甲板で、カタパルトを使って航空機を射出する方式と指摘。
 中国は2隻目の空母で、カタパルトの経験を積むことになるとの見方を示した。